自衛隊の大規模接種センターでワクチン接種してきた話

そのうち無価値になるが、今はまだ希少価値あるかもしれないのでメモ。

自衛隊の大規模接種センター、実は老人にあまり人気がなく予約がかなりあいている、という報道がされていました。そして65歳以下の人にも年齢制限を撤廃して開放する、と河野大臣が発表。ただし接種枠が空いていたとしても、自治体が発行する接種券(接種番号)がないと摂取できません。

これは完全に運なのですが、自衛隊の大規模接種センターで65歳以下でも予約を受付開始したのが6月16日、自分が住んでいる23区内のとある区が接種券を発送したのが15日、到着して僕が受け取ったのが17日夕方。17日夜に予約をすることができました。予約サイトが重いということはなくさくさく稼働していましたが、当初はなるべく早いほうがいいので19日金曜に入れたいと思っていたのですが、予約表を開いたときにはまだ空いていたのが、ちょっと別のことをして数分後見るとなくなっている、という感じで刻一刻と枠は取られている感じでした。

結局翌週月曜に予約完了。30分刻みで予約可能。報道されてたとおり存在しない接種番号でも予約できてしまうらしいのですが、余計な予約はしないよう赤字でデカデカと警告が書かれており、まあそこまでしてやる人はほとんどいないのかなと。シンプルなシステムかつ僕はWebサービスには慣れているので予約で迷うところは一切ありませんでした。ただ通常のWebでなにか登録するときってメールアドレスを入力してそこに情報が送られてくるイメージなのですが、今回はメールアドレスは介在していないのでちょっと不思議な感じ。市区町村コード、接種券番号、誕生日、で後からマイページに入って予約の取り消しや確認は可能。

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僕が予約した後、数日で2週間分の開放された予約枠は全部なくなっていました。ちなみに自衛隊の大規模接種センターはこの後は2回目の接種を優先して行うらしく、今の所(6月23日現在)新たな予約はできない状態です。

選べると勘違いしていたのですが、自衛隊の大規模接種センターは摂取できるワクチンはモデルナだけです。ファイザーはありません。ファイザーとモデルナどちらかいいかですが、この2つに関してはほとんど同じと捉えて大丈夫で迷う意味はなさそう。どちらもmRNAワクチンで、感染や重症化を防ぐ割合の臨床データもほぼ同じ。副反応もそう差はないようです。なお保存方法や使い勝ってはモデルナの方が良い模様。

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当日行くとまあまあ人はいましたが、特に混乱もなくスムーズに流れていました。システムは非常に整然としており、雰囲気としては「選挙」に似た感じ。流れとしては、

1.(テント内)接種券番号の確認と体温の計測(荷物内容も確認されます)
1.5(テント内)問診票を書かずに来た人はテント内で別のラインに誘導され書かされる(僕は事前に書いたので行かずに済んだ)
2.(テント内)接種書類の受け取り、4色に分かれて並んで少し待ち(2分程度)
3.(庁舎内)庁舎に入って色わけごとに違うエレベーターに乗り込み接種部屋へ
4.
(庁舎内)接種部屋で接種書類の確認、問診票の記入チェック
5.
(庁舎内)問診票に基づいて問診
6.
(庁舎内)接種
7.
(庁舎内)2回め接種の予約
8.
(庁舎内)アナフィラキシーショックの確認のため少し座って待ち
9.時間が来たら終了

という感じ。

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↑庁舎入るまでの流れ

誘導するスタッフなどは自衛隊っぽくないので臨時の派遣とかアルバイトかな、という感じ。全体的に選挙会場、あるいは大量の人をさばくイベント会場、という感じで大量の人の扱いに慣れている感じ。面白かったのは、接種後にアナフィラキシーショックが起こらないか一定時間待機するのですが、2回目接種の予約がそれをある程度兼ねており、予約の順番待ちをして予約、その後待機したらもう7-8分くらい待てばすぐ帰れるようになっていました。

2回目接種予約はスタッフが対応しており、相手が最短の接種可能日時を言ってくるので、それに対してこちらの希望を言って予約成立。接種日時は一応紙に書いてくれますが自分でもメモしろと言われます。ほぼ1ヶ月後でした。

注射に間してはまったく痛くない。針が細いのかな?もっと筋肉注射って痛いのかと思っていました。希望がなければ左腕。肩に打つので当日はTシャツなどの短い袖で行くのが吉。注射に恐怖心はないタイプなのであっさり終わりました。

副反応としては、打った肩が後から痛くなってきました。痛いと言っても筋肉痛とかちょっと痛めた感じで、そこまで苦痛ではない。僕はふだんから筋トレをしていますが、その筋肉痛とあんまり変わらないくらい。手を上げると「イデデデデ」って言いたくなる程度。ただ注射を打った箇所は打ち身程度には痛くてそっちを下にして寝たくはない感じ。熱とか全身の筋肉痛とか頭痛とかは特になし。頭痛薬(鎮痛剤)は飲んでもいいそうです。(医療従事者は鎮痛剤は事前に飲んでたらしい)風呂は当日入ってよし(長湯は避ける)。僕はジムに通っているのでいつから運動していいのかと聞いたら、次の日から軽い運動なら行ってもいいそうです。

次の日になっても特に症状は変わりませんでした。副反応に備えて当日と次の日は仕事を休む気まんまんだったのですが、次の日は腕が痛いくらいで体調は全くいつもどおりで仕事できるくらい。夜にジムに行ってトレッドミルだけやりました。筋トレは一応自粛。

翌々日、もかなり良くなったがまだちょっと肩は痛いかなって感じ。この日の夜から筋トレ復活予定。

感想としては非常にスムーズ。人の導線がちゃんと設計されており大量の人の扱いにこなれてる感じで人手はかなりかけていて、イベント向けの誘導スタッフ派遣とか活用してるのかな、というイメージ。

現時点では大規模接種センターではモデルナになっていますが、未来永劫そうなるかはわからない。1つの会場で複数のワクチンを混在させる、というのはオペレーション上考えにくいので、モデルナ、ファイザーが枯渇したら大規模接種センターでは全部アストラゼネカ、という将来もなくもないかもです。現在のところファイザー、モデルナは輸入のみ。アストラゼネカは国内でライセンス生産、モデルナは国内でライセンス生産の話し合いはしているようです。

65歳以下で早めに打てたことが、将来吉と出るか凶と出るか、は正直わかりません。mRNAワクチンが枯渇しておっさんはアストラゼネカしか打てない未来が来るかもしれないし、もっといい改良版が出てるかもしれません。個人的には健康で基礎疾患もなく老人でもないオッサンは最後まで後回しにされるだろうと思っていたので、今の時期打てたのはラッキーという感じ。現在の仕事のスタイル的にそこまでコロナを恐れている状況でもないのですが、mRNAワクチンという「新しいモノ」、そして自衛隊による大規模接種センターというなんかヤシマ作戦的なものにワクワクして受けたという感じで、個人的には満足です。

2回目接種完了したらまた追記します。2回めのほうが副反応は強いらしいので乞うご期待!

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