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趣味作曲のすすめ

音楽のちから

音楽を聴くことが脳に良いというのは数々の記事で目にします。
僕が実際観た映画「パーソナルソング」では認知症やアルツハイマーの患者が若い頃に思い入れのあった音楽を聴くことで、症状が劇的に改善する感動的なシーンがあり、音楽に携わる一個人として感慨深い想いになったことがあります。

認知機能が低下し感情の起伏がなくなったり、会話でのコミュニケーションがなくなってしまった人が、音楽を聴くことで記憶や感情を取り戻すというのは非常に興味深い現象で、機能回復のトリガーとしての音楽の有用性を示しています。
確かに自分自身でもフィルコリンズの「No Jacket Required」というアルバムを聴くと、高校の同級生と行ったスキーでの光景がありありと思い出せます。ついでに乾燥室であまりにストーブに近づけすぎてインナーブーツを溶かしてしまったことも。

作曲と脳の関係

音楽で自己表現する場合大きく分けて二つ、演奏と作曲があります。
ただ前者に関しては現状あまりAIの介入の余地がなさそうです。
それに比べ作曲に関しては生成AIの成長分野で、前回記事にしたsuno.aiやudioなど沢山のサービスがあり、手軽に楽しむことができます。

演奏での脳の活性化については沢山の知見があり、実際に演奏中の演奏家の脳をfMRIで計測するなどの実験も行われています。それに比べ作曲や作詞の制作過程での脳の働きについては、調べてみたところ文献や資料がそれほどなく、まだこれからの分野なのではないかと思われます。

ただ実体験として思い通りの曲ができたり、逆に思いもよらぬ曲が出来上がった時に感じる高揚感や満足感は確実に存在し、これは周りのクリエイターの間でもよく聞く話で、そのために作曲家をしているという人もいるほど。
ただし残念なことに音楽の知識なしで、音楽作成で得られる報酬系を得ることは難しいとは思います。これは絵の知識や技術がない僕が生成AIで画像を作ったときに感じる微妙な心境、達成感の希薄さ、
「な〜んかできちゃった感」
上手い人に絵を見せられ、自分ごとにできない感じに近いと思います。

敏腕プロデューサー爆誕!

ではどうすればいいのか?僕が提唱するのはプロデューサーになること!
曲を実際に書くわけではなく、発注書=プロンプトで曲を作りだし、
「イメージ通りだなぁ」だったり「こうきましたか!」
で盛り上がるのはいかがでしょう?なにしろ相手はAI。
いくらリテイクをお願いしても文句言われません。

音楽生成AIでウェルビーイング?!

知り合いで摂食障害など心身のバランスを崩したPortwardさんという方がいて、その方がやっていることに凄く興味が湧きました。
一日起きたことや思ったことを歌詞に使い、曲調を指定して生成AIに曲を書かせているのですが、その曲を聴くと癒されることに気づいたそうです。

音楽でヒーリングはよく聞きますが、完全に自分主観の曲を作るには音楽の知識が必要。これを生成AIで克服するのは面白い試みです。
個人的にも悩みや憤りを曲にすることで
「あれ?なんかスッキリした?!」
という経験がある自分としては、音楽の知識がない人でもできたらいいのに、とかねてから思っていたのですが、これを生成AIで解決している面白い事例です。

賛否両論含め、何かと言われているAI。
こんな使い方で人生を豊かにしてみては?

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