マスザワ内閣チャンネルアート

1年で登録者5万人を獲得した東大卒YouTuberが教えるYouTube攻略法の全て【完全無料】

はじめに

みなさんこんにちは!
私はマスザワ内閣というYouTubeチャンネルを運営しているまっすうと申します!

自己紹介をしますと、私は2018年10月にYouTubeチャンネルを開設し1年間でチャンネル登録者5.3万人最高再生回数150万回動画作成数600本というクリエイターです。

現在はサブチャンネルと趣味のチャンネルを合わせて3チャンネルを運営しながら法人へのYouTubeコンサルティングを行っております。

YouTuberとなる前は東大法学部を卒業し、3年間のサラリーマン生活を経て海外を放浪していました。
放浪中に動画を撮り始めたのがきっかけでYouTubeを始め、2019年1月に帰国してから専業YouTuberとして本格的に活動しています。

自己紹介はここまでとして、今回は普段私が企業にコンサルティングしている経験等を踏まえて私のYouTubeに関する知識を全て書き記したいと思います。
この1年間で勉強した全てを詰め込みました。全部で3万字を超える大作です。

実際に私のチャンネルで実践した内容が多数含まれていたり、他のYouTubeチャンネルの例も多く出しておりますのででかなり実用的だと思われます。
有料noteも含めてここまで体系的にYouTubeの攻略法を開示しているのは私が知る限り初めてです。

YouTubeのチャンネル登録者を伸ばしていきたい、会社のYouTubeチャンネルを任されたけどどうしよう、という方はぜひこちらを最後までお読みいただき、実行してみてください!

なお本当に盛り沢山な内容となっております。
目次を読んでまず気になったところだけ読んでいくのもよいでしょう。


【目次】
はじめに
第1章 YouTubeの現状
(1)YouTuberの市場規模は右肩上がり!
(2)YouTuberで稼ぐのは東大合格より難しい!?
第2章 チャンネルテーマの決め方
(1)自分の能力を活かそう!
(2)熱意は視聴者に伝播する!
(3)空いてるポジションを獲得する!
第3章 企画の考え方
(1)何を言うかより誰が言うかを意識しよう!
(2)先にサムネイルとタイトルをイメージしよう!
(3)ハプニングは期待しない!
(4)似たような企画はアレンジして出そう!
(5)コラボで伸ばそうとしちゃダメ!
*企画についてのQ&A*
・時事ネタはどうか?
・いろいろなジャンルを扱うのはどうか?
第4章 撮影・編集の基本
<撮影編>
(1)カメラはスマホでも大丈夫!
(2)機材で最も大事なものはマイクだ!
(3)照明は編集でごまかせる!
(4)カメラは動かしちゃダメ!
(5)情報を凝縮して話そう!
(6)YouTubeはテレビじゃない!プレゼンだ!
<編集編>
(1)オープンニングは必要なし!最初の15秒が命!
(2)とにかく最初はジェットカット!
(3)編集にオリジナルはいらない!王道を貫こう!
(4)画面に変化をつけて飽きさせないようにしよう!
*編集についてのQ&A*
・テロップは全部つけた方がいい?
・オープニングは不要ならエンディングは?
・写真とか絵ってネットから拾ったものを使っていい?
・動画の時間は短くした方がいい?
第5章 公開前・公開後の施策
(1)サムネイルは動画の生命線!
(2)タイトルはサムネイルと分けよう!
(3)他のSNSで拡散していこう!
第6章 動画の改善
(1)アナリティクスを確認しよう!
(2)視聴者の声にヒントがある!
第7章 PDCAを回す
第8章 その他の注意点
(1)チャンネル名はSEOを意識しよう!
(2)アイコンやチャンネルアートも手を抜かない!
(3)ホーム画面で自分をアピールしよう!
(4)ファンを作るためには共感を得よう!
第9章 よくある質問
・顔出しする必要ってある?
・YouTubeって1再生0.1円と聞いたけど本当?
・更新時間はいつがいい?
・相互登録してくれない?
・アンチコメはどうしたらいい?
第10章 これから熱いYouTuber
・大家族系YouTuber
・終活Vlog
・建築系YouTuber・不動産YouTuber
・麻雀バトル番組
最後に

第1章 YouTubeの現状

(1)YouTuberの市場規模は右肩上がり!

まずはじめにYouTubeは非常に素晴らしいプラットフォームであるという話をさせていただきます。

YouTuberという言葉が認知されてからだいぶ経ちましたが、その経済規模は今なお急拡大している最中にあります。
CA Young Labの調査によると国内の市場規模は2016年から急上昇しており、昨年で300億円を超えています(グラフ参照)。

画像1


今後は働き方改革による余暇時間の増加や5Gの普及などからYouTubeを視聴する人がますます増えることが予想され、今よりさらにYouTuberは注目を浴びることとなるでしょう。

最近ではヒカキンさんやはじめしゃちょーさんが多数のCMやテレビ番組に出演するなど各業界もYouTuberの影響力の大きさを認めはじめています。
これからは企業もYouTubeに動画を出すことが増えていき、ビジネスパーソンであってもYouTubeに接する機会が多くなっていくでしょう。

それを踏まえると、今からYouTubeをやってみようと思うあなた、そして今YouTubeをやっているあなたは時代の先駆けにいるのです。
ただ、次に述べるように、YouTubeはとても難しいです。この難しさを知ってなお挑戦すると言う方を私は応援したいと思い、今回攻略法としてこのnoteにまとめました。

(2)YouTuberで稼ぐのは東大合格より難しい!?

チャンネル登録者の伸ばし方とか言っておきながらがっかりするかもしれませんが、YouTubeをやるからには相応の覚悟が必要だということをまずお伝えします。
巷のYouTubeセミナーやYouTube教室などでは"簡単に伸ばせる"といったうたい文句で集客しているのが散見されますが、そんなに甘いものではありません。

YouTube関連のニュースサイトYouTuraの記事によると、YouTubeの広告収益だけで生計を立てられるYouTuberは0.3%だと言われています。


0.3%、すなわち1,000人のYouTuberのうち、たった3人しかYouTuberとして生き残ることができない世界だということです。

ちなみに私の母校、東京大学の合格者はその年の大学受験者のうちの約0.5%です。
もちろん一概に比較はできませんが、YouTuberとして活躍する確率は東大入学より難しいと考えると、YouTuberとして活躍するのがいかに茨の道かということがわかるでしょう。

ですので最初に断っておきます。基本的にYouTubeは見られることがほとんどありません。
この攻略法を読んで実践しても伸びないことの方が多いかもしれません。

言い訳ではなく本当のことです。
というのも、YouTubeにおいて最も大事なのは出演者のキャラや魅力、そして番組企画です。
キャラクターにとてもエッジが効いていたり、企画力が抜群に面白ければ以下に記すようなことを実践しなかったとしても勝手に伸びていくでしょう。

ですのでそもそもキャラが魅力的でなかったり、企画が面白くないという人たちにはアドバイスすることは正直できません。
YouTubeには向いていないと言えますので他の事業をやった方がいいでしょう。これ以上読み進めても仕方がありません。

しかし!

自分のキャラは面白いはずだ、企画は面白いはずだ、なのに伸びないという方は、その動画の見せ方だったり運用の仕方が間違っているのかもしれません。
そういった方に向けてこれからの文章は書いてあります。

つまりこの攻略法については掛け算だと思ってください。
攻略法を用いることで自分の動画の魅力が2倍にも3倍にもなります。
しかし、元がゼロのものを100にすることはできないのです。

ですので、まずは自分のキャラ、特技などを磨いていくこと、企画を面白くブラッシュアップしていくこと、これが最も大事なこととなってきます。
これらは人それぞれなので私にはわかりません。トライアンドエラーで自分たちの最適解を探していきましょう。
それに加えてこの攻略法を読んで実践していくと、チャンネル登録者数は驚くほど伸びていくかもしれません。

第2章 チャンネルテーマの決め方

この現状を知った上でYouTubeをやっていくんだという覚悟を持った方、大歓迎です。ありがとうございます。
さあYouTubeを始めるにあたってまずやらなければいけないのはチャンネルのテーマ選定です。
自分のチャンネルではどういった動画を出してどんな価値を提供していくのかを決めましょう。

自分のやりたいことが見つかっている人はすんなりと決まるものですが、うまくテーマが決まらない方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時はまず自己分析を行い、以下に当てはまることがないか考えてみましょう。

1、人より秀でた能力、特殊な経験や技術があるか。
2、人よりも圧倒的に好きなものがあるか。
3、誰もやっていない動画を作り出すことができるか。

特にテーマがない場合、これら3つのどれかに当てはまるものを踏まえてテーマ選定をするのがよいと思われます。
これだけではわからないと思いますので、それぞれどういうチャンネルテーマとなるのか具体例を用いて解説していきましょう。

(1)自分の能力を活かそう!

人より秀でた能力、特殊な経験や技術がある場合はそれを活かして動画作りを行いましょう。
YouTubeのテーマ選定にあたって最も適しているのがこのパターンです。
最近増えているビジネス系のYouTuberはほとんどがこのスタイルとなっています。

例えば弁護士YouTuberのクボタさん

彼は弁護士という人より秀でた能力を活かして、架空請求業者を撃退したり、時事ネタを弁護士の観点から解説したりする動画が人気を博し、登録者数は15万人を超えています。

同じ士業系YouTuberだと税理士YouTuberのヒロさん

こちらは税理士として個人事業主や経営者に向けた年末調整のお話など非常にタメになる動画が満載で登録者数は7万人以上。
今や1千万人を超えているというフリーランスの心をガッチリつかんでおり、私もこの動画で勉強しています。

弁護士や税理士などを挙げましたので専門的な資格がないとこのタイプは難しいのではないか?と思う人がいるかもしれませんがそうではありません。
今までの経験をうまく活かすことができれば資格などがなくても活躍することができます。

私の友人でもあるモテ期プロデューサー荒野さん

彼は今までペアーズやタップルといったマッチングアプリでいいね数1位を取った経験を活かしてモテるためのテクニックを発信し、登録者数は現在34,000人以上いらっしゃいます。

Vtuberの懲役太郎さん

彼は前科3犯という経験から刑務所の中の話や犯罪者のリアルな話を伝えており、登録者数は8万人を超えています。

このように人よりも特殊な経験やテクニックを持った人というのは注目を集めやすくYouTubeのチャンネルとして適していると言えるでしょう。
このタイプのYouTubeが一番自分を出しやすく、企画も立てやすいため、一番お勧めできるスタイルです。

(2)熱意は視聴者に伝播する!

人よりも圧倒的に好きなものがある場合、それをチャンネルテーマにするのも有効です。

YouTubeというのは趣味嗜好で集まるコミュニティとしての役割も果たしています。
何かの熱狂的なファンであることは視聴者の共感を得やすくYouTubeにおいてたくさんのファンを獲得することができます。
その熱量が視聴者に伝播して心を動かすのです。

例えばたぐぢエンターテイメントさん

彼は特別な技能や経験があるわけではありませんが、ひたすらアニメを観賞し、好きなアニメについての動画を発信しているYouTuberです。
その熱量はアニメヲタクを刺激し、現在チャンネル登録者数は9.8万人と人気YouTuberの一人となっています。

これは圧倒的なアニメへの熱量にファンが集まったパターンの典型的な例です。
みなさんは彼のように毎週2時間ライブ配信でアニメについて語れるでしょうか?
なかなか難しいと感じる人が多いですよね。それは大ファンだからこそできるわざであり、その分視聴者に熱が伝播しているのです。

もう一つ例をあげると鈴村一発さん


彼は非常に特殊なYouTuberで中日ドラコンズのファンとしてただテレビの前で応援しているだけのYouTuberです。

ドラコンズの試合がある日は毎日生配信をし、試合終了後はその生配信をカットして点が入ったシーンなどを数分間にまとめて配信しています。
視聴者に対してあまり語りかけたりもしないし、試合の映像などが入っているわけでもありません。
ただ鈴村さんがテレビを見ながら喜んだり悲しんだりするだけです。

こうやって文字に書くと何が面白いのかわかりませんよね。
でも彼の動画、めちゃくちゃ面白いんですよ!

私は野球の大ファンなのでわかります。
鈴村さんの熱意が非常に伝わってきて共感してしまうのです。
私みたいに鈴村さんに魅了された人はたくさんおり、登録者数は1.8万人ながらも平均再生回数は6,000〜1万回と非常に濃いファンをつかんでいます。

このように圧倒的に好きなものがある方というのはそのファンとつながってコミュニティを作り出します。
YouTuberとして人気が出る可能性は高いでしょう。

(3)空いてるポジションを獲得する!

周りに誇れるような能力も経験もないし特に趣味もないといった場合、誰もやっていない動画を作り出すことができるかどうか考えてみてください。
空いてるポジションを獲得するのです。

かくいう私もこのパターンに当てはまります。
私はアムウェイというマルチ商法を論破する動画が100万回再生を超える大ヒットとなりました。


それまではマルチ商法を真正面に論破していくYouTuberというのはおらず、そのポジションを獲得し登録者数を伸ばしていくことができました。
私はYouTubeで目立つような能力などはありませんでしたが、誰もやっていない動画を作り出すことができたために皆さんが面白がってくださったんですね。

他にはピロヤンさん

彼は50歳の無職の日常という生活をひたすら映した動画を上げているYouTuberです。
秀でた能力や趣味を披露しているわけではありませんが、今までなかった中年無職のリアルをお届けするというチャンネルで新たなポジションを獲得しました。

チャンネル登録者は7,900人とそこまで多くはありませんが、平均再生回数は5,000回以上と、数万人登録規模のチャンネルに匹敵するような濃いファンがついています。
彼は特殊なことをやったわけではありませんが、なかったものを作り出したという点に価値が生まれ、多くのファンがついているのです。

ただ、私はこの3番目のパターンはあまりお勧めいたしません
というのも誰もやっていない動画を作り出して登録者を伸ばすというのは非常に難しいことだからです。

YouTubeは最近競争が激化しており、そのポジション争いが激しくなっています。
空席を見つけるのは非常に難しく、見つけたとしてもそれは人気が出ないから誰もやっていなかっただけということも珍しくありません。

新しいモノを提供しようとすると過激なものや炎上に走ってしまうこともあり得ますので、基本的には(1)(2)であげたようなタイプのYouTuberとなるのが良いでしょう。


以上、3つ挙げさせていただきましたが、これらはあくまでYouTubeに参入したいけどテーマが見つからないと言った方向けのお話です。
最初からこのテーマでYouTubeをやりたいと決まっているチャンネルであれば特にこれに当てはめなくてもよいと思われます。

第3章 企画の考え方

さあチャンネルのテーマが決まったら早速動画を撮っていきましょう。
とにかくYouTubeはトライアンドエラー
最初の100本は思いつきでも構わないのでどんどん出すことが大切です。

どういう動画を出すべきかというのはその出演者のキャラや視聴者のターゲット層、その時々のトレンドによって全く異なるところではありますのでそこは一概にアドバイスできません。
そのためどんどんと動画を出して視聴者の反応を見ながら自分で自分の道を探していかなければいけないのです。

ただ、最初から気を付けるべき点というのもございます。
以下に5つ挙げましたので参考にしてみてください。

(1)何を言うかより誰が言うかを意識しよう!

YouTubeで話すことに対し、説得力があるのかということをきちんと考えましょう。
企画の内容とその出演者の相性が合っているかどうかを撮影の前に考えるべきです。

例えばビジネス系YouTuberの場合、社会経験のない高校生が言ったところで誰が見ようと思うのでしょうか?
実績のある人がその経験を基に語っているから人気が出るんですよね。

最近人気のビジネス系YouTuberもふもふ不動産さん(登録者9.7万人)

彼は株式投資や不動産投資、企業の決算説明などを話しているYouTuberです。
実際に不動産投資を中心にかなりの財を築き、今は会社員をやめて投資だけで食べていけるほどの成功者だからこそ話に説得力があり、たくさんの人から人気を集めているわけです。

これは自分が言うべきことなのかどうか、というのを考えた上で動画を作っていくと視聴者の方々に受け入れられやすい動画をつくることができるでしょう。

(2)先にサムネイルとタイトルをイメージしよう!

初期のYouTubeチャンネルにおいて最も大事なものがサムネイルとタイトルです。
サムネイルというのはYouTubeで表示される表紙みたいなものですね。

スクリーンショット 2019-11-15 11.01.02

(↑この写っている表紙がサムネイル)

ある程度ファンがついた場合はどんな動画でも見てもらえるかもしれませんが、開設当初はとにかく初見の方が見てみたくなるようなサムネイルとタイトルをつけなければ内容うんぬんの前に視聴してもらえません。

なので企画内容がいかに面白そうなものであってもサムネイルやタイトルが地味なものしか浮かばない場合、それを実行するのは登録者がついた後にしましょう。
なお、サムネイルとタイトルの注意点については後述いたします。

(3)ハプニングは期待しない!

私もこれは最初失敗したのですが、漠然と面白そうな映像が取れるかなとカメラを回し始めると99%失敗します。
例えば「ハロウィンの渋谷に行ってみた」とか「西成に行ってみた」のような企画はYouTubeの人気企画ですが、これらの場所にただ行ってみてハプニングを期待するようなことはやめましょう。

ある程度自分の頭の中で動画の構成をシミュレーションした上で臨まなければ、面白い動画を取ることは不可能に近いです。

これは人気YouTuberのMEGWINさんも著書『YouTubeで小さく稼ぐ』の中でこう述べています。
「僕は7年以上、毎日動画をアップし続けていますが、『適当に撮って、うまくいった』なんてためしは一度もありません」。


テレビでは街ブラロケや旅番組などで行き当たりばったりを売りにする番組もありますが、あれは出演者もプロ、カメラマンもプロ、編集もプロとプロフェッショナルの集まりだからこそ、面白おかしくできるのです。
YouTubeチャンネルという素人の番組ではハプニングは期待しないということを頭に叩き込んでください。

(4)似たような企画はアレンジして出そう!

動画の企画を考えついた時はまずYouTube内で同じような動画がないか検索してみましょう。
そこで似たような動画が出てきた場合、自分なりにアレンジできる部分があるかどうか、すでに投稿されている動画に勝てる部分があるかどうかを考えるとさらに面白くなります。
パクリであってもアレンジをうまく加えるとバズることがあるのです。

例を紹介しましょう。
人気YouTuberのヒカルさんがぼったくりバー潜入でバズったときに、藤吉弁護士というYouTuberが「ぼったくりバーで本物の弁護士も高額料金を支払わなければならないのか?」という動画を出したんですね。

この動画はバズって230万回再生を記録しています。
これは弁護士という自分の強みと既存の人気企画をうまく組み合わせて起こしたバズであり、このように自分がいかにアレンジできるかというのを考えるとパクリ企画であってもうまくいくかもしれません。

(5)コラボで伸ばそうとしちゃダメ!

チャンネル登録者を伸ばすために他のYouTuberとのコラボを考える人は多いですが、これはあまりお勧めできません。

特に初期の方のコラボでは登録者が少ないYouTuber同士のコラボとなり、内容が悲惨になることが多いです。
ファンというのはあなたの動画を見るためにチャンネル登録をし、視聴をしてくれているわけです。
それ以外の方というのは基本的に興味がないと思ってください。

この顕著な例として本田翼さんと兄者弟者さんのコラボの例があります。
ゲーム実況のトップYouTuberとのコラボということで話題となりましたが、本田翼さんのファンからは不満が続出し炎上しました。
ファンは本田翼さんを見に来ていたのであって、いくらトップYouTuberといえども兄者弟者さんの出演は望まれていなかったのです。

トップYouTuberでさえそのような評価を受けることもあるのですから、底辺YouTuber同士のコラボではなおさら望まれないことの方が多いでしょう。

ではコラボというのはどのようなコラボがいいのか。
これは企画ありきのコラボがよいと考えています。

私の場合は企画ありきというのを常に考えているため、チャンネル登録者数が非常に少ない方であっても視聴者が見たいものを作り出せる人であればコラボしています。

例えば最近だと「覚せい剤のリアル」という私の動画が27万回再生を記録しました。

こちらにご出演いただいたのはカベパパさんというYouTuberですがコラボ当時は登録者300人程度でした(現在は2,300人)。
ただ私としては、カベパパさんの経験から、このコラボを行えば視聴者の知りたい情報をお伝えすることができると思ったためコラボを行い、結果的に大成功を納めました。

逆にチャンネル登録者が多い方でも視聴者に面白い動画が提供できないと感じた時は私はお断りさせていただいております。
企画が中途半端でただコラボ相手が出演するだけの動画というのを視聴者が望んでいないからです。

自分のチャンネルの視聴者が見たい動画とはなんなのか
これを徹底的に考えた上でコラボが適切かどうか判断しましょう。


以上注意点5つでございました。
ただ、最初に申し上げた通り実際にやってみて視聴者の感触をつかんでみるというのはとても大事です。

最初の1本に慎重になりすぎるYouTuberはだいたい失敗します。
幸いYouTubeの投稿にお金はかかりませんから、どんどんと企画を考え投稿していきましょう!

*その他企画についてのQ&A*

・時事ネタはどうか?

→YouTube関連のものは見られることが多いですが、他のトレンドを扱っても意外と見られません。
世間で話題の話よりYouTube内で話題の話を取り上げた方がよいでしょう。

そして時事ネタをつくるときは(4)と同じく、自分なりにアレンジを加えることが大事です。
私がアムウェイより前、最初にバズった動画がドラゴン堀江について物申すという動画でした。

これはAbemaTVで堀江貴文さんが芸人たちを東大に合格させるという番組について考察した動画でした。
これも私の"東大卒"という経歴を使ってアレンジを加えたからこそ、同じネタを扱っていたYouTuberより再生数を伸ばすことができたのです。

このように時事ネタは扱うだけでなく時事ネタ×自分のチャンネルで面白い動画を作り出すことができるネタが企画として優れているモノだと思います。

・いろいろなジャンルを扱うのはどうか?
→お勧めしません。
基本的には1チャンネルにおけるテーマは1つだと考えていてください。

例えばドラえもんがひみつ道具を一切使わずに番組が終わってしまったら視聴者はどんな反応になってしまうでしょうか。
ドラえもん何してるのって思いますよね。

視聴者にとってはある一定のテーマを扱ってくれるチャンネルだと期待してチャンネル登録しているわけです。
そのためチャンネル内の動画は基本的にずっと同じテーマでいいのです。

数ヶ月同じテーマを扱っていると、そろそろ視聴者は飽きたのではないかとテーマを変える人がいますが、これは得策ではありません。
視聴者がそのチャンネルに求めているものは変わりません。
もちろんずっと同じ企画とはいきませんが、テーマや軸は変えずにやっていきましょう

長寿番組を参考にするといいです。
サザエさん・ドラえもん・クレヨンしんちゃん・笑点などなど。

どの番組も毎回ほとんど同じパターンですよね。
もちろん時代に合わせてマイナーチェンジはしているものの世界観はほとんど変わっていません。

しかしそれが視聴者への安心感をもたらし、だからこそ長年続けることができているのです。
YouTubeでも根気強く同じテーマで企画を考えていきましょう。
他にやりたいことがあるのであればサブチャンネルを作成しましょう。

第4章 撮影・編集の基本

さて企画内容が決まったら、撮影・編集です。

ここは正直重視していないYouTuberもいます。
最近だとスマホで撮った動画を無編集で上げているYouTuberも多く、撮影・編集に凝らずとも場合によっては人気を獲得することができます。

ただ大多数の人は凡人です。
無編集でも人気を獲得しているスーツさん(登録者18万人)のような天才はごく一部です。

これを読んでいる方はYouTubeに本気で取り組みたいという熱意のある方だと思いますので、そういった方は撮影や編集にもこだわっていきましょう。

<撮影編>

(1)カメラはスマホでも大丈夫!

YouTubeを始めようとしている友達にまず聞かれるのがだいたいカメラのことです。
一眼レフがいい?iPhoneでも大丈夫?

正直に言います!大差ありません

もちろん画質の良い一眼レフを使うのが最もよいのですが、現在はiPhoneレベルの機種であればハイビジョン画質で撮影することができます。
これで充分なのです。

旅系で登録者130万人を超える人気YouTuberジョーブログさん

彼のようなトップYouTuberであっても撮影は全てiPhone1台で撮っているのです。
ですので安心してiPhoneでご撮影ください

ただ、外でのロケが多いYouTuberについては素人が扱うと手ブレが目立つことがあります。
その際には手振れ補正があるカメラを使うか、もしくはジンバルを使って手振れを軽減するのがよいでしょう。

(2)機材で最も大事なものはマイクだ!

実はこれが一番大事!
カメラと違ってYouTubeにおいて最もこだわらなければいけない機材がマイクなんです。

YouTubeにおいて画質をあまり気にする視聴者はいません。しかし音質については気にする人がとても多いのです。
YouTubeはいろいろな人の動画を回遊しますからその際に他の人との動画で差に思うのが意外にも音なんですよね。

特にYouTubeは多くがスマホ経由で見られているためイヤフォンをつけて聞いている人が多いと思います。
そうなると音質が悪い動画だと気分が悪くなってしまうのです。

また、私もオフ会で視聴者の方とお話しして初めてわかったのですが、車で通勤中に音だけを聞いている方がけっこういらっしゃいました。
さらに主婦の方では料理をしながらとか洗濯物干しながらとかの"ながら聞き"でYouTubeを視聴している方が多くいらっしゃいました。

そのため、最初から音質には気を遣った方がよいでしょう。

ちなみに私はRODEのショットガンマイクを使っていますが、これもチャンネルによってやることが違いますし、カメラも異なるため、一概にこれがよいと言うのは難しいです。
「YouTube マイク」とググると様々なブログでマイクが比較されていますので、その中から自分に合ったマイクを購入しましょう。


(3)照明は編集でごまかせる!

照明はあるに越したことはありませんが、なくても困りません。
というのも編集ソフトにおいて光量はかなり変更できるからです。
普通の照明の明るさがあれば特に問題はないでしょう。

ちなみに私は照明を2台購入し家で使っておりますが、お金に余裕があれば使う程度でいいと感じました。
編集で光量を調整するよりかは幾分自然な映りとなりますが、先述したようにそこまで視聴者は画質を気にしませんので。

※ただしメイク系YouTuberなど映像が重要なYouTuberではリングライトなどが必要です。

(4)カメラは動かしちゃダメ!

基本的にカメラは動かしてはいけません。

テレビ番組を見ているとカメラマンが動いてズームしたりワイドにしたりしていますが、あれはプロだからこそなせる技です。
カメラを動かすと言う行為は素人には非常に難しく、画面が見にくいものとなりますので、三脚を用いて定点で撮影することを基本としてください。

画面を動かしたい時は編集で動かす方がよっぽどきれいに見えます。
複数のアングルが欲しい場合は複数台のカメラを用意して撮影しましょう。

旅動画や外ロケ企画では難しいと思いますが、なるべくカメラを動かさないで撮れるように工夫すると、視聴者にとって見やすい画となります。

(5)情報を凝縮して話そう!

出演者にはそれぞれの個性やキャラがありますので一概にこういう話し方が良いというアドバイスはできませんが、YouTuberにおいては情報を凝縮することが大切です。
人気YouTuberを見ればわかりますが彼らのテンポは本当に早いです。

今年登録者100万人を達成した人気YouTuberカルマさん

こちらの動画を見ればテレビと違ってしゃべるテンポがめちゃくちゃ早いことがお分かりいただけたかと思います。

エンタメ系YouTuberでなくてもテンポの早い喋り方で人気を博している人は多いです。

教育系YouTuberで登録者20万人を超えているブレイクスルー佐々木さんが代表例でしょう。

こういった教育系・ビジネス系の動画であってもテンポはテレビの1.5倍〜3倍ほどあります。

これは明石ガクトさんの著書『動画2.0』でも言及されています。


「映像から動画への変革において、最も重要なポイントは『情報の凝縮』にある。(中略)
従来映像が持っていた時間軸を圧縮して短い時間の中に多くの情報を詰め込むことで新しい視聴体験を生み出している。
これがいわば、動画の本質を捉える鍵だ。」

特にスマホネイティブの世代にとっては情報がいかに詰め込まれているかを重視する傾向が強く、この潮流は戻ることがないでしょう。
そのためYouTubeの出演者が意識しなければいけないのはこれは映像ではなく動画を撮っているのだということ、そして情報を凝縮して時間の濃度を濃くするということなのです。

(6)YouTubeはテレビじゃない!プレゼンだ!

企画・内容は面白い、出演者のキャラもいい、しかし伸びない...そんな動画は構成が悪いのかもしれません。

企画において「ハプニングを期待しない」というのは先述した通りですが、構成においてもある程度台本を作りましょう。
私の場合はメインチャンネルの動画は全て一言一句、言い回しも含めて台本を作って、その通りに読み上げています。

そこまでは作り込まなくてもよいかもしれませんが、ある程度の流れとこのような内容を話すという台本は作った方が良いと思います。

そして構成において、テレビの真似事はやめましょう。
YouTubeの動画は基本的にプレゼンテーションだと思ってください。

5〜10分の間に自分の伝えたいことをしっかりと伝えて相手の心を動かす
これがYouTubeの動画における目標です。

そうなるとテレビと決定的に異なる構成とする必要があります。
一体なんでしょうか?

それは、最初に結論を全て持ってくることです。
プレゼンテーションでは結論をまず述べ、次に理由などを述べて肉付けし、そしてまた結論を述べるのが基本ですよね。
これを意識することです。

テレビというのは違いますね。
視聴者を最初から最後まで離さないために大事なところは煽って煽って最後まで見せない方法がよく取られますよね。
「正解は番組の最後に!」みたいなのをみなさんも見たことがあるのではないでしょうか。

YouTubeではこれをやってはいけません。
視聴者を離さないためには結論を最初に持ってきてしまうのです。

そうしてしまうとその結論だけ見て視聴者が離れてしまうのではないか?と思う人がいるかもしれません。
その通りです。離れる人もいるでしょう。

しかし結論を最初に持ってきて離れる人が出てくるよりも、最後まで引っ張る方が視聴維持率は悪くなります。
それはなぜかというと、YouTubeにはテレビと違ってスキップ機能があるからです。

私もYouTubeを見ている際、前振りが長い動画は自分の見たいところにたどり着くまでどんどんスキップしてしまいます。
YouTubeというのは視聴維持率・視聴時間をとても大切にしており、それが良い動画はオススメ欄に表示されやすいと言われています。
ですので、最初に結論を持ってくることでスキップされずに視聴維持率があがるため、オススメに出やすくなり再生回数が取れるようになるのです。

しかし最初に結論を持ってくると、後ろの方を見てくれないのではないか...と思う方いるかもしれません。
しかしそれは違うのです。

私のバズった動画の1つに「収益ガチ公開」という動画があります(再生回数21.3万回)。


こちらの動画ではメインイベントである収益発表を引っ張ることはせず、動画の冒頭部分で収益を全て公開させていただきました。
そしてそこからその収益に至った要因やYouTubeの収益構造などをお話ししたんですね。

私もこれは賭けで収益公開を引っ張らない方が視聴者は満足してくださり、そしておそらく視聴維持率も高まってオススメに表示されやすくなるはずという仮説を立てて動画を作成しました。
そうすると見事、収益公開を見た後も視聴者は最後まで見てくださり、視聴維持率がよかったためオススメに表示されて、バズるという結果が出たのです。

他のYouTuberも紹介しましょう。
例えば経営者YouTuberとして最近人気急上昇中のまこなり社長さん(登録者25万人)。
彼の「実は成長できないダメな会社」という動画を見てみましょう。

この動画は10分の動画であるにもかかわらず1:10の時点ですでに結論を述べてしまっています。
そこから理由をいくつか挙げて結論を肉付けしていますよね。

このように他のYouTuberでもプレゼンのように結論から語って人の心を動かす構成が多いのです。

これはビジネス系や物申す系動画でなくても同じです。
料理系動画で登録者40万人のひろまるクックさん

彼の動画でも最初に完成形で美味しそうなスイーツの画像を見せてから作り始めていますよね。
これも結論→理由→結論というプレゼンの基本を踏襲している構成なのです。

エンタメ系動画でも全てあてはまる基本だと思いますので、構成においてはとにかく結論を最初に持ってくるということを意識しましょう。
視聴者にとってわかりやすい動画を作ることができます。

<編集編>

(1)オープンニングは必要なし!最初の15秒が命!

YouTubeでは最初の15秒で全てが決まると言われています。

視聴者はだいたい15秒でこの動画が最後まで見る価値があるのかどうかを判断しているため、この15秒が面白くなければ後半がどんなに面白い動画であっても見られることはないのです。
ですので最初の15秒に情報を詰め込んで視聴者を引き込むよう意識しましょう。

1年で登録者30万人を達成した仮メンタリストえるさん

彼の動画は全て最初の15秒にとてつもない情報量が入っています。
その15秒で心つかまされて最後まで見入ってしまいますよね。

彼のようにさっと名前を言った後はすぐさま本題に入って話し始める。これが理想といえるでしょう。
ちなみにマスザワ内閣でも最初の15秒で内容が伝わるようになっていますので参考までに見てみてください。

YouTuberを始めるとだいたいどのYouTuberもオープニングを作りたがるのですが、これは正直言って愚策です。
初期にオープニングは必要ありません。

私もかつては7〜8秒くらいの長いオープニングをつけていました。
そうするとこれによって最初の15秒の半分を失い、その間に視聴者がガンガン離れていっていたんですね。

みなさんはYouTubeにおいて、オープニングを見たくて動画を開くことってあるでしょうか?
ほとんどないですよね。

動画ストリーミングサービスのNetflixではドラマやアニメにオープニングのスキップ機能がついています。
ほとんどの人にとってオープニングというのは一回見れば充分で、見たいのは本編だということがわかりますね。

初期はとにかく徹底的な視聴者目線が必要です。
オープニングを見せるのではなく視聴者が見たい本編をすぐにお届けしましょう。

*オープニングは刷り込みにはよい
ある程度登録者が伸びた後でのオープニングは視聴者の脳に刷り込まれるので有効なこともあります。

例えばヒカキンさんであれば「ヒカキンTV〜エブリデイ!」、レペゼン地球さんであれば「レペゼン地球がせかいいち〜!」というオープニングがありますが、彼らのオープニングはキャッチーで脳に残りますよね。

「ああこれこれ!」と定番のオープニングがあることで既存の視聴者にとっては安心感が生まれるというところもありますので、そういう意味ではオープニングは有効です。
ただ、トップYouTuberであっても長くて5秒ほどのオープニングですので、それ以上のオープニングは登録者数にかかわらずやめた方がよいと思います。

(2)とにかく最初はジェットカット!

ジェットカットってみなさんご存知でしょうか?
これはYouTubeで生まれた文化で「あぁ」とか「えぇと」とかの間を全てカットし、非常にテンポよく内容を伝える編集技法です。

視聴者はたった1秒でも間が悪いと離れると思ってください。
とにかくテンポよく、聞いていて気持ちの良くなるような編集が必要なのです。

例えば私のこの動画↓

自分一人で10分間語っている動画ですが「ええと」とかの余計な言葉は一つも入っていませんよね。
おそらくカット数は100〜200ほど。全て間をカットしています。

これはテレビや映画では御法度とされていたものでした。
特に人が一人で話している場面では、このように間をカットしてしまうと不自然に写ってしまいがちです。
ただ、その不自然さより今のスマホ世代にとっては情報の圧縮の方が大事であり、そこの考えをテレビとは変える必要があります。

これはジェットカットという名前の由来にもなったYouTuberのジェットダイスケさんも、著書『YouTubeで食べていく』の中で、ジェットカットは「時間軸の圧縮、すなわち単位時間あたりの情報量増加」に必要と語っており、この視点を常に編集では意識しないといけないのです。


(3)編集にオリジナルはいらない!王道を貫こう!

編集はいくらでも凝ることができます。
大体のYouTuberが使っているソフトは2つでAdobeの 「 Premiere Pro」、もしくはAppleの「Final Cut Pro」ですが、これらの編集ソフトはエフェクトが多彩で時間をかければすごい凝った編集ができます。
しかし、それはあまり意味がありません。
編集はとにかく王道を貫きましょう。

フォントなら角ゴStdNが基本、画面もズームと引いた画を使うくらいにしましょう。
誰も見たことのないフォントを使ったりとか画面をぐるぐるさせたりしただけで、視聴者は見慣れないことに疲れてしまい、視聴をやめてしまいます。

このnoteでも一貫して言っていますが、とにかく視聴者のことを第一に考えなくてはいけません。
YouTubeにはYouTubeで見慣れた編集というのがあり、YouTubeの視聴者はそういう編集を望んでいます。
だからこそトップYouTuberはみんな同じような王道の編集を行っているのです。
それを新参者が邪道な編集を行ったところで視聴者は離れてしまうでしょう。

自分なりの個性を出したい気持ちはわかります。
ただ、何事も基礎をしっかりと固めた上で応用に入りますよね?
スポーツ・勉強・仕事...基礎がしっかりしていなければうまくいきません。

編集も同じです。
王道の編集を学んだ上で、視聴者がついてきたら徐々に自分たちなりのアレンジを加えて編集をしていきましょう。

BGMやSEなども同様です。
自分のジャンルに似たYouTuberやトップYouTuberの動画を見て勉強しましょう。

ほとんどのYouTuberがネットに落ちているフリー素材を使っていますので、正直パクリでもかまいません。
とにかく視聴者が見やすい動画作りを意識していきましょう。

(4)画面に変化をつけて飽きさせないようにしよう!

編集はなんのためにするのかというと大きく2つの理由があります。
1つ目はわかりやすくするため。
これはテロップをつけたり絵をつけたりして視聴者にわかりやすく伝えるということですね。
2つ目は飽きさせないためです。

飽きさせないためには、画面に変化をつけるというのが重要になってきます。
登録者が伸びていないYouTuberの多くが編集は間をカットしてテロップをつけて音楽を入れれば終わりと思っています。
そうではありません。画面に変化をつけることが必要です。

例えばXJAPAN Toshlさんの洗脳について語った私の動画を見てみてください。

これは15分間の動画ですが、かなり画面に変化をつけています。
所々にSEを入れ、イメージ画像を挿入しながら画面を動かしていますね。

この動画の内容はエピソードの羅列であったため、そのままなら単調となってしまうところでしたが、編集によって最後まで引き込むことができました。
視聴者からの評価も非常に高く、再生回数は5万回を記録しています。

画面の変化で顕著なYouTuberだと登録者80万人のたっくーTVれいでぃおさん

彼は3〜4分の動画の間にこれでもかと情報を詰め込み、動画を見ていて全く飽きることがありません。

単にズームなどの編集を入れるだけでも構いません。
とにかく画面が一定だとファン以外の人は飽きてしまうと思った方がよいでしょう。

これはテレビがすごく勉強になります。
これまで散々テレビとYouTubeは違うと語ってきましたが、この画面の変化で言えばテレビは1〜2時間飽きさせないためにものすごく変化をつけているので、非常に参考になります。
好きな番組を編集という違う観点から見るとまた違った面白さが味わえるかもしれません。

*編集についてのQ&A*

・テロップは全部つけた方がいい?
→一言一句つけなくても大丈夫です。
テロップをつけるのはかなり時間のかかる作業ではありますが、一言一句つけるまでの時間対効果はないように感じます。

大事なところだけ、わかりにくいところだけつけるというかたちで大丈夫でしょう。
むしろ視聴者からはテロップがあると文字を追ってしまうため、基本的にない方が見やすいと言われたことも私はあります。

・オープニングは不要ならエンディングは?
→こちらはつけても構いません。
歌で自分のチャンネルの印象をつけるのもありでしょう。
ここまで見てくださった視聴者ならエンディングが挿入されていたとしても不快に思う方は少ないからです。

ただ終了画面には期待しない方が良いです。登録ボタンとオススメ動画を表示できますが、これは1%もクリックされません。
私がエンディングをつけていた時は0.3~0.9%程度のクリック率でした。
私はそれよりも視聴維持率が最後の数秒で下がってしまうデメリットの方が大きいと感じ、途中からエンディングを廃止しています。

・写真とか絵ってネットから拾ったものを使っていい?
→著作権フリーのものを使いましょう。

人気YouTuberであっても勝手に芸能人の写真を使ったりアニメの画像を切り取ったりしている方はいますが、今後YouTubeのシステムが進化した場合、著作権侵害で公開停止されるかもしれません。
フリー素材で検索すればたくさんの画像が出てきます。
もちろん有料で良いサイトもたくさんありますので、なるべくならきちんとしたものを使いましょう。

・動画の時間は短くした方がいい?
→これは一概に何分というよりかは、面白さに付随するものだと思います。

先ほど情報の圧縮という言葉を用いたように、時間あたりの情報量が多いのが現在の動画の特徴ですが、時間自体は長い動画でも見られるものです。
密度が重要だということです。

特に何かノウハウを教えたり、解説するような動画では長時間余すことなく動画で伝えた方が満足度が高まることがあります。

チャンネル開設からたった5ヶ月で登録者100万人を達成した中田敦彦さん

彼の動画は1本20〜30分と長時間の動画が多いですが、その分情報量が多く満足度が高いです。
だからこそたった数ヶ月で登録者100万人を突破し、再生回数も数十万回を毎回記録するのだと思われます。

私の動画でも北九州監禁殺人事件を扱った動画は25分もありましたが、情報を詰め込んで事件の全容を細かく話したところ、視聴者を飽きさせず再生回数約3万回を記録しました。

ですので動画の時間を何分にするというのは気にせずにその企画が一番面白いように編集するのが一番よいと思います。

第5章 公開前・公開後の施策

さあ撮影・編集も終わりました。ようやく自分のチャンネルに動画をアップロードして公開です。
しかし、ただ撮影して編集して公開したとしても再生回数は増えませんね。

サムネイル作成とタイトル付け、そしてどうやって拡散していくかをしっかりと考えなければいけないのです。
以下解説していきましょう。

(1)サムネイルは動画の生命線!

駆け出しのYouTuberにおいてはサムネイルが最も重要です!
基本的にはタイトルまで見る人はいないと思ってください。サムネイルに命をかけてください。
ここがしっかりとしていなければ絶対に見られることはありません。

サムネイルは「①自分の顔+②背景変更+③内容を簡潔に文字で表示」
これが基本的な法則です。

ここ1〜2年で登録者を増やしているYouTuberのサムネイルを見ているとだいたいがこのパターンに当てはまります。

私の動画のサムネイルはプロのデザイナーに発注しているものですが、周りのYouTuberからも非常に評判のいいものとなっています。
参考にしてみてください。

スクリーンショット 2019-11-15 11.01.02


①自分の顔
ここを恥ずかしがってはいけません。自分の顔をサムネイルに入れるのは重要です。
というのも人間の顔というのは不思議と人を引き付けるものだからです。

ある調査では保険広告において、人の顔を使ったものは使っていないものよりコンバージョン率が177%高かったというデータもあります。

電車の中吊り広告などを見ると無名の方であっても人が使われている広告が多いですよね。
このように人の顔というのは不思議な魅力があると言われているので確実に自分の顔は入れておいた方がいいと思われます。

②背景変更
これができているとプロYouTuberとしての雰囲気を出すことができます。

もちろん動画の一部を切り取った方が面白いサムネイルができることもあるのですが、基本的に背景は別の画像を合わせた方が良いです。
その動画が伝えたい世界観を作り出すことができますし、文字が目立つようになるので企画が視聴者に伝わりやすくなります。

例えば教育系YouTuberで登録者5万人を獲得しているCASTDICE TVさん

サムネイルを見ると背景だけでその動画が伝えたい世界観がわかりますよね。

③内容を簡潔に文字で表示
動画の企画・内容を簡潔に表示させましょう。

このときに情報量を多くしすぎてはいけません。
YouTuberが編集したりサムネイルを作成するときは大抵の人がパソコンで行うので間違えがちですが、基本的にYouTubeはスマホで見られるものです。

2018年12月のニールセンの調査によると、YouTubeを見る方の内、若年層は約9割、20代では8割以上の方が「スマートフォンのみで動画を視聴している」と答えており、他の年代でもスマホのみの視聴がそれ以外のデバイスでの視聴を大きく上回っています

そのためサムネイルもスマホの画面を想定しなければいけません。
細かい文字は見えづらく読まれません。
とにかく簡潔に伝えることが重要です。

一行10字くらいを限度として最高でも30字程、基本的には10字ほどで内容を伝えられるようにしましょう。

「①自分の顔+②背景変更+③内容を簡潔に文字で表示」という基本に加えて、サムネイル作成において使われるテクニックを2つご紹介しましょう。

・具体的な数字を使う
よくYouTuberで多いのがBEST3や5選といったかたちで数字を使って示すパターンです。
数字というのは伝わりやすく、動画を見たいという気持ちを起こさせます。

ビジネス系YouTuberで登録者11.8万人の両学長さん

彼の動画のサムネイルを見ると半分ほどに数字が用いられてます。
何かを伝えたいときには数字に落として伝えるとわかりやすくなるのです。

・カリギュラ効果を使う
禁止されるほどやってみたくなるという心理現象のことをカリギュラ効果と言います。
親にゲーム禁止と言われて逆にやりたくなってしまったという経験、皆さんもあるのではないでしょうか?

この心理現象を用いてサムネイルを作成するとバズることがあります。
例えばビジネス系YouTuberで登録者約7万人の年収チャンネルさん

ここのサムネイルは年収を「〇〇」と隠すことで視聴者の心理に引っ掛かりをつくっているのです。
禁止されるほどやりたくなるというのと同様、人は隠されているものを見たくなる性分なんです。

私もこの手法を使って伸ばしたことがあります。
初期の方に作ったセンター試験を解いてみたという動画

このサムネイルでは現役時の点数を出した上で、今回受けた点数は「???」と表示しました。
どんな点数を獲得したのかというところを隠すことによってカリギュラ効果が起き、視聴につながったのです。

そのおかげで登録者800人ほどのときに出した動画にもかかわらず、当時1万回も再生されました。
このサムネイルがただ「東大卒がセンター試験解いてみた」というものだったならば見向きもされなかったでしょう。

(2)タイトルはサムネイルと分けよう!

サムネイルの次はタイトルです。
こちらはコピーライティングの本を読むのが良いと思います。

私は『キャッチコピー力の基本』という本を読んで勉強しました。

「相手の心に「なんで?」を作り出す」「短く言い切る」「脅して言い切る」といったキャッチコピーの基本的な作り方を学ぶことができ、私の動画のタイトルにはその影響がかなりあります。
みなさんもそういった広告の本から気に入ったものを見つけて学ぶのが一番手っ取り早くて良いと思います。

それ以外に気を付けて欲しい部分はサムネイルとタイトルは分けるということです。

視聴者の動線を考えると、基本的にはサムネイルを見て、動画のタイトルを確認して、中身を見てみるというのが一番多いパターンです。
そのためサムネイルとタイトルに同じことを載せてしまうのは非常にもったいないと言わざるを得ません。
タイトルではサムネイルと別情報を載せることで視聴意欲をさらにかき立てる必要があるのです。

タイトルも長すぎてはいけません。
スマホのYouTubeアプリを開くとオススメ画面には23〜24文字×2行しかタイトルは表示されません。
そこに内容が収まるように注意しましょう。

さてサムネイルとタイトルの付け方で決定的に違うものがあります。

それは検索です。

タイトルはサムネイルと違って検索ワードを意識する必要があります。
特に初期には検索ワードを取りに行くという作業が必須です。
自分が作った動画はどんな人が見たいと思うのか、そしてその人がどんなワードで検索する可能性があるのかをしっかりと考えて、その検索ワードをタイトルに盛り込むよう意識しましょう。

(3)他のSNSで拡散していこう!

再生回数を上げるためには、YouTube上に公開した後の拡散が非常に重要です。
基本的にYouTubeは新参者に非常に厳しいプラットフォームとなっており、オススメ画面にも急上昇カテゴリにも乗る可能性は非常に低くなっています。
そこで他のSNSで拡散をしていきましょう。

①Twitter
Twitterはリツイート機能で一気に広まるため拡散力が非常に高いSNSです。
また文字が基本のTwitterにおいて動画はバズりやすい傾向にあり、YouTuberは動画のダイジェスト版をTwitterに流すのが定番の手段となっています。

ただTwitterからYouTubeへの流入はそこまで期待しない方がいいでしょう。
自分の例でいうと1つのツイートにおいてインプレッションが数万あったとしてもYouTubeへの流入は100程度でした。
すなわちほとんどがTwitterの動画を見て満足し、YouTubeまで見てくれるのは1%以下ということですね。

ただそれでも、バズったときには1ツイートが100万インプレッションを簡単に超えることがあるのがTwitterです。その爆発力は侮れません。
レペゼン地球のDJ社長さんはYouTubeのダイジェスト版を上げることで毎回数千リツイートを獲得し、視聴者を増やしています。

なおYouTubeのリンクだけ載せてもTwitterはURLしか表示されずサムネイル画像が表示されないためインプレッションは低い傾向にあります。
TwitterからYouTubeを見てもらう場合にはダイジェスト版を作って流すのがいいでしょう。

②Instagram
大手SNSの中でこれが最も拡散が難しいと思います。
URLリンクを投稿に貼ることができず、拡散力も著しく低いからです。

ストーリーの下部にリンクを貼ることはできますが、これはフォロワー1万人以上でないと使うことができず、初期段階ではなかなか難しいでしょう。
なのでインスタは拡散のためというより、視聴者とのコミュニケーションの場として使う方がよいと思います。

インスタを使っているとわかりますが、ここは各SNSの中でも一番温かい人たちが集まっているSNSです。
TwitterやYouTube、TikTokでは罵詈雑言が飛び交うこともありますが、Instagramは本当に穏やかなファンの方が多く、密なコミュニケーションを取ることができます。
拡散は期待せずにそういった場と割り切ってインスタは楽しみましょう。

③Facebook
SNSの中でもインプレッションに対する流入の割合が高いSNSです。
というのもYouTubeのリンクを貼るとサムネイルが表示され、すぐに動画を見ることができるからです。

ただそもそもFacebookはユニークユーザーが高齢化し若年層があまり使っていないSNSとなっているので、拡散効果はあまり期待できません。
プライベートの友人に動画を見てもらうツールとして使うのがよいでしょう。

④TikTok
今私はこれを一番おすすめしています。
TikTokにYouTubeの動画の面白いところを切り取って載せる方法です。

TikTokはまだ投稿するユーザーが少なく、さらにアルゴリズム上、新規参入者であっても多くの人に見られる仕様となっております。
またTikTokは動画アプリのため、そもそもYouTubeが好きな層とユーザーが被っており、プロフィールリンクからYouTubeも見てくれる方が多いのです。

先ほどはTwitterは流入が少ないと述べましたが、それはアプリを開く場所を想定するとわかります。
今は外で動画を見る人ってあまりいないのです。通信制限があるからです。

基本的に外ではTwitterやInstagram、ゲーム、ニュースサイトを開いたりしますよね。
そして夜、家に帰ってきてからWi-Fiにつないで見るのがTikTokやYouTubeなどの動画サイトであり、そういう使用場所を想定してもお互いに親和性のあるアプリとなります。

TikTokで人気を博して一躍人気になったYouTuberが登録者22万人のマナル隊さん

彼らはTikTokで動画の面白いところを切り取って流し、60万人のフォロワーを獲得しました。

それを原動力にYouTubeでも視聴者を続々とつかんでいって、たった7ヶ月で登録者20万人を達成しています。
私自身このマナル隊さんはTikTokで発見し、面白かったために、そこからYouTubeを見てチャンネル登録するという経緯をたどりました。

新参者に厳しいYouTubeで伸ばすために、新参者に優しいTikTokでフォロワーを獲得していくという作戦は非常に有効なのです。
ちなみに私も既存の動画をカットして載せるだけでフォロワー2,500人ほどをTikTok内で得ることができました。

第6章 動画の改善

公開したあとは、次の動画を作る前に改善点を見つけていきましょう。
YouTubeにはクリエイターに優しい機能がたくさん揃っています。
そのサービスをふんだんに使ってより良い動画を作成していきましょう。

(1)アナリティクスを確認しよう!

YouTuberは管理画面にてアナリティクスを見ることができます。
ここには膨大なデータがあるため全てを把握するのは時間的にも難しいと思いますが、以下のことは最低限チェックして次の動画に活かしていきましょう。

・動画の視聴維持率
→どのシーンで視聴者は離れていってしまったのか、しっかりと把握し、次の動画の改善点を発見していきましょう。

動画の時間やジャンルによって視聴維持率は異なるため一概に何%を目指すというのはわかりかねますが、私自身としては40〜50%が平均的な動画の視聴維持率であり、普段は60%を目指して動画作成をしています。
30〜40%だと今回は失敗したなと反省し、オープニングトークが悪かったのか、中盤の話が長かったのかなどと解析し、改善しています。

・ユーザー層
→男女・年齢層を把握し、想定していたターゲットを狙えているか確認しましょう。

人気YouTuberとお話をしていても、想定していたターゲットと全く異なる方が視聴者として見ているというお話しを聞くことがあります。
大学生を狙ったチャンネルだったのに意外にも社会人の方が見ているというものだったり、女性向けに出しているのに男性の方が多くなっているというものです。

それを踏まえてその視聴者に合った動画を出していくのか、それともターゲット層をしっかりと狙えるように動画を改善していくのか。
自分のチャンネルの方向性を決める上でも非常に重要なデータとなりますので、きちんと確認しましょう。

・検索ワード
→当初想定していた検索ワードが取れているのかを確認するとともに、自分のチャンネル名でも検索が取れているか確認しましょう。

「マスザワ内閣」とチャンネル名で検索して動画を見てくれる人が増えている場合、ファンが増えているということであり非常に喜ばしいことです。
この自分のチャンネルの検索の割合を増やしていくのを目標にしていきましょう。

・動画毎のチャンネル登録者獲得数
→動画ごとのアナリティクス画面では各動画におけるチャンネル登録者獲得数を確認できます。
視聴回数に比べて登録者獲得数が高い動画は初見の視聴者の心を特に動かした動画ということになります。
次の企画づくりの参考にしましょう。

私の友人の人気YouTuberの中には再生回数と登録者獲得数をエクセルでデータ取りし、傾向分析を細かに行っているYouTuberもいます。
彼はいいスコアを出した動画と同様の傾向のものを出していくことで登録者を伸ばし続けることができました。

データは嘘をつきません。
しっかりと分析してより良い動画を作っていきましょう!

(2)視聴者の声にヒントがある!

数字だけではわからない視聴者の声を聞くことはすごく大事です。
コメント欄やSNSで視聴者の声を聞いていきましょう。

わざわざコメントまで書いてくれる視聴者というのは本当に貴重な存在です。彼らの声にはたくさんのヒントが隠されています。
私が以前「銀行の真実」という動画を出したときにはコメント欄で「総合商社も!」という声を複数いただきました。
そこで「商社の真実」という動画を出したところ、11万回再生を記録したという事実があります。


Twitterでのエゴサーチも有効です。
自分の名前やチャンネル名で検索してどんな反応かリアルな声を聞いてみましょう。

Twitterのエゴサで言えば、YT Cobittというアプリもオススメです。

これは動画のリンクを貼って呟いてくれた人を教えてくれる便利なアプリです。

ツイートする際にわざわざ「マスザワ内閣が〇〇」とチャンネル名を書かずに、「この動画って〇〇だと思う」みたいなかたちでリンクだけ貼ってあることも珍しくありません。
YT Cobittはそういったツイートを見つけ出して教えてくれる便利なアプリであり、ユーザーの生の反応を知ることができます。

ただし、もちろん全ての声を拾う必要はありません
視聴者の99%はあなたのチャンネルを伸ばしたいからコメントしているわけではありません。自分の都合でコメントしているわけです。
そこにヒントが隠されていると言えども視聴者の目ばかり寄り添っていてはつまらないチャンネルとなってしまうでしょう。

たまにYouTubeを運営するにあたってのアドバイスをしてくださる視聴者もいますが、正直彼らの意見も信憑性が薄いものが多いです。
特に初期の段階および若い女性のYouTuberにはマウントを取りたいおじさんが現れることが多いため、彼らの意見は参考程度に流すのがよいでしょう。

大事なのは取捨選択です。視聴者に最も喜んでいただける、楽しんでいただけるにはどうしたらいいのか、徹底的に考えると、取るべき意見・流すべき意見というのが自ずと見えてくると思います。

第7章 PDCAを回す

以上、第6章までで基本的なYouTubeの流れに沿って解説いたしました。

PDCAとビジネスの世界ではよく言うようにYouTubeも
P:Plan 企画(第3章)
D:Do 撮影・編集(第4章)
C:Check 公開(第5章)
A:Action 改善(第6章)
というサイクルをひたすら回し続けることが大切です。

基本的にYouTubeというのは短期間で結果が出るものではありません。
私自身最初の3ヶ月は全く伸びませんでした。

堀江貴文さんは現在登録者73万人を獲得していますが、チャンネル登録者10万人を獲得するまでに約5年の歳月を費やしたそうです。


彼ほどの有名人でもそうなのです。
YouTubeに近道はありません!
ひたすらPDCAサイクルを回してくことで徐々に自分のチャンネルの強みや視聴者の需要がわかっていき、人気を獲得していけるようになるのです。

中長期的な目線を持ち、不断の努力をし続ける、そんな人だけが生き残る世界。それがYouTube。
この厳しい競争環境の中で、このYouTube攻略法がみなさんの助けになれば嬉しいです。
いつかこれを読んだ方の中から人気YouTuberが出てくることを願っています!

私もYouTubeという世界で頑張っていきます!
共に戦っていきましょう!

さて、このようなかたちで締めさせていただきましたが、ここに書いた以外にも細かい注意点やお伝えしたいところがございますので次章で一つ一つ解説していきます。

第8章 その他の注意点

(1)チャンネル名はSEOを意識しよう!

チャンネル名をどうすべきか迷っている方もいるかもしれません。
その際にはYouTube内検索で予測検索が出てくるような名前にしましょう。
わかりやすい名前でかつ他のYouTuberと被らないようにするのです。

先述したようにファンがついてくると自分のチャンネル名で検索してくれる方が増えます。
そんなときにわかりづらい名前だったり他のYouTuberと同じ名前であったら、せっかくのファンを取りこぼす可能性があります。

例えば私がマスザワ内閣ではなく「ますお」という名前だったらどうでしょうか。
ますおと検索しても人気YouTuberのMasuo TVさんの動画が出てきてしまうため、私の動画を発見するのにとても時間がかかってしまいます。
これでは機会損失してしまっていますよね。

ですので私はマスザワ内閣という名前にしました。
マスザワという名字は本来なら漢字で升澤なのですが、升澤という漢字は難しく覚えづらいため却下しました。
選挙ポスターと同様、基本的にはひらがなかカタカナを使って覚えやすい・わかりやすい・検索されやすい名前をつけるのがよいのです。

そしてかつて高校生の時に「俺は東大合格して総理大臣になる」とビッグマウスで語っていたというエピソードがあったり、今後仲間を増やして組閣していきたいという思いも込めて"内閣"という名前をつけました。
今後 "マスザワ"という方は出てくるかもしれませんが、"マスザワ内閣"という名前は被る可能性が著しく低いため、この名前で決定いたしました。

チャンネルの方向性がすでに決まっているのであれば、チャンネル名からどういうYouTuberなのか推測されやすい名前をつけるのも有効です。

登録者8.8万人のベルさんは顕著な例で、彼女のチャンネル名を見ただけで「文学YouTuber」と書いてありますのでどういうYouTuberなのかすぐにわかりますね。

チャンネル名でもわかりやすく!
徹底的な視聴者目線を忘れないようにしましょう。

(2)アイコンやチャンネルアートも手を抜かない!

自分のチャンネルのアイコンやホーム画面に表示されるチャンネルアートなどをしっかりと作り込んでいるとYouTubeへの熱意が伝わります。
こういった細かいところへの配慮の積み重ねが他のYouTuberとの差別化につながるのです。

アイコンはわかりやすく自分を表現することが大切です。
なるべくなら自分の顔写真のアップがよいでしょう。
動物の写真であったり、誰かと写っている写真だと誰か分からなくなってしまいます。

チャンネルの世界観が伝わるようなアイコンだとなおいいですね。
いい例が登録者86万人の鴨頭さん

彼のアイコンはわかりやすく、かつチャンネルの世界観である"人々を元気付ける"というところが現れていますよね。

チャンネルアートでも自分の世界観を表現しましょう。
私のチャンネルアートは友人のWebデザイナーに作ってもらったものです。

スクリーンショット 2019-11-17 10.08.24

半永久的に使うものなのでお金をかけてプロに任せても良いと思います。
編集技術はあってもさすがにこのレベルのものを作るのは難しいですからね。

なお、つくる際に気をつけなければいけないのがスマホへの最適化です。
私のチャンネルアートはパソコンで見ると上下左右にかなり余裕があります。スマホで最もきれいに見えるようにしているためです。
YouTubeの視聴者はほとんどがスマホ経由。先ほど言った通り、その意識は常に持たなければいけません。

他のYouTuberが疎かにしている部分で差別化していきましょう!

(3)ホーム画面で自分をアピールしよう!

視聴者がチャンネル登録するかどうかを決める上でホーム画面が持つ役割というのは大きいです。
しっかりと自分をアピールしていきましょう!

ホーム画面の「チャンネルのカスタマイズ」というところを押すとホーム画面を編集することができるようになります。
ホーム画面のトップには一番再生回数が高い動画を表示させましょう。
初見の方に対して自分がいかにチャンネル登録する価値があるYouTuberであるかというのを示すのです。

チャンネル登録というのは次の動画への期待感の現れです。
言わば就職活動と同じ。自分をふんだんにアピールすることで未来の活躍を約束するのです。
そのため一番人気の動画を見せて自分はこんなにすごいYouTuberであるとアピールしていきましょう。

そして概要欄もしっかりと記載しましょう。
概要欄で自分がどういう人間なのかをアピールするのです。

概要欄まで見てくれている方はあなたに興味があります。
この人はいったいどういう人なのか、信頼できるのかを確認するために概要欄を見にくるのです。
そこで自分をしっかりとアピールすることができれば信頼の獲得、そしてチャンネル登録へとつながっていくでしょう。

登録者3.3万人の動画集客チャンネルさん

彼の概要欄を見てください。

スクリーンショット 2019-11-17 10.29.41

自分がこのチャンネルで伝えていることはなんなのか、自分はどういった経歴を歩んできて、なぜこのチャンネルで動画を作っているのか。
非常にわかりやすく自分が表現されており、概要欄を見るだけでもチャンネル登録したくなりますよね。
これを見本に自分の概要欄も記載していきましょう。

特にノウハウを伝える系のYouTuberは説得力が必要となってきますので、概要欄で自分の力をアピールしていきましょう!

(4)ファンを作るためには共感を得よう!

今まで徹底的な視聴者目線というお話を何度もしてきましたが、”ファンを作る”というのもYouTubeにおいてはとても大事なこととなります。
ファンというのは動画を毎回見てくれますし、何より精神的な支えとなります。

私自身ファンから温かい言葉をたくさんいただき、それが励みとなって発信活動を楽しくできています。
綺麗ごとと思われるかもしれませんが、実際にファンがつくとその存在のありがたさは本当に実感すると思いますよ。

それではファンを作るためにはどうしたらよいか、これは私は共感だと思っています。

基本的にYouTubeというのは興味や解決のコンテンツが多いです。
「メントスにコーラ入れたらどうなるの?」という興味を持たせる動画がエンタメ系YouTuberではほとんどですよね。
もしくはビジネス系YouTuberでは「お金の稼ぎ方」のように、人々の疑問や問題を解決する動画です。

しかしファンをつくるためには3つ目のK、共感が必要です。

大人気YouTuberレペゼン地球さん。
毎回過激な企画をやっているエンタメ系YouTuberとして人気を博していましたが、ある日DJ社長さんはこんな動画を出しました。

それまでの動画とはテイストが違う自分語りの真面目な動画です。
DJ社長が生きてきた波乱万丈な人生とその経験から視聴者へ熱くメッセージを送る動画となっていますが、これにたくさんの視聴者が心を動かされました。
私自身、この動画を見てDJ社長に共感しファンとなったほどです。

このように自分の思いを赤裸々に正直に伝えたり、自分をさらけ出したりすると共感してくれる方が必ず現れます。
私はTwitterやサブチャンネルなどで自分をさらけ出しているので、そこに共感してくれる方がファンになってくれたら嬉しいなと思って発信しています。

第9章 よくある質問

・顔出しする必要ってある?
→顔出しに抵抗ある方は多いかもしれませんが、先述したとおり人の顔には人を引き付ける魅力があります。
勤め先や学校などに特に問題がなければ顔出しした方がよいでしょう。

ラファエルさんや仮メンタリストえるさんのように人気YouTuberでも顔出ししていないYouTuberはいらっしゃいますが、ほんのごく一部です。
人の表情というのは楽しさや喜びなど様々な感情を伝えやすいものでもあり、その分人の心を動かすことが多いので、顔出しの方が人気は得やすいでしょう。

・YouTubeって1再生0.1円と聞いたけど本当?
→ウソです。もしかしたら本当かもしれません。
というのもYouTubeの広告単価というのは人によって全く異なるのです。

YouTubeの広告というのは入札制となっており、その視聴者に沿った広告の中で一番高い値をつけた広告が表示されます。
企業というのはお金を持っている人に対しては高い広告費を払っても出したいと思うものなので、年齢層が高くお金持っている人が視聴者として多いと単価は上がっていくのです。

また、動画の時間によっても異なります。
動画の時間が10分以上だとミッドロール広告という動画の最初ではなく途中に挟むことができます。
これをつけることによって広告単価が2〜3倍になることもあるのです。

ですので一概にYouTubeは1再生何円と申し上げることはできません。
幼児が見るようなYouTubeチャンネルであれば単価は下がりますし、ビジネス系YouTuberであれば単価は上がります。

ちなみに私はだいたい1再生0.3~0.6円といったところです。
平均よりは高い方だと思います。
そういった収益の話は私の動画でさらに詳しく話しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

・更新時間はいつがいい?
→そこまで気にしなくていいと思います。

基本的にYouTubeというのは19〜24時くらいがゴールデンタイムで視聴者がたくさんいる時間帯なのですが、20時の方がよい、21時の方がよいといった細かいところはあまり気にする必要がないと思います。
Twitterのように膨大なつぶやきが流れていくものでもないですし、面白ければ数日前の動画でもオススメに表示されてくるからです。

ある程度ストックが作れるのであれば一定の頻度・一定の時間で出した方が視聴者に優しいチャンネルとなりますすが、初期の方はとにかく作ったら出すということの方が大事だと思います。
素早くPDCAサイクルを回していくことの方が重要だからです。

・相互登録してくれない?
→利用規約違反です。やめましょう。

相互登録とはYouTuber同士がお互いに登録して登録者数を増やす施策です。
そんなことをやっても何も意味がないですし、デメリットしかありません。
相互登録については動画集客チャンネルさんのこの動画にて詳しく語られておりますので参考にしてください。


同じく登録者購入などもやめましょう。すぐにズルはバレる世界です。
YouTubeは最近そういった不正に対し目を光らせるようになっており、いつアカウントがBANされるかわかりません。
そんなリスクを取るよりは真面目に動画を作りましょう。

なお、合法的なズルはあります。
それは身内や友達に登録してもらう方法です。
LINEやFacebookなどでアカウントのURLを送ってチャンネル登録をお願いするかたちです。

この方法なら再生回数も上がりますし登録者も増えるため不正とはなりません。
私自身最初は家族と友達に見てもらっていました。
恥ずかしさもあるとは思いますが、最初はたくさんの人に見てもらって様々なフィードバックをもらうのがよいでしょう。

・アンチコメはどうしたらいい?
→削除してもいいと思います。ブロックしても構いません。

これも視聴者がどう思うかなのです。ファンにとって気持ちの良い状態をつくるのがYouTuberの役割です。

例えば自分の応援しているアイドルのライブに行ったときにライブ会場に「ブス」や「デブ」といった落書きがなされていたらどう思うでしょうか?
不快ですよね。
せっかく応援している人のパフォーマンスを見にきたのに嫌な気持ちになってしまいます。

YouTubeの構造もこれと同じです。
ファンはあなたの動画が見たくて来ているのにあなたが叩かれている姿を見て嬉しいでしょうか?
これも徹底的な視聴者目線に立てば自ずと答えは出てくるはずですね。

しかしアンチコメでも残した方がいいチャンネルというのもあります。
議論を作り出しているようなチャンネルやいじられキャラの方のチャンネルです。

前者であれば例えば東大生YouTuberで登録者4.8万人のよさまつさん

彼は天皇制について廃止すべきという議論を呼ぶような動画などを出していますが、それに対して反対する意見も残しています。

議論を呼ぶ内容にもかかわらず、コメント欄がよさまつさん賛成派しかいなければ、ある意味宗教のような怖さが出てしまいます。
反対意見もあるからこそ健全なYouTubeチャンネルとなっているのであり、悪質なコメントでない限りこういったチャンネルでは消さない方がよいでしょう。

後者であれば登録者13万人のステハゲさん

ステハゲさんはYouTuber界のいじられキャラであり、コメント欄はステハゲさんに対する大喜利のようなかたちとなっています。
悪口のように見えるのですが、視聴者はそのコメント欄での大喜利も含めて楽しんでいるので、こういったチャンネルでは消さない方がいいでしょう。

とはいっても、YouTubeというのは基本的に自分が楽しむものです。
自分の気持ちを大切にし、嫌な人だと思ったらブロックしてしまい、楽しく動画投稿を続けていくということが一番大事だと思います。

第10章 これから熱いYouTuber

ここではこれからこんなYouTuberが熱いのではないかという自分の勝手な予測を発表します(2019.11.17現在)。

・大家族系YouTuber
最近はVlogのYouTuberがとても人気を集めています。
Vlogとはビデオブログの略で、日常の生活を映し出すブログの動画バージョンのことです。

イメージがつかない方はVlogで人気を集めているinlivingさんをご覧ください。

基本的に今のVlogって一人の生活を映し出しているんですよね。
この流れが家族にも来るのではないかと思っています。
家族のやりとりって面白いじゃないですか。家の中でしか見えない素が見えると思わず笑ってしまいます。

人気YouTuberの桐崎栄二さんなんかは家族を使った企画を出していますが、それ以外はあまり見かけません。
大家族の方がYouTubeに参入するとビッグダディさんのように人気が出るだろうなと思っています。

・終活Vlog
先ほどもVlogの話でしたが今回もVlogの話です。

これから高齢者がより一層増えていく中で死への恐怖というのが最大の課題になってくると思います。
また最近はYouTubeの視聴者層がかなり上がってきており、50〜60代の方もけっこう見るようになってきました。

そこで終活のリアルをお届けするのはかなり需要があると思うのです。
終活のノウハウを教える動画はYouTube上にそれなりにあるのですが、そうではなく、死に対して直視している方がどのような気持ちでどのような行動をしていくのか、こういったリアルな部分はテレビでも見ることができないものですし、私自身とても見てみたいなと思っています。

・建築系YouTuber・不動産YouTuber
YouTube内でバズるコンテンツとして鉄板なものの一つに「引越し」があります。
ヒカキンさん・東海オンエアさん・はじめしゃちょーさんなどなど、トップYouTuberが引越しする際は必ずといっていいほど動画にしており、そしてそれらはどれも高い再生回数を記録しています。

つまり家ってけっこうみんな興味あるものなんですよね。
有吉ゼミというテレビ番組では人気コンテンツとして"家を買う"シリーズがあります。BEFORE AFTERという人気番組もありましたね。

このように人の家を建てたり壊したりリニューアルしたり中を見たりといったコンテンツは需要が高いと思いますので、建築系YouTuberとしてまっさらな土地からどんな家が建つのかを放送したり、街の危ない家や超豪華な家を紹介する不動産YouTuberがいたら面白いのではないかと思うのです。

・麻雀バトル番組
趣味系のYouTuberは鉄板で流行っています。
釣り・バイク・アウトドアなど趣味でつながるYouTubeはファンがつきやすいと先述したとおりです。

そこで麻雀バトル番組もいいのではないかなと思います。
私自身麻雀が大好きなのですが、Abema TVなどで対局を見ることがけっこうあります。
この面白さをYouTubeでも表現できれば人気チャンネルとなること間違いなしでしょう。

最初は登録者を伸ばすのが難しいと思うので有名YouTuberをなんとか呼んで麻雀を打ち、注目を集めたところで自分たちの対局を毎晩ライブ配信で放送するというのがいいのではないかと思っています。
そんなチャンネルが立ち上がったらぜひ私も出たいですね。笑

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました!!
3万字以上の長文を読んでもらって本当に感謝です!

こちらは2019年11月17日に初公開したものとなりますが、YouTubeのトレンドは早く、常に変わっていくものですので、その度に随時アップデートしていく予定です!

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こちらも参考になる動画が多いと思いますのでぜひチェックしてみてください。


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