Catch Me If You Can

この数日、オンライン上で賑わう話題がショーン・マクアードル川上氏の話題。

私はラジオっ子だったこともあり、随分と前から土曜日の夜にJ-WAVEでやっている彼の番組を長いこと聴いていたので、突然TVに出るようになった最近の彼の活躍は正直意外だった。

そして報道ステーション。

気がつけばフジテレビでも看板番組を持つまでに。

すごい出世だ、と率直に思った。

ところが、まさかのセンテンススプリング砲炸裂。

彼の学歴詐称・経歴詐称に一気に注目されることに。

経営コンサルタント芸人

後出しジャンケンみたいな事をするのは決して好きではないが、彼に関して私は知人からある情報を以前から耳にしていた。

私の知人は元同僚、そして現役の経営コンサルタント。中小企業診断士の資格を取りたい人向けの雑誌に定期連載を持つなど執筆経験もある。

そんな知人いわく「ショーン・マクアードル川上は経営コンサルタントではない」という話し。

そもそも彼自身がコンサルティングしている会社すら知らないと。

あれだけ目立つなら、そりゃ彼自身がどこの会社のコンサルしているか同業者内では話題になる、と。

しかし、聞いたことがないのでそういう設定でTVに出ているだけなんだな、という認識でしかなかったそうだ。

そして、今日のタイムラインを観ると「下請けコンサル」ということ。

つまり大手コンサルティングファームから案件を振られて分業制で協業していたか、そもそも大手がやらないような相手をしていたのか。

詳細は不明だが、経営コンサルタントを名乗るラジオMCという話しか聞いていなかったので、私の中では彼をコンサルタント芸人と位置付けて長いことTVで活躍する彼の姿を眺めていたわけで。

努力

詐称の数々は決してほめられるものではない。

したがって今の彼の謹慎状態は妥当である、と。

高校卒業の学歴を有名大学出身と偽るのはよくある話し。

決して褒められるべきではないのですが、彼がここまでに至った道筋を考えるといかばかりの苦労があったのか、と。

そして、先日見かけたこの記事。

ショーンKさんの英語をフィリピン人英語講師に聞かせてみたhttp://souspeak.com/cebu/sean-k/

いや、ネイティブにしてまでここまで言わせるんだから、すさまじい努力はやはりしてたんだね。

そういえばある経済学者がTVでコメントをしているショーン・マクアードル川上氏のコメントについて疑問符を呈していた。

共演者は気づいていたショーンK氏の本当の素顔 「発言が専門的じゃない」http://news.livedoor.com/article/detail/11310830/

そもそも視聴者に対してのコメントであるゆえ、その属性が分かるような言葉で説明をしているんだから、番組に共演している"同業者"に効くようなことなんて言わないと思う。

(そもそもネタ元で出てくる2人の"評論家"もアレな方々ばかりなんだが・・・。)

そして、報道ステーションという"偏向報道"が激しいと言われている報道番組でのコメントであれば、そりゃ中道的なコメントになるだろうと。

どうしても反原発やTPP、安保法案反対に持って行きたがる番組運営に対していやいや、そこに偏るのはいかんでしょう、というスタンスで賛成の意見、中道の意見などをきちんと述べる彼の姿勢は"まとも"なんだな、という印象が強かったなあ。

Fake it Until You Make It!

ショーン・マクアードル川上氏が4月以降の自身の身の振り方について悩んでいるというニュースを観た。

彼の今までの歩んできた道や活躍を観たものとして、ショーン・マクアードル川上氏がTVタレントとして1日も早い復帰を願っている。

そして多くの人が彼のウソを見抜けなかった。

むしろ見抜けなかったくらい彼が凄かったわけだ。

メディアの方々も残念な方々ばかりではあるが、それ以上に彼の凄さが窺い知れる。

リンクが消えてしまったので、キャッシュでお見せするがこういう仕事もしていたわけなので、彼の英語勉強法などは知りたい人もいるだろう。

少なくとも自分は知りたい。

TOEIC ENGLISH CAFE (キャッシュ) 
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:94uOuFm0ufwJ:square.toeic.or.jp/kyouzai/seminar/28.html+&cd=2&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

ほらっちょ=熊本の方言で嘘つきという渾名を付けられた川上氏。

結局は「Make It! Until You Fake It」ということだった=Fakeしまくっていたら、気がつけば彼は「Make it!」=成功していたと。

ウソをマコトにした男の物語は実に興味深い。

下世話かもしれないが私は凄く関心がある。

佐村河内守氏の映画なんかよりショーン・マクアードル川上氏の今までの軌跡を辿ったほうがいい。

私は観たい、需要はある。

Catch Me If You Can

かつてレオナルド・ディカプリオが演じたフランク・アバグネイルの自伝「Catch Me If You Can」という映画がある。

天才詐欺師と彼を追うトム・ハンクス演じるFBI捜査官のコメディータッチの映画である。

結局捕まったアバグネイル氏は彼のその輝かしい(?)経歴を活かして出所後は連邦政府で働き、金融詐欺のコンサルタント会社でもあるアバグネイル・アンド・アソシエイツを経営して世の中の役に立つ仕事をしている。

ショーン・マクアードル川上氏にも必ずやアバグネイル氏同様のチャンスに恵まれるんじゃないか、と密かに思っている。

そしてそうであって欲しいとも。

重ね重ねやってしまったことは悪いことだ。

しかし、この1件で彼自身が消えることが余りにも惜しい。

人が見抜けないくらいの欺きっぷりはむしろいいテキストになる。ホンモノに近いくらいにまで磨き上げた英語力などはむしろその学習方法は本当にニーズが有るんじゃないかと思う。

謹慎が開けたら、是非ともどうやって彼がMake Itしたのか、その道程をどうぞ詳らかにして欲しい。

今後の復帰後のショーン・マクアードル川上氏の活躍を私は凄く期待している。

追記:あと、やはり人は見た目が9割だった。人を見抜くって本当に難しい。

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