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エルサレムは聖地なのか?入植者多すぎて・・・聖地だなんて思えない

エルサレム、旧市街は行くたびに様変わりする。
それは入植者(入植者団体)が今住んでいる人の家を奪っているからだ。

宗教の問題でしょ?と言われるけど、そうじゃないと思う。宗教が利用されているというような気もする。
というのは同じユダヤ教の人でも、入植に反対している人もたくさんいるし、銃の携帯なんてしていな人も大勢いる、またミリタリーサービスへの反対を示す人たちだっているからだ。

入植者はいつだって銃を携行しているし、パレスチナ人と共に行動していると大きな石を投げつけられたりもした。銃を発砲されなかっただけよかったのかもしれないが。

エルサレムに話を戻そう。
6月31日、エルサレムにいた。
ヌーラさんに会いに行った。ヌーラさんはエルサレム旧市街で生まれて育ってずっと住んでいた。
住んでいたと書いたのは今は住んでいないから。
お引っ越ししたわけではなく、追い出されたのだ。
周りの人たち同様に入植者に追い出されたのだ。

6月31日はまだエルサレムに住んでいた。色んな国の人たちが彼女を訪ねていた。

なぜこんな状況になったのか、詳しくはガリコ美恵子さんがレポートしている。

http://jimmin.com/2017/03/24/post-1625/?fbclid=IwAR1WwQUfD53MJIVA_i4gHXj-DHvoNVWSC3y3Nnlq8w-Unzkg62Mmj5IPgzY


自宅のベッドに座るヌーラさん

なぜ彼女のところに多くの外国人が訪ねてくるかというと、やはり入植に大して反対の気持ちがあるから、そしてこの地だけの問題ではなく、これは国際問題であり、私たちの問題であると思っているから。

彼女の家の壁にみんなで書いた絵。この絵の人たちはシェイクジャッラーで家を入植者に奪われた人の顔もあります。みんなの思いが詰まってる。

エルサレムは聖地と言われながらも、こんな不平等で残酷なことがたくさん起きている。
この壁画の前で入植者がイスラエル国旗を持って写真を撮った。そしてSNSにこう投稿した。
Nakba now!!
人の手によって、まさに人災。
民主主義とか平和とかそういったことと程遠い場所でもある。大好きなエルサレムを大嫌いと思う瞬間だけど、エルサレムが嫌いなんじゃなくて、この不平等な制度が大嫌い。
エルサレムを歩くと、顔見知りの人たちがいつもWelcome back!てっ言ってくれる。大好きな場所でこんな悲しい思いしたくない。

ヌーラさんは追い出されエルサレム の別の場所にいる。
そして彼女を応援していた人たちもそこに駆けつけた。
彼女はこう言ったそうです。

I love you all. All of you. You stood together with me. I will never forget. You are all my children.

ここにいたみんな涙したそうです。私もメッセージをもらって涙が出ました。

こんな不条理が許される聖地、エルサレム。

ヌーラさんの自宅玄関を出たところから見える岩のドーム


尊厳とか人権とかどこに行ったんだろう。


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