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社会的ネットワークの可能性

昨日は、ここnoteで長いお付き合いをさせていただいているチェーンナー(繋げ屋)さんとオンラインでお話しをさせて頂いた。

ご存知の方も多いはず。幾度も大きな企画を立ち上げて、とても軽やかに動かれる方だ。

お話しをするのは初めて。

どんな方だろうと楽しみにしていた。

もう長いお付き合いでも、お顔を見るのは互いに初めて。そのチェーンナーさんは、思った以上にお優しい方だった。出会えてよかった。

この、人と会うにはパターンがあるような気がしている。

大急ぎで何かご自分の意見を相手側にはめ込もうとされるパターン。たとえば営業。そうした方とは、もう一度会うことは少ない気がする。服でも、貴金属でも、きっと車や家でも、誰から買うかはとても大切だと思う。

反対に、まず互いが興味を持って会うと、これは全然違った流れになる。加えて、会ってみて、思った以上に面白い方だったり、考え方が似ていたり、考え方がぜんぜん違ったり、そんなインパクトがあると、そんな人とはまた会うことになるし、たとえ直ぐに会わなくてもご縁はしっかり繋がるような気がしている。

わたしは現在、ソシオロジー・コミュニケーターとして活動を始めたばかり。その活動の中心はSNSで、伝えることが主なミッション。もちろん、伝えたいのは女性の労働問題。

お話ししていくと、チェーンナーさんもまた、この国がより素晴らしい国として輝けるよう、大きな未来を見据えて動き出されていた。しかも、柔らかい話し方とは裏腹に、その活動には大きなパワーを感じさせられる。

『つながり』という本には、

人が一つのネットワークに埋め込まれることで、人はその繋がりから影響を受け、自分の決定権の一部を失う。けれど同時に、人が相互に繋がりをもつことで、人は自分や自身の限界を超える。

と書かれている。

一人の人間ではできないことをやってのけるのが社会的ネットワーク。人間のネットワークは、それ自体が命を持つ特別な存在なのだと。


今日、チェーンナーさんとお話しをしていて、この本を思い出した。彼の活動には大きなネットワークがよく似合う。もちろん、わたしも笑。

チェーンナーさんのような生き方に関心があったかといえば、そうでもなかった。noteで知り合った頃、わたしはまだ自分の世界だけで生きていた。

けれど、わたしは変わった。

きっかけをくれたのは人だった。

昨年、沢山の起業家さんとお会いして、目からうろこなことを沢山経験した。起業家さんとして成功されている方に共通するのは、目先の損を直ぐに回収しようとされないこと。

わたしには勤め人気質が沁み込んでいて、お金も時間も、なかなか自分以外に使えなかった。

けれど、彼らは違う。

もっと遠くをみている。

そこがとてもいい。

この半年かけて、わたしはようやく体でそれが分かりかけてきている。

それから、もう一つ、わたし自身が目の前の人に提示できるものを持つ人になりたいと、今はそう思っている。

出会いとは面白い。ほんの小さなことが影響し合い、出会い、繋がり、やがてそれがネットワークになる。

『つながり』の筆者は、社会的ネットワークは良きものを実現する力でもあるという。誰かと知り合うことで人は確実に変わる。それはSNSであっても同じこと。いやSNSだからこそできることが沢山あるのかもしれない。これもまた、社会的ネットワークであり、命が吹き込まれ動き出すネットワークという力なのだと思う。

きっとこれから新しい社会的ネットワークが動き出す、チェーンナーさんとお話しをして、そんなことを思った。

チェーンナーさん、ありがとうございました。


※参考図書

『 つながり』2010 ニコラス・A・クリスタキス、ジェイムズ・H・ファウラー、訳鬼澤忍 講談社


※最後までお読みいただきありがとうございました。



※大阪で講演会をします。お会い出来たら嬉しいです。


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