【ナンヤイ博物館】バンコクから約3時間!ペッチャブリー観光で伝統影絵を体験しよう
今回はインスタで知ったタイ伝統芸能のひとつ【ナンヤイ】を見るためにバンコク・バーンスー中央駅から国鉄に乗りペッチャブリー駅まで行きました。
国鉄なら約2.5時間、車をチャーターすれば約2時間で到着!
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ナンヤイの保存活動をしている団体はタイ国内に4つしかありません。
その中でもバンコクから行きやすく、なによりアットホームな雰囲気が最高な【ワットプラプラーチャイ・ナンヤイ博物館】がおすすめ!
もうすぐゴールデンウィークですからタイへ旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか?
子供連れでも、大人だけでも楽しめるナンヤイ博物館をご紹介します。
タイ伝統芸能影絵・ナンヤイとは
ナンヤイは大きな牛の一枚革を乾かして作った板状の人形を使った影絵です。
その歴史は古く、スコータイ王朝時代からはじまったとされています。
「ナン」は革、「ヤイ」は大きいの意味。
その名の通り乾かした大きな牛の一枚革を型抜きし、筒状のポンチで穴を開けながら模様を描いて、着色します。
このナンヤイは寺院に奉納する演舞ですので、ルーシー(仙人・先生)のナンヤイだけは虎の革でできています。
ルーシーの歴史は古く、荒行を極めた聖人として昔からあがめられてきました。
ペッチャブリーではラーマ5世の命を受けたプラプラーチャイ寺院のリット僧侶がナンヤイを上演するようになりました。
王命ですからペッチャブリーでは大ニュースだったでしょうね。
史跡としても見どころ満載の博物館
元々道路が出来るまでは向かいにあるワットプラプラーチャイとひとつの敷地でした。
だいたいの博物館は、博物館用の施設を別に建てているところを、分断された寺院の施設をそのまま博物館として使っているのも見どころです。
ナンヤイ作りの工芸体験学習などができる博物館はラーンナー形式の高床式のサーラー。
チーク材の使われた立派なサーラーで、中には瞑想坐像の仏像もありました。
ナンヤイを演じてくれた場所はセーマが無かったので元ヴィハーンです。
中にはもちろん仏像があります。
普段は閉まっているので、事前に来訪を連絡しておけば無料で見学できます。
でもどうせなら旧ヴィハーン内でナンヤイボーイズが演じるのも見たいですよね?
元々寺院に奉納する演劇だから、寺院の中で見られるなんて本当に素晴らしい体験になること間違いなしです。
かわいいナンヤイボーイズ
このワットプラプラーチャイ・ナンヤイ保存団体では、小学生から高校生まで10名ほどの男の子達がナンヤイを習っています。
普段は保存団体の主催者・ノイさんのゲストハウスの一室をたまり場にしてゲームをしたりわいわいとくつろいでいるのですが…
ナンヤイの衣装に着替えたとたん、立派なアーティストに大変身!
演目はタイ版ラーマーヤナ【ラーマキエン】
ざっくりしたあらすじですが、ラーマ王子の妻・シータに横恋慕した魔族の王ラーヴァナがシータを奪おうとしてるところをハヌマーン達が追い払ってるシーンです。
影絵の状態でなくても見応え抜群!
いっぱい拍手したら、ちょっと照れくさそうな顔をしているのがかわいい。
私もちょっとだけ教えてもらいました。
女性はナンヤイの演者にはなれないので、これまた貴重な体験です。
しかし、ナンヤイが結構重くてまっすぐ持てないし、股関節が硬くて足の運びが難しい!
この保存団体のお手伝いをしている、在タイ日本人の方に教えてもらった日本語を頑張ってつかいながら優しく、時に厳しく教えてくれました。
衣装の履き方を教えてもらう
衣装のパンツを履いている時に、二人組になって履いていたのが面白かったので履き方を教えてもらいました。
①長い布を胴を中心にピンと張る
②一角を張りながらくるくるとまとめる
③畳めたら股の下を通し、端を腰に入れ込む
④紐で腰部分を固定したら出来上がり
うん、確かにこれはひとりではできへん。
ナンヤイ体験には衣装着用も含まれているので、履いてみた方はぜひ感想を教えてくださいね!
ナンヤイとこども達のこと
最初の方にも書きましたが、お休みの日は子供達はノイさんの家に入り浸りです。
お涙頂戴的な話にするつもりは無いのですが、まあまあ複雑な家庭の子供達が多いらしい。
わらわらとノイさんの家に集まってくるのは、居心地がよい安全な場所だと分かっているから。
ノイさん達からたくさんの愛をもらって、みんなで頑張ったことを披露し、知らない誰かにたくさん褒めてもらったりすることで自己肯定感を高めて欲しいです。
一瞬やさぐれた時期を経ても、この時の体験を思い出して心豊かな大人になってくれたらいいな。
ナンヤイはというと、伝統芸能あるある後継者不足。
ペッチャブリーではアジャーン・ヴィーラーがナンヤイ制作と演技指導を行ってきましたが、病気のため現役から退いていらっしゃいます。
やってみたいわーと思いましたが、残念ながら男性しか制作に携われないそうで、興味がある方いかがでしょうか?
ちなみにミニナンヤイ作りは誰でも体験できますよ!
とは言え暑さの厳しいタイは屋内でも汗だく!
特にリクエストがない限りは主催者・ノイさんのゲストハウスにあるミーティングルームで涼みながら作ります。
イベントのお知らせ
2024年のゴールデンウィーク中にタイ旅行される方へ朗報です!
2024/5/3〜5の期間中、ペッチャブリー内3ヶ所で【ペッチャブリーハーモニーパペットフェスティバル2024】が開催されます。
旧市街地だけでなく、チャアムビーチ、プララーム・ラチャニウェートの3か所で影絵から人形劇まで様々な芸能を見て体験することができます。
ペッチャブリー旧市街地は歴史ある寺院や美味しいローカルグルメ店などを自転車で巡れるくらい、コンパクトな街。
お祭りを満喫できること間違いなしです。
ナンヤイ博物館のお問合せはこちらからDMをお送りください。
日本語OKですので安心して連絡を。
国鉄での移動が不安な方は、交通手段についての相談にも乗ってくださいます。
【ペッチャブリーハーモニーパペットフェスティバル2024】
期間:2024/5/3(金)〜5(日)
開催場所:
ペッチャブリー県旧市街地
プララーム ラチャニウェート
チャアムビーチ
内容:タイ伝統芸能影絵、人形劇、映画上演などのステージやワークショップ。
2021年ユネスコ認定食文化創造都市・ペッチャブリーのグルメ体験など。
※すでに近隣のホテルが埋まってきていますのでホテルのご予約はお早めに!
スケジュールはイベントホームページからご覧ください。(タイ語・英語)
ペッチャブリーの旧市街地は自転車で観光できるくらいコンパクトな街。
イベント以外でもできれば一泊して、ペッチャブリー旧市街地のストリートフードや街並み、歴史ある寺院群を楽しんでほしいです!
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