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お水、出し放し...浸水です。

認知症のお花さんのお話。

我が家の構造は、2階が生活の場になっています。
リビングもキッチンも、お風呂も2階にあります。外出すると、2階まで階段を上らないといけません。もちろん、エレベーターなんてものがあるはずもありません。
お花さんは、階段の行き来は、スムーズにしていました。足腰は丈夫。

先日お話しした、ミラーお花さん(鏡に映ったお花さん)と鏡の前でおしゃべりしては「行こう」と誘って、階段を下りて1階の玄関へ向かいます。
玄関に腰かけるスペースがあるのですが、そこで、ミラーお花さんと二人(?)でいつものように、仲良くおしゃべりしています。
(じゃんけんぽいっ!参照)
玄関のその腰かけが、心置きなく二人(?)の世界となり、お話が弾みます。鏡がなくても、ミラーお花さんとじゃんけんしています。家の中で安心できる場所なのでしょうね。
玄関でおしゃべりしていると…
お花さん「お迎え来ないわねぇ!」っと。
どうやら、デイサービスのお迎えを待っていたのです。それが夜でも昼でも、何時でも。
真夜中でも、玄関に座って、ミラーお花さんとおしゃべりしながら、デイサービスのお迎えを待つようになりました。1時間から2時間くらい、玄関で過ごすこともあります。
(実際、朝、デイサービスのお迎えがあるときは、玄関で待っていることはないのです。。。ピンポーンとチャイムが鳴ってから、玄関に行っているのです。)

長い時間、おしゃべりしていると。もちろん、トイレにも行きたくなります。1階にも、トイレがあります。
お花さん、1階のトイレを使います。

ある日、夜中、お花さんがいないので、玄関に行くと、玄関にもいません。探すと、隣の和室で、ごろんと寝ていました。
気づくと、トイレから水の音・・・・
床上浸水の状態になっていました。トイレの中の手を洗う水道の水がかなりの勢いで出ていて...トイレは水浸し。
まずは、お花さんを起こして、2階のベットへ移動させて、トイレの中にたまった水を掻きだしました。何事かと寝ていた家族も起きていて大騒動です。これは夜中の2時だったなぁ。
朝まで気づかなかったら、もっと大変なことになっていましたね。

1階のトイレは、あまり使う人がいなくて、気が付かないことが多いのです。水浸しを何度も繰り返すことも怖くて・・・

手を洗ったあと、水をとめることを忘れて(できなくて)、水が出っぱなしのことが何度も繰り返しました。
「ここのトイレは使わないで」の張り紙を貼っても、もちろん効果なし。
1階のトイレに鍵をかけたのですが、トイレが開かない!!とドンドンたたきます。それはそれでうるさい。
2階の洗面所でも、台所の流しでも、水の出しっぱなしがあるので、おジジさんはお花さんのあとをついて、何度も何度も水の確認に行きます。
おジジさんもいい運動です。、、、が、かなりストレスが溜まりますよね。
万歩計をつけていると、家の中で、1万歩歩いた!との日もありました。
心地の良い運動ではないけど。
こんなことが日中、夜中と、時間関係なく続いていました。

困ったおジジさんは、1階のトイレと2階の洗面所の蛇口を、オートのものに取り替えました。
手を出したら、水が出て、止まるってやつです。
これで一安心・・・
まぁ、このオートの蛇口も、ごつい形をしているので邪魔になる、ちょっと洗面所で、何か洗ったりすると、水が止まるので、それはそれで使いにくい・・・
お花さんの対策をすることで、ほかにもいろいろと影響が出ています。

お花さんも寝不足になりますが、それを見ている家族はもっと寝不足・・・
悪循環です。
昼間、デイサービスに行ってくれることが、なんてありがたいことやら。

夜中に眠れないことが増えると、どうしても睡眠薬・・・ということに繋がります。
でも、睡眠薬を使った後に、もし階段を一人で昇り降りされたら、足元ふらふらで、危険ですよね。
どのくらい、薬の影響があるのか、何時に飲ませるのか?もこれもまた、心配のタネとなります。主治医の先生ともよく相談してみないとね。
初めて睡眠薬飲んだ時は、なかなか効くまで時間がかかり、その後、突然フラフラ…よぉく眠りました。
でも次の日は、朝起きれず、トロトロ…
デイサービスお迎え来ているヨォ。
今日は起きられない。お休みします。。となり、また夜は活動的になる。。。これが昼夜逆転になることに。


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