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アート/ワークショップコラム

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臼井隆志のコラムをまとめています。アート、ワークショップ、ファシリテーションについて書いています。
運営しているクリエイター

#ワークショップ

「モヤモヤしていることは?」という質問の3つの価値

レクチャーやトークイベントなどで質疑応答の時間があります。このとき、即座に手が上がり質問…

「足場かけ」という言葉を生んだ「認知的徒弟制」について

ワークショップをつくるミーティングでは、よく「足場かけ」という言葉を使います。でも「足場…

子どもと大人が「まなざし」を借り合う学校/社会をつくりたい

こんにちは、臼井隆志です。ぼくはワークショップデザインを専門に、企業向けの人材育成や組織…

作り手にとって「実験」であること

ぼくはワークショップをデザインして生計を立てています。でも、はっきり自分が「作り手」であ…

ワークショップのはじめに「日常の経験を思い出す」と、学びが深まる

ワークショップでは、目的を説明して自己紹介をする「イントロ」の活動があります。これはよく…

株式会社Mimicry Designに入社し、アートエデュケーターとして仕事をします。

7月になりました。前職でもらっていた育児休業の期間がおわりました。そして、今月から株式会…

観客の創造性とは

観客とはクリエイティブな存在です。演劇を観ることは、創造的な活動です。心のなかを探索し、構造化し、成熟させる「技術の学習」であるとも言えます。 こうした「観ること」の意味は、演劇にとどまらず、ファシリテーター、カウンセラー、デザイナー、マネージャー、マーケターなどなど様々な職種に通底します。どの職種も、クリエイティブにものごとを「観る」ということをしていると思うわけです。 今日はそんな話を、書きます。 観劇×ファシリテーション×グラフィックレコーディング今、ぼくは新しい

話す・聞く・描くー「3ピースダイアローグ」のススメ

「今までボンヤリ考えてはいたけど、言葉にするのは初めてかも…!」 そんなとき、少し視界が…

どうすれば「作り手」のように考えることができるのか?

先日、とある建築家の方と話をしました。話を聞きながら、ぼくのあたまには「ユーザーであるぼ…

モヤモヤに光をあてる「会話」の方法 ー三位一体型対話モデル(仮)

「楽しかった」と思う飲み会には共通点があります。それは自分のなかのモヤモヤのかたちを発見…

家庭料理について語るワークショップを作った話

今日は、スープ作家の有賀薫さんによるワークショップ「家庭料理の問診」の設計をお手伝いした…

「傷つきやすさ」について物語ることをやめない ーヴァルネラビリティについてのおぼ…

ここ最近、ずっとあたまの片隅にある言葉がふわふわしています。それは「ヴァルネラビリティ」…

映画や出来事に「なってみる」術とは ー小津ダンスを通して考えたこと

作品や出来事そのものに「なってみる」ことはできるのか?その術とは? ぼくは先日、「小津ダ…

学びの場における「関係性のデザイン」とは

ぼくたちはいろんな上下関係のなかで生きています。たとえば、先生と生徒、部下と上司、親と子、師匠と弟子など。「学び」という言葉には「上から下に伝える」というイメージがありますが、他者の学びをうながすために、関わり方を選ぶことができます。 今回は「学びの場づくり」における「関係性のデザイン」について考えていきます。 参加者とファシリテーターまず、1つの型として苅宿俊文先生による「F2LOモデル」をご紹介します。 Fは、ファシリテーター。体験学習における司会進行役です。Lは、