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ともみの部屋 #2

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伊佐知美の、世界一周の旅とエッセイ。2016年10月〜
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2018年3月の記事一覧

ただ並べたかっただけ。桜が今年も綺麗だったから

ただ並べたかっただけ。桜が今年も綺麗だったから



島根・大森町(撮影:小松崎拓郎)

東京・上野公園の咲き始め

桜が咲いたら私たちはそれを「春」と呼んでいい

色づいたら止まらないから

所変わって宮崎

桜並木抜ければ

夕陽浴びて

時は来たれり

満開になるは中目黒

心奪われ

撮り撮られ

ため息とまらない

刻一刻

そろそろ桜、ひらり、はらり

ただ並べたかっただけ。桜が今年も綺麗だったから。

期待することを、私はまだやめたくない。春、桜、舞う季節のはじまりに

期待することを、私はまだやめたくない。春、桜、舞う季節のはじまりに

赤坂見附の歩道橋を渡っている時、ふとそこにピンク色の存在が「咲いているよ」と主張するのを見た。青い空に、少しだけ白い雲。そしてそこに、ピンクの彩りを加える花が、今年も咲く季節がやってきた。開花予報の日を間近に迎え、今みんな、気付き始めている。

目黒川沿いを歩いている時、冬はまだ茶色だけの存在だった彼らが、「もうすぐで咲くからね」と、やはり大きく膨らむのを見ていた。その日はやっぱり寒い冬の日だった

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窓の外の雨と冬。名残すぎればすぐそばにはきっと春が

窓の外の雨と冬。名残すぎればすぐそばにはきっと春が

自分のために近所の食料品店で買い物をして、お湯を沸かして、お味噌汁をつくるなんて、いつぶりだろうと私は思う。洗濯機から、昨日買ったダウニーのよい香りがする。お茶を淹れたり、お風呂を沸かしたり、洗濯物を干したり、お布団を畳んだり。

デスクに向かって、音楽をかけながら、Macを充電して、Wi-Fiにつなぐ。お気に入りのスピーカーが、ほかの人の家にまだあるのが口惜しい。移動ばかりして、私はコートを失く

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