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Vision Pro、快適化の沼に挑む Quest 3用ストラップを「合体」

重い重いと言われている「Apple Vision Pro」。600〜650gある本体が、どうしても顔に押し付けられます。

100gほど軽い「Meta Quest 3」ですら、私は標準状態では負担を感じて解決策を探したものでした。工夫で着け心地が改善されることは、経験済みです。

そこで今回はVision Proの快適化を目指して、さまざまな装着方法を試してみました。この沼は結構深そうです。。。

①ヘッドバンドを巻く

SNSで共有されていた、とても優れたアイデアです。

実践してみると、ヘッドバンドがいい具合に頭に密着して、負荷を分散してくれます。顔への負担が、ほとんど無くなりました。

マネキンでの再現、スピーカーの穴はふさがない方がいいでしょう
(少しふさがってしまってますが・・・)

特別なパーツを作る必要がなく手軽に実現でき、後頭部に何も追加しないのでデスクチェアなどにもたれやすいのも利点です。

ヘッドバンドによって、この方法への向き・不向きがありそう。私が持っていたバンドは伸縮性が足りないせいか、装着する時にやや窮屈で調整が要りました。

②帽子に吊るす

ここからの方法は、パーツデータをダウンロードして、3Dプリンターで出力する必要があります。

まず試してみたのは、帽子のつばに取り付ける方法です。構造が細いので、念のため丈夫な素材で作成しました。

先ほど紹介したヘッドバンド方式と同じように、重さを頭全体で支えられます。

青いパーツが、筆者が3Dプリンターで作った部分

ヘッドバンドほど頭への密着感はありませんが、帽子の上から標準のデュアルループバンドを締めればしっかり安定します。

Vision Proのライトシールを外す使い方と相性がよく、パーツデータの投稿者も外して使っています。顔に当たるものが無くなります。

ライトシールがないため周りの光が入ってくる恐れはありますが、帽子の「つば」が隙間をふさぎ、かなり防げると感じました。

③Quest 3用ストラップを合体

BOBOVR M3 Pro」は、このnoteでもレビューしたことがあるQuest 3用ストラップです。

Quest 3に装着した状態

人気があるようで、無理やり工夫してVision Proに取り付けるアダプターが何種類も登場しています。

色々ダウンロードして作ってみたところ、このアダプターが便利だと感じました。

ファイル名に「Lower」が含まれているものは、形状が異なります

Vision Proへの接合部がうまく出来ていて、押し込むと噛み合います。

そして「BOBOVR M3 Pro」をこのようにつなげます。

むき出しになるVIsion Proのバンド接続金具が、頭に当たると気になるので、保護パーツ(with nubの方)もプリントして取り付けています。

「BOBOVR M3 Pro」には後頭部に重しとなるパーツがついています。顔の前後でバランスが釣り合うので、Quest 3に装着した時は格段に顔や首がラクになりました。

Vision Proに取り付けた様子。前後のバランスが良く、マネキンが倒れません
本体を持ち上げられるフリップアップ機能も

これで快適にVision Proを使える・・・

そう期待したのですが、悲しいかなズッシリと重さを感じました。本体がQuest 3より重いうえ、接続パーツの重さも加わり、測ってみると総重量は1047g。いくらバランスが良くても、私には厳しすぎるようです。

いろいろ試行錯誤した結果、後頭部にありVIsion Proでは活用しにくい140gのバッテリーと、Vision Pro本体についているライトシールを外すことにしました。

バッテリーを外す
ライトシールを外す
スッキリ

総重量は806gにまで減少。それでも前後バランスは、マネキンが倒れない程度に維持できています。

使ってみると、Quest 3とBOBOVR M3 Proを組み合わせた時の着け心地に、段々近づいてきたように感じます(まだ及ばないですが・・・)。

とはいえこの構成もVision Proの周りがガラ空きで、入ってくる光が気になる時があるなど、改善の余地はありそう。パーツを自分でアレンジしてみようと思っています。

優れたVision Proストラップが登場すれば良いのですが、それまでは改善の「沼」にハマってしまいそうです。

試行錯誤中

▼この記事は動画版もあります(内容はほぼ変わりません)

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