マッサージの利用の仕方についての提案
先日あるクライアントに聞かれたことに対する私の答えを他の多くのクライアントの皆様に知ってもらいたいと思い、今回のブログといたします。
それはマッサージの利用の仕方。
そのクライアントはいわゆる「50肩」の症状で(注:「いわゆる」と書いたのは厳密にいうと50肩の症状ではなかったためです)。常に肩関節に違和感や動きの制限があり、肩甲骨内縁の筋肉が凝って凝ってしょうがないっていう人です(肩甲骨内縁の凝り感は日本人でも訴える人が多いと思います。)
その方は治るものならできるだけ通いたいという希望をもっていて、私もそういう風に誘導すればきっと週に2−3回は通うことになっていたでしょう。
しかしそれは治療師(マッサージ師)の詐欺的行為。痛みの科学を勉強するとそういう風に「治療に通わないと良くならないよ」という態度は明らかに不適切です。
もっと詳しく痛みの科学について知りたい方は本家ブログ(リンク1)(リンク2)を参照してみてください。
あくまでも痛みは自分の心理的要素、社会的要素、身体的要素の組み合わせで起こる「かも」しれないということで、痛みを解消していくにはそれらのことをクライアント自身が理解する必要があります。(そういう話を私は施術中にいろいろな表現を用いて理解してもらうようにしています。)
ですので、マッサージはあくまでも「気持ちよさ」を味わい、痛みが「一時的」に紛らわせるものだと理解してください。
それを理解した上で、「私の」クライアントの方々が選べる選択肢としては
1,1ヶ月に1−2回程度、1時間から90分の全身のマッサージを受け、深いリラクセーションを味わう
2,マッサージが大好きな人は週に1−2回程度30分から1時間のマッサージを受ける
3,痛みがしつこく、痛みや不快感で苦しむ時間をなるべく減らしていきたいという方々は週に2−5回程度、10分から20分のマッサージをうける(短時間のマッサージはチェアマッサージで対応しています)
など、ご自身の時間、予算など総合的に考慮してマッサージの頻度を調整してください。
決して、私のほうから「◯回通ったほうがいいですよ!」ということは言いません。
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