うつ病の再発を防ぐ

うつ病は治療し治った後も、再発する可能性がある病気です。

一生のうちに何度も再発するような人もいます。

このように再発を繰り返す人は、どうやったら再発を防ぐかという課題を抱えています。

うつ病が良くなった後も抗うつ薬を飲み続けると、再発の可能性を減らすことができます。

うつ病のガイドラインでは、抗うつ薬を数ヶ月飲み続けることが勧められていますので、日本でも、一般的なメンタルクリニックでは、抗うつ薬をしばらく続けるように患者さんに説明しています。

ただし、それでも再発する人もいるので、もっと良い治療法を考えなければなりません。

今回は、うつ病の再発予防の研究をご紹介します。

Pharmacological treatments and risk of readmission to hospital for unipolar depression in Finland: a nationwide cohort study. Lancet Psychiatry. 2017(論文タイトル、雑誌名、発表年)

北欧のフィンランドの研究ですね。

この研究では、1987年から2012年の間にうつ病のため入院した人の記録を検証しています。

普通、うつ病は外来に通院しながら治します。

入院するということは、かなり重症のうつ病の方たちです。

この人たちがどんな薬を飲み、その後にまたうつ病を再発して入院していないかどうかなどが調べられました。

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