新型NISAとその裏側について

 


新型NISAのメリット


 昨今、日本国内では、新型NISAを推進する広告や番組が増えていると感じる人が多いと感じます。日本は、バブル崩壊以降、株式での投資をすることに後ろ向きになってきた背景があり、日本経済もデフレ社会に入っていきました。しかし、近年は日米の金利差により、円安が進んでおり、1ドル=152円(2024年5月時点)となっている。そうなると、コストプッシュインフレがおき、輸入製品の値上げが相次いでいる状況です。コストプッシュインフレとは、以下の通りです。

生産コストの上昇により起こるインフレのこと。具体的には、原材料や資源価格の上昇による資源インフレ、賃金の高騰による賃金インフレなどがある。いわゆる供給サイドの要因によるインフレであり、輸入物価の上昇などその原因が自国に収まらない場合は、対策が比較的難しいとされる。

コストプッシュインフレ|証券用語解説集|野村證券 (nomura.co.jp)

 こうしたコストプッシュインフレは、対策が難しいことから、多くの日本人が「資産を円でもっていると、モノの値段が上がったとき、円で買えるものが少なくなるから、ドルで資産を持っておこう」という流れが今後増加すると予想する。こうしたことで、代表的なものが米国株や米国債を買っていくという流れである。

 確かに、個人単位では、資産を「円に100%投資」よりも、「分散投資」によるリスク分散は、投資においては重要なことであり、個人の資産を守ることにも繋がる。

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