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山上ひかり・烏賀陽弘道       「こころにビタミン」5 有料版 60分版 「意見が合わないことで意見が合いましたね」ってステキじゃない?

みなさんこんにちは。お元気ですか。

前回に続き、私・烏賀陽弘道がこの文章を書いています。

モデル・俳優の山上ひかりさんと対話するYou Tubeプログラム「心にビタミン」の有料版、2つ目です。60分1000円のバージョン。

今回の話題は「私たちは意見が合わないことで意見が合いましたね」という英語の慣用句。原文では"We agree to disagree"といいます。

過日、山上さんと私が、スポンサーやネットでの嫌がらせの体験について意見を交換したとき、私たちは正反対というくらい、まったく意見が合わないことがわかりました。

しかし、どちらも「自分の仕事のやり方を変えない」ことで意見が一致しました。

「意見が合わないから仕事で組むのはやめた」
「仕事で組むなら自分に合わせろ」
などとは、まったく思いませんでした。

「自分は何者なのかを知る」ことで重要なことは「自分は何者でないのか」を知ることだと前回話しました。

それは他者と話すこと。「他者と自分は何が違うのか」「ここは意見が合わない」という「差異」を知ることが、人間が成長して「個体分離」を果たすには極めて重要です。親、地元、親戚など生まれたときから与えられているものから離れて自分だけの人間関係を構築する。

つまり人間は「意見が合わないこと」から多くを学ぶのです。「自分は何者ではないのか」=「自分という人間の輪郭」を学ぶのです。

そんな内容を話します。前回30分バージョンからの続きです。

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