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【方言シリーズ】ユーミン作曲の歌にも出てくる「ぶりおこし」とは?

「クスリ」と笑い、「ウルッ」としたり、「うーん」と唸る 【原点回帰】自分が書きたいこと

ゆーしんけんのキャッチコピー

早速ですが

「ぶりおこし」

という言葉をご存じですか?

北陸地方の特に石川県や富山県あたりでは11月中旬から12月頃にヒョウや雪が吹き荒れる「初冬の嵐」が到来します。

それとともに雷が鳴り響くことを「ぶりおこし」と呼ぶそうです。

冬の日本海ははまさに「寒ブリ」シーズン。一説では雷に驚いたブリの群れが沿岸に近づいて豊漁となるので、漁師たちが「ブリ起こし」と呼ぶようになったとか。

もう5月だというのに何でそんな方言を取り上げたのか?

実は15日放送のバラエティ番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)で石川県金沢をロケした際に、クイズとして出題されたからです。

「ぶりおこし」とはどういう意味でしょう?

なんて言われても想像がつきませんよね。

私など全く分らず、正解と解説を聞いて「なるほど」と感心しました。


ほかにもある「雷」の方言

全国で「雷」を表わした方言にはどのようなものがあるのか。

ネットで調べたところ、次のような情報が見つかりました。

宮城県は「おれさま」。

福島県や栃木県は「らいさま」。

新潟県は「かんなさま」。

広島県は「どんどろさん」。

と呼ぶようです。

ただし、一部情報によると「らいさま」はあまり使われていないとのこと。「かんなさま」の情報も少なかったです。

他の方言も現在はどの程度使われているのかわかりません。


ご当地ソングにも歌われる「ぶりおこし」

「ぶりおこし」に関してはバラエティのみならずニュース番組で話題になったり、ネットでも多くの情報を見かけます。

石川県が2015年に作成した観光誘客動画『いしかわ百万石物語~ひゃくまんさん小唄~』の歌詞にも「鰤起こし」という言葉が登場します。

挿入歌「ひゃくまんさん小唄」は石川県観光ブランドプロデューサーを務める“ユーミン”松任谷由実が作曲を引き受けたことで話題になりました。

作詞を担当した石川県観光総合プロデューサーの早川和良さんは、愛知県生まれで金沢美術工芸大学を卒業しています。

これまでに数々のCM作品を手がけており、2022年には一般社団法人ACCによる「第8回クリエイターズ殿堂」に選ばれました。

また同曲の編曲を手がけたのは元東京スカパラダイスオーケストラのリーダーだったASA-CHANGです。

「雪吊りかけたら 鰤起こし」と歌われるのは3分頃。


以上、「ぶりおこし」についての記事をお読みいただきありがとうございました。

【方言シリーズ】まだまだ続ける予定なので、今後ともよろしくお願いします。


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