劇団WAGNASオンダです！

バーってなんだろう？

多分、普段バーに行かない人であるほど、カウンターと渋いマスターのいてジャズなんかが流れるオーセンティックなバーを思い浮かべると思います。

しかしバーが好きな人であればあるほど、その人の頭の中で思い浮かべる「バー」は千差万別だったりするものです。

↑の歌謡曲の話ですが、若い頃働いていたバーは、大箱だったという事や女性従業員も多く、所謂業界人的なお客も多かったのでもあってか、若干ではありますが「水商売的要素」もありましたね。

ここでいう水商売要素とは色恋などガッツリではなく、ややワイワイめに談笑やゲームをしたり、ほんのり恋バナやソフトな下ネタトークなど、お客のニーズに合わせて楽しませる意味です。

バーやバーテンと言ってもお酒を扱う夜の仕事である以上、「水商売的要素」を完全に切り離すことは難しいと思います。
もちろんバーテンダー歴50年とかの激渋マスターのやっているようなお店は別かもしれませんが…。

僕は水商売的なノリは苦手な方で、女の子の店とかぶっちゃけ好きじゃないんですが、オーセンティックバーにおいてほんのり薄まった水商売要素は楽しい空間づくりに役立つとは思っています。

僕は、お堅目度と水商売度が「8：2」か「7：3」くらいが一番好きですね。
女の子がと言うより、水商売ノリが好きじゃないのでこれ以上上がると辛い所がある。

と言う考えで20代の頃もいたのですが、ある時勤めたクリエイティブ風な会社で「バーが好きなんですよー」って話したら、「俺も好きだから今夜行こう」って流れになったんです。

で、楽しみにワクワクしてついていくと、そこはほぼ水商売ともいえるようなお店でした。
お堅目度と水商売度が「2：8」みたいなお店だったのです。

その時は無性に腹が立ち全然楽しめませんでした。

当時のこだわりとして、
・カラオケやダーツがある店はバーじゃない
・ウーロンハイなんて出すな、飲むな
・バックバーやボトル置き場に眞露や鏡月を置くな
・グラスの形が毎回違うのはやめろ※そういうコンセプトなら可
・製氷機の氷で提供するな
・一瞬ならまだしも絶えずワイワイするな
・過剰な色気は出すな、求めるな

などなどと思っていました(笑)

が、その誘ってくれた人からしたらこのお店が「バー」であり、どっちかというとその人やそのバーが悪いのではなく、色々な意味合いを包括した「バー」と言う言葉が悪いんですよね…。

そうか「バー」と言っても色々な営業形態があるのか…と感じさせられました。

例えば時間3000円飲み放題とかでよくあるガールズバーは、バーではなくガールズバーと言う営業形態のお店です。
言葉が適切かはわかりませんが、一般的に「水商売」であることは明白だと思います。

しかし若い頃仲間と時々通っていた、中野のメイドバー(閉店済み)は、バーテンさんがメイド姿の女の子っていうバーなんです。
このお店は所謂ガールズバーではなく、店員がメイド姿の女の子というコンセプトのバーです。

ワインバーや日本酒バーや焼酎バーにシガーバーにシーシャバーなど扱う酒や嗜好品によっての多様化もあります。

ビリヤード特化のプールバーや、ジャズバーやロックバーなど音楽ジャンル特化バーもあります。
最近では爬虫類バー、鉄道バー、〇〇バー等のコンセプト系も増えました。

また以前より、スナックやクラブが店名で「バー」を名乗っているケースも何度も見たことがあります。

うん、やっぱり「バー」って言葉が懐が広すぎるのがいけない気がしてきたぞ(笑)

しかし、だからこそ自分好みのバーを探したり選ぶ楽しみがあるのかもしれません。

今の時代はネットがあるので事前に下調べもできますしね！

また、今でこそ「カラオケのあるバーはバーじゃない」とまで強硬的にこそ思いませんが、やはりあまり好きではないので、カラオケやダーツ代があるバーに行くことは基本的にありません。

カラオケやダーツをしたいときならアリですが、「僕の思うバー」に行きたいときはその選択肢はないのです。

僕にとってのバーとは、やっぱり大人の空間イメージだなぁ。
一人でフラッとは入れてすぐに雰囲気に馴染めて、バーテンやほかのお客としゃべってもいいししゃべらなくてもいい。

ただ、あんまり喧しくならない程度に。

皆空気を読んで察してくれる大人の空間。
お酒を飲むのはもちろんだけど、そんな空間と時間を買いに行くのがバーに行くってことなのかも。

もちろん考えは人それぞれなので、「俺はカラオケがあってメイドがいて下ネタにも付き合ってくれないとバーに来た気がせんぞ！」って人がいても当然いいんです。

ただその場合、人に話すとき「バー」とだけ表現すると、お互いに齟齬が出てしまう可能性だけは気をつけなくっちゃですよね…もちろん自分もですが。

「バー」って言葉は、本当に懐が広すぎるから…。

ノスタルジーを感じるバーに行きたいものです！

【開幕告知】
5/18(土)の正午より、東京は中野駅にて劇団WAGNAS開幕いたします！

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