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ソフトウェアエンジニアとしてカナダ永住権を取得した体験記

2018年10月にExpress Entryという移民申請プロセスを使って、ソフトウェアエンジニアとしてカナダ永住権を申請し、2018年12月に永住権を取得しました。幸運なことに、申請日から2ヶ月 (58日) で取得できました。

Express Entryは、ポイント制システムです。自分は申請した時にカナダ企業の内定(ジョブオファー)がない状態、かつ無職でしたが、ほかの要素でポイントを補えたので、問題ありませんでした。

申請は、書類をオンラインで提出するだけでシンプルでした。やり方はすべて移民局のサイトにわかりやすく書いてあるので、弁護士や移民コンサルタントを利用せずに、個人で十分対応できました。

この記事では、移民申請プロセスやプログラムを自分がどのように使って移民したかをまとめました。

免責事項

この記事は、個人の体験談です。情報の正確さを保証するものではありません。内容を参考にした結果、いかなる不利益が生じても、筆者は責任を負いません。

筆者は移民コンサルティングの公式資格を持たないため、移民に関するアドバイスを提供できません。ご質問には回答できませんのでご了承ください。

この記事では、自分が利用したExpress Entryという移民申請プロセスとFederal Skilled Worker Programについてのみ説明します。冒頭に書いたとおり、ジョブオファーを使わずに申請したため、カナダでジョブオファーを得る方法や、移民申請で有効なジョブオファーの規定などについては、この記事では扱いません

この記事を書いた理由

2016年12月、アメリカ在住のUeyamaさんがnote.muに書かれた、ソフトウェアエンジニアの移住についての記事を読みました。

若い人を励ます素晴らしい内容だと感じたので、はてなブックマークでそのようにコメントしました。

しかし、自分のコメントに対して、知らない方から「簡単に移住できると思っているようだけど、就労ビザの取得は難しいことを知らないのか」というコメントをいただきました。

たしかにアメリカでは難しいかもしれませんが、Ueyamaさんのような一流のソフトウェアエンジニアではない自分でも、カナダでは永住権を取れました。永住権があれば就労ビザは不要です。

また、インターネットを見ていて、カナダ現地の学校に通ってco-opやポストグラデュエートビザで働いたのちに永住権を申請したり、ワーキングホリデー後に就労ビザをサポートしてもらって永住権を申請したり、結婚で移民する人の体験記が多いことにも気づきました。

というわけで、ジョブオファーを使わない移民の話に興味のある人がいるかもしれないので、英語情報を読む時間や気力がない人向けに、自分の体験を語るという形で共有することにしました。


Federal Skilled Worker Programの特徴

詳細に入る前に、自分が利用したFederal Skilled Worker Programというプログラムをざっくり紹介します。これには、次のような特徴があります。

- 応募に年齢制限がない
- カナダの企業の内定(ジョブオファー)がなくてもよい
- カナダの企業で働いた経験がなくてもよい
- カナダの学校を卒業していなくてもよい
- カナダに住んだことがなくてもよい

一方、次のような最低条件があります。

- 特定の1つの専門職での1年以上の職歴(カナダ国外の職歴でOK)
- 一定の英語力
- 高校卒業またはそれ以上の学歴(カナダ国外の学歴でOK)

自分の経歴と照らしてみたところ、幸い基準を満たしていたので、このプログラムを利用しました。

この記事の続きには、自分のプライベートの状況と、利用した移民申請プロセスの詳細、移民申請プロセスやプログラムを具体的にどのように利用したかの体験談を書きました。気になる方は、よろしければご購入の上、ご覧ください。(12,000字以上あります)

目次:
- 免責事項
- この記事を書いた理由
- Federal Skilled Worker Programの特徴
- (この目次)
- 永住権を申請した経緯
- Express Entryを利用した申請の流れ
- Federal Skilled Worker Programのポイント計算
- Comprehensive Ranking Systemのポイント計算
- 体験談 ステップ1. Express Entryに登録できるか確認する
- 体験談 ステップ2. Express Entryに必要なドキュメントを用意する
- 体験談 ステップ3. プロフィールを登録する
- 体験談 ステップ4. 永住権申請の招待状を受けとり、永住権を申請する
- 体験談 その後. 申請完了から永住権を付与されるまで

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