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ゴミ出しが雨に流されていく

ここのところ、天気に嫌われているかもしれない。


今日は一週間に一度しかない、特定のゴミを回収する日だった。プラスチック系をはじめ、ビンやカンにペットボトルの空き容器、それに牛乳パックや段ボールなどといった古紙が対象となっている。

しかし今日も今日とて、生憎の悪天候に見舞われた。先週あたり、解体しておいた段ボールや、読まなくなった冊子の山をまとめておいたのに、捨てに行けず仕舞いとなってしまった。

本来ならば、それらのゴミを先週に出す予定だった。しかしその日も運悪く、一日中雨に見舞われてしまい、まとめて出しに行けなかったのである。


いつも出しに行っている近くの集積所は常時、カラス避けを目的として用意されたネットしか設置されていない。そこに屋根は付いておらず、雨の日は片手で傘を差しながら、もう片手でうまいことかけておかなくてはらない。

それでいて、周りには防犯カメラも設置されている。ゆえに、不審な動きなどできるわけがないし、下手な行動をしてしまえば一報入るのは間違いない。

そんなコンディションの芳しくない状況でも最悪、プラスチックのゴミだけなら、片手で持って出しに行くことは可能だ。

ただそれ以外のものについては現在、片手で持つには難しい重さと、両手が塞がってしまうほどの量まで溜まってしまっている。そんな状態で傘を差しながら、かつ濡れてしまわないように出しに行くのは少々厳しい。

役所から貰っている案内には「雨の日でも回収可能」と明記されている。とはいえ、わざわざ往復してまで出そうとするのは、少々面倒だと思う今日この頃である。


そして今度こそはと思い、朝起きてベランダから見える景色に焦点を合わせた途端、次回に持ち越しが決定してしまったのである。

自分の視界には、日差しがなくほぼほぼ白んでいる景色と、しとしと音を立てて降り続く雨がかすかに映っている。先週に引き続き今週も、一週間に一回しか出せないゴミの日だけ、雨に見舞われることになってしまうとは…。

昨日の天気予報を確認した時点では、雨のマークはついておらず曇り予報となっていた。なんとか翌朝は雨が降っていませんようにと祈るも、結局出せず仕舞いであった。

せめて、来週こそは出せに行けるようにと願うばかりだ。がしかし今のところ、週間天気では現時点で、青色を背景に白い傘のマークがついている。


二度あることは三度ある、と諦めるべきだろうか。

もしや「ここから一歩も離れたくない」という、紙紐でまとめられた段ボールや冊子の、目に見えない祈りが天まで届いているのか…。

大袈裟な話かもしれないが、ここまで連続して出せないとなると、段々そういった向きベクトルが働いているのかもと疑わざるを得ない。

ともかく、これで再来週も雨予報になってしまった日には、もうお手上げ…と嘆いている場合じゃなく、濡れる覚悟で意を決して捨てに行くべきなのだろう。

いつまで経っても天候に振り回されて捨てに行かれないようでは、ますますいろんな意味で負の要素が溜まっていく一方だ。

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