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ご縁

ご縁とは不思議なものだと思う。

遠い昔、パーソナルスペースの大きさがわたしとは完全に違う方がいた。それは、ママ友や親族の間で多くの方が悩まれる問題の一つではなかろうか。

同じマンションで、その方のお子さんと我が子は同じクラス。まだ幼い我が子は無邪気だけれど、わたしは息苦しさを感じ始めていた。されど、お相手はご近所さんだ。逃げるに逃げられない関係だった。

そんな時、実家で祖父の代からお世話になっている、内神様と外神様をお祀りしてくださる宮司さんに、父を介してその方との今後のことを相談してもらった。すると、面白い言葉が返ってきた。

大丈夫ですよ。娘さんはもう川を渡り終えて向こう岸にたどり着いて、濡れた足跡はもう消えかけていますから

といわれたという。

信頼する宮司さんの言葉を聞いた時、ご縁とは、自分の力だけで繋がるものではないのだと驚いた。

それから間もなく、その苦手な方とはお会いする事がなくなった。宮司さんの予言があたったのだろうか。やがて、縁は切れたのだった。

だから、わたしはご縁とは、繋がる時もあれば、切れる時もあって、それは自分ではジタバタしたってどうすることもできないものだと思うようになった。


そして、今日、わたしは一人の女性とお会いした。

その方とは、どこか意識の中でずっと繋がっていた。けれど、その方がわたしのことをどうお感じになっているかはわからなかった。

その方に、数日前にご連絡した。

その方は、4年ほど前、わたしにSNSにならumiさんの書く内容を読みたい人がいますから書いて下さいといわれた出版社の方だ。と言っても、会った回数は数えるほどしかない。

最初の出会いは、はるか10年前だった。

そこから、彼女とお会いすると、決まってその時が、わたしの人生の転換期になった。

その方に今日お会いできた。

ご縁はまだ繋がっていたのかと驚いた。

大げさなようでも、その方は、わたしの人生を変えて下さった方だ。その方に言われなければ、SNSで発信するなど、そんな大胆なことなど決して自分では思いつかなかった。

人のご縁とは分からないものだ。

お元気そうなその方のお顔を見ることが出来たことが、今日は何よりうれしかった。


※最後までお読みいただきありがとうございました。


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