今流行りの美顔鍼(美容鍼)、止めといたほうがいいんじゃない?(笑)

以前、美顔鍼(美容鍼)を批判したブログを書きました(リンク)

反響はほとんどありませんでした(笑)。ただやっとというか先日ツイッターで医師の方々が顔に大量に鍼を打つ様子を引用し、「おいおい!解剖学的に大丈夫なのか?」との苦言を呈し、ちょっとバズっています(笑)。

美顔鍼(美容鍼)がなぜ怪しいのか、効果がほとんど見込めないのかの私の考察は過去のブログを参照してもらうとして、ツイッターで医師の方々の指摘はこうです。まずは解剖図を引用します。

https://archidemia.co.uk/product/the-worlds-most-realistic-facial-injection-manikins/

他にもFBで拾った顔の血管と神経とリンパの画像は

https://www.facebook.com/PhysioOsteoBook/posts/amazing-facial-anatomy-of-the-blood-vessels-and-nerves/1148274908841961/


で、「美容鍼」というキーワードで画像の検索をしてみてください。特に顔に大量の鍼を刺している画像と上に引用した解剖図とを見比べてみてください。はたして鍼灸師が顔の血管や神経やリンパを避けて鍼を刺すことが可能なのでしょうか?

答えは簡単(笑)。鍼灸師の頭の中は顔に鍼を刺す時、顔はこのように見えています(笑)

ビジブル・ボディのご厚意による画像(ipad アプリ Visible body 8より引用)
Grays Anatomy 1814 より引用


つまり医師の方々は大量の血管と神経とリンパが通る顔にそんなに多くの鍼を刺しても大丈夫なのか?と心配しておられます。

そのツイートの返信を見ていたら案の定、顔に鍼を打ったあと痺れを感じるとの書き込み多数。そりゃそうなるって。


でも本当にシワが減る、顔のツヤがよくなる、小顔になるっていうのなら多少の痺れや内出血なんか平気です!っていう人もいるかもしれません。


そのように思ったあなた、「傷 治り方」で検索してみてください。すると顔の傷がどのように治っていくのかの情報がでてきます。


美容鍼(美顔鍼)の根拠となっているのは、「鍼により傷をつけてコラーゲン再生を促して肌の張りをもたらし、シワが減る」です。でも、鍼灸師達は鍼を刺すことで起こるコラーゲン再生の「度合い」と怪我をした時、コラーゲンが再生しすぎて傷が瘢痕化してしまうことって考えたことないのではないでしょうか?


そうです。現状誰も鍼でどのくらいの傷をつけたら、いい具合に肌に張りがでてシワが減るのかどうか全くわからないのです。


かといって顔に鍼を打ちすぎて肌が瘢痕化(傷跡だらけ)になったという話も私は聞いたことがありません。


つまり、私は顔に100本程度鍼を打とうがシワを減らしたり、小顔になるということはないと思っています。なのでより安全な方法と謳う「顔に数十本程度しか鍼を打たない手法」は顔に100本程度打つ手法よりももっと効果がないと言えるかもしれません(笑)。仮に数十本程度でいい具合に顔のシワが減ったり、肌に張りがでるのであれば、100本程度打つ方法だと顔がキズだらけ(凸凹だらけ)にならないとおかしいというか筋が通りません。


顔の神経損傷、内出血、感染症(前回のブログで書いています)というリスクを冒してでも、効果のほとんど見込めない美容鍼を受け続けたいというのであれば、どうぞ、どうぞ(笑)。

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