見出し画像

5.埴輪

小さいころに住んでいた家の近くで、よく土器のかけらが出てきた。貝殻がたくさん埋まっている場所もあったし、黒曜石らしき黒いガラス質の尖った石を拾ったこともある。そういうものを集めては、小さなブリキ缶に入れて宝物にしていた。小さいころからずっと博物館が好きなのも、そういう子供時代の体験が関わっているのかもしれない。

さて、日比谷公園にある埴輪である。ひとりは刀を携えた武人、もうひとりは体つきから女性だとわかる。そして、背後に館の形をした埴輪もある。左の武人だけなにやら古びた雰囲気があるが、どうやら右の女性と背後の館は2014年に雪の重みで折れた枝が直撃して壊れてしまったので、新しくしたようだ。よく見ると、台座部分にも違いがある。

案内板には、以下のように書かれている。

昭和40年(1965年)8月21日に、東京都立日比谷公園と宮崎県立平和台公園が、姉妹公園として結ばれたことを記念し、特別史跡西都原古墳群をはじめ、多数の古墳のある宮崎県より「はにわ」像二体が東京都に送られました。

日比谷公園の案内版より

宮崎県立平和台公園は、宮崎県宮崎市の丘陵地にある都市公園。この公園には「はにわ園」があり、遊歩道のある林の中に約400基の埴輪のレプリカが並んでいる。これらは、宮崎市内に住む本部マサさん(1907年 - 1991年)が制作したもので、日本各地で発掘された埴輪を再現したものだという。

こうなると、埴輪を見に宮崎の平和台公園にも行ってみたくなりますね。

■参考資料

古墳なう 「日比谷公園内埴輪像」
http://gogohiderin.blog.fc2.com/blog-entry-741.html
平和台公園
https://h.park-miyazaki.jp/

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。