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VTuberの歴史①キズナアイと四天王

 キズナアイはバーチャルYouTuber(=VTuber)の元祖として名高い。
一方で、2024年に業界を席巻しているのはにじさんじとホロライブである。

 いかにして業界の舵取り屋が交代されたのか、VTuber業界の歴史とともに振り返りたい。


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 なお、投稿者はホロライブのトワ様が最推しであるため、ある程度バイアスのかかった内容であることをご承知願いたい。
また、自分がいつからVTuberを追っていたか正確には把握していないものの、入りが輝夜月や猫宮ひなたで、初期の平田(ピンキー)笹木引退&復帰騒動をリアルタイムで目撃していたので、2018下半期から2019初頭だと思われる。
そのため、①の全体と②の前半は投稿者がリアルタイムで経験していない事柄であることを留意してもらいたい。
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業界誕生前【~2016.11.28】

 キズナアイの活動開始以前にVTuberがいなかったかと言えば、それは間違いである。
Vtuberという言葉が存在しないだけで、そのような活動者は存在した。

Ami Yamato。2011.6.11活動開始
アニメ娘エイレーン。2014.3.1活動開始。
二次元YouTuberであり、「エイレーンファミリー(一家)」
と呼ばれるキャラ達によるコント動画を投稿していた。
ウェザーロイドAiri。2014.4.10活動開始。
株式会社ウェザーニューズでMCとしてデビュー。



黎明期【2016.11.29~】

 2016年11月29日。キズナアイが活動開始。

第一声「バーチャルYouTuberのキズナアイです」

 この日、キズナアイを表す造語として「バーチャルYouTuber」という言葉が誕生した。(後にVTuberが略語として界隈に定着する)

 ショートアニメのような動画がほぼ毎日投稿されたことで人気が集まる。
翌年2017年2月25日にはチャンネル登録者数が10万人を突破。
四天王時代に入る2017年12月17日には、100万人を突破した。

 約1年でのチャンネル登録者数100万人突破は各業界で話題となり、VTuberがビジネス可能な市場であることが認知される。
これにより2018年以降、各企業の参入が活発化し、ブームが始まった



四天王時代【2017.8.12~】

 「親分」キズナアイによる登録者数100万人突破以前に活動を開始した者たちは、流行の先駆者としての立場を確立する。

電脳少女シロ。2017.8.12に活動開始。

 電脳少女シロをデビューさせた株式会社アップランドは、ブームが起こる翌年2018年1月18日バーチャルYouTuberプロダクション「.LIVE(どっとライブ)」の名称を公表した。

 .LIVEはVTuber事務所の草分け的な存在であり、運営が複数のVTuberを包括して管理するシステムが構築され始めた。
.LIVEには既にデビューしていた電脳少女シロとばあちゃるが所属した。


ミライアカリ。2017.10.27活動開始。

 2017年6月27日、二次元YouTuberのエイレーンが新企画立ち上げを発表。
同年2017年10月27日、アニメ娘エイレーンのYouTubeチャンネルが「Mirai Akari Project」に変更された後、ミライアカリがデビューした。

 ミライアカリは株式会社DUO(現:株式会社ZIZAI)によって運営され、エイレーンはプロデューサーの立ち位置となった。


バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(ねこます、のじゃおじ)。2017.11.8活動開始。

 バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん(以後:ねこます)は、個人勢のバーチャルYoutuberとして活動を開始した。

 VTuberには個人勢企業勢(法人勢)が存在している。
個人勢とは個人で運営するVTuberであり、企業勢は企業で運営するVTuberである。
ねこますは個人勢VTuberのパイオニア的存在として注目された。


輝夜月(がぐやるな)。2017年12月4日活動開始。

 2017年12月4日に活動を開始した輝夜月は、サークル(複数人)で運営されていたバーチャルYoutuberであった。
※非企業勢なので個人勢寄りとして見做される

 彼女のチャンネルは開設からわずか2週間(=2017年内)で登録者数10万人を突破した。
このことはバーチャルYoutuberが爆発的に知られ始める要因となり、キズナアイの登録者数100万人突破と合わせて、VTuberブームの幕開けを世間に知らしめた。


 キズナアイ、電脳少女シロ、ミライアカリ、ねこます、輝夜月は、2017年に特に人気になった5名であった。
この5名を総称して、「バーチャルYoutuber四天王」と呼ぶことが多い。
5人揃って四天王なのである。
※キズナアイを「親分」として親分と四天王というように分ける場合もある


 彼女ら(うち1人おじさん)、およびその運営が、なぜ現在VTuber業界の主導権を失っているのか。
それは、ある異端者の登場がきっかけであった。


 次回、「にじさんじ革命」

 こちらからご覧ください。

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