マガジンのカバー画像

たまのは、あるいは極短詩逍遥。

141
山頭火や放哉風の発句集……のはずが、人さまの言葉を勝手に切り取ったコメントやら何やらの収集になってます。
運営しているクリエイター

2018年2月の記事一覧

[散文詩]変わってると言われるのは、ぼくの勲章みたいなもので

変わってると言われるのは、ぼくの勲章みたいなものでさ、だって人と同じでいることなんて、ぼくには堪え難かったから。
でもそこにはきみが普通でいることを否定する意味なんてさらさらなくてね、そう、みんなは普通でそれでいいんだ。
ことさら変わってるなんなことを強調しなくても、誰もが一人ひとり違う存在なんだし、無理やりみんな一緒なんだといわなくても、人間なんだから当たり前に同じなんだよ。
普通のきみとヘンテ

もっとみる
[詩]ことばよ

[詩]ことばよ

ことばよ
おれはおまえにとらわれて
みうごきもできぬまま
半生をすごした

だがいまこそおれは
たからかとおまえにいおう
おまえにふりまわされる歳月は
ついにおわりをむかえたのだと

はなやとり、かぜやつき、そして太陽を
おまえにたくすなどもうするまい
おまえのせかいをうつすちからは
すでに期限をむかえたのだ

だからおまえは
かぜとなってそらをまえ
うみをわたるなみになれ
そして宇宙のはてまでも

もっとみる

暑き日の自由律

日本で寒い冬をお過ごしの皆さん、おはようさんです。

こちら、北インドの聖地ハリドワルは、もうだいぶ寒さもゆるんできていたのですが、今日は天気が悪く、ちょっと寒めの一日となりそうです。

そこで今日は、熱に満ちたしばらく昔の日を思い起こし、二年前に年中暑いタイ・ノンカイで作った自由律の句を六つお送りします。

てなわけでみなさん、ナマステジーっ。

------

 あかいありがそぞろあるく
 だ

もっとみる