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2023/04/08 何事も遅すぎるということはない

サイスタを始めた。

アイドルマスターSideMのソーシャルゲームのことです。
4日に「7月末でサービスを終了する」という発表があった。このサイスタを最後にSideMはソーシャルゲーム事業から撤退するらしい。ゲーム内でも徐々にサービスが縮小され、7月末のサービス終了まで新規のイベントなどは予定されていない。

でも始めた。
始めるしかないと思ったから……。

私がアイマスについて語る時に必ず登場する友人がいる。4日の夜に彼女と会い、サイゼリヤで一緒にご飯を食べながらサ終のお知らせを知った。彼女は深いショックを受けながらもSideMの素晴らしさを滔々と語っていて、サイゼから家に帰った後もYouTubeで SideMの動画を見ながらSideMの良さを語っていた。そして知った。

SideM、めちゃくちゃ良いじゃん!

2月の合同ライブで聞いたこの曲がめちゃくちゃ印象に残っていた。元教師3人によるアイドルグループ「S.E.M」の曲、「Study Equal Magic!」。ちなみにS.E.MのSはScience、EはEnglish、MはMathematicsだ。元化学の先生と元英語の先生と元数学の先生で構成されている。

こんなに面白いことある? ちょっと面白すぎるから見てほしい。

ダンスがずっと意味不明すぎる。ダンス以外も意味不明すぎる。
サムネに映っている銀髪はSEMのM、元数学の先生で年齢はなんと32歳だ。名前は硲 道夫(はざま みちお)。私より10歳以上歳上なのかと考えるとビックリする。32歳でそのキレはなんなんだ。
金髪のメンバーはSEMのE、元英語の先生で年齢は23歳。新卒かよ! とツッコミを入れたくなる。教員免許を取って教員になれたのに即座にアイドルに転職できるバイタリティ、恐ろしすぎる。名前は舞田 類(まいた るい)。私に足りないものって舞田類さんのように何事も恐れない心なのかも。
そして最後、茶髪に無精髭なおじさんがSEMの S、元化学教師で歳は30歳。名前は山下 次郎(やました じろう)。趣味は競馬と猫カフェ。特技はラジオ体操で自分のことを「おじさん」と呼ぶ。お前年齢なら真ん中だろ。

そして私はこの山下次郎さんのことをめちゃくちゃ好きになってしまったのだ。

ブルーアーカイブを始めた時に、小鳥遊ホシノというキャラクターに脳を破壊されてしまったことを日記に書いた。

小鳥遊ホシノも自分のことを「おじさん」と呼ぶ。ホシノは自分に見切りをつけ全てを諦めようと自己犠牲に走るが、前を向き続け諦めない後輩たちに励まされ、自分も一緒に前を向き己を諦めないようになる。それを「らしくない」なんて言いながら、ホシノは周りの仲間たちと共に歩き続けるのだ。
素敵な女性だ。

山下次郎さんもそうなんですよね。

山下次郎さんも一人称が「おじさん」だ。いつも猫背で自己肯定感が低く、自分がステージで活躍するなんて無理だと思っている。けれど、山下次郎さんの周りには舞田類さんと硲道夫さんがいる。自分の夢に向かってアイドルの世界を走り続ける2人を眩しいと思いながら、山下次郎さんと走ることをやめない。はあどっこいしょとか言いながら、自分の限界や甘くない現実を知りながら、それでも努力をやめないのだ。大人である自分を自覚しながら、それでも若者たちと一緒に駆け抜けることをやめない。努力ができる人間。その熱い思いを持ちながら、それでも「俺はおじさんだから」と飄々とその熱意を躱す。いや熱意がなきゃあんなダンス踊らんだろ!

めちゃくちゃ優しいし。ライブが終わった後のLINE(この世界ではLINKと呼ぶ)でこんなに労ってくれることあるか? 普通の社会人ではあるのかもしれないが、こうしたアイドルゲームでここまでプロデューサーを労ってくれるアイドルは珍しい(と思う)。こういった世界のアイドルたちは、基本的に皆それぞれ個性的で他者を慮ることがない。たまに「いつもありがと!」と言ってくれるので全てをチャラにしようとしてくる。そんな中、ライブ後にちゃんとお礼を言うというだけでめちゃくちゃ社交性に富んでいるように思える。社会人だ……!
私は山下次郎さんよりまだまだ年下なので、こう言ってもらえるとなんだか泣きたくなる。実際にはリズムゲームを叩いていただけなのだが……。
熱い思いと確かな優しさを持ちながら、それを飄々と躱してアイドルの道を歩む山下次郎さん、本当に良すぎる。

ちゃん付けで呼ばないでくれ! ビックリするだろ!
衣装のせいもありガタイが良いようにも見えるが、こうして見てみたら案外体が薄い。酒以外もちゃんと摂取してるか? そろそろ煙草をやめたらどうだ? あとなんでそんなに肌が白いんだ? 日焼け止め何使ってるんですか?

は〜……。
山下次郎さんについて、バカみたいに語ってしまった。私がどうしても山下次郎さんより年下なので、山下次郎さんのことを何と呼べばいいのか分からない。山下さんは少しそっけない気がするし、次郎さんは馴れ馴れしすぎる気がする。結局「山下次郎さん」が一番落ち着くのだ。山下次郎さん。シンプルで綺麗な名前だ。

今かよ……! と思わずにはいられない。今!?  なんで今!? もうちょっと早く知りたかったし、というかそもそもサ終が無くなったら全ては解決するんだけど……まあ仕方ない。
もう少し早く知りたかったな。最近はなかなか忙しくゲームのストーリーを読む暇もアニメを見る暇もあまり確保できないが、早いところアニメを完走してゲームストーリーも追いつきたい。コミカライズも読みたい。

だって山下次郎さんも30過ぎてからアイドルになったんだもの。
遅すぎるということは無いはずだ、何にしても。

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