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なんと「オトコはカネ」じゃなかった。 元モッテモテ 30歳漫画家が、恋愛と人生を振り返り気づいた〝楽しく生きるコツ〟

私(@wakanjyu321)は20代、望めば男性になんでも買ってもらえるようなモテモテ人生でした。ゴーマンさは年をとるごとに増して「オトコはカネ」だと思ってました。しかし、人生はうまく回らず自暴自棄になって絶望。やっと最近あることに気づいて、仕事が楽しくて周りに優しくなれました。

夢を追っている方、恋愛に困っている人、すこしモヤモヤした方に読んでもらいたいと思います。

30歳の独身未婚のフリーランスの漫画家です。
顔面は、自ら「天才美少女です」と言っているのですが、まぁ一応画面で見れる顔かな?レベルです。
皆様はご存知だと思うんですが、本物の美少女は「美少女です」と言わないものです。 まぁ30歳の時点で少女ですらないんですが。

さて、わたしには夢がありました。【漫画家になる】という夢です。
29歳で、これまた自ら「漫画家」と名乗るようになって、叶ってしまいました。それまで大学職員をしていたのですが、辞めてプラプラと1年半ほどしており、
ブログで漫画を描いて発信していたら、電子書籍の挿絵や仕事の資料でで使う4コマの依頼。 書籍の挿マンガを経て、11月には書籍まで出ます。

叶えた…というより、叶ってしまったんです。
私、夢は諦めてたんです。

漫画家になってしまうまでの人生

漫画を描くようなオンナなので、中高は学校のカースト制度の底辺にいました。
15年前はオタクに人権はありませんでした。
「漫画家」は小学校からの夢でしたが、親もごく一般的な親なので、普通の文系私立大学の進学を希望していました。
もちろん私も専門学校や美大の資料を取り寄せるなどの抵抗を見せたものの、届き次第ゴミ箱行きでした。 これ当時は悲しかったのですが、今では「そんなもん抵抗でもなんでもない」と思ってます。

漫画を原稿用紙に描いてはいたのですが、友達に見せるでもなく出版社にいくでもなく。
SNSもない時代に、ひっそりと描いていただけでした。

大学進学し、サークルの漫画研究会に入部。 ここでやっと漫画を人に見せることを覚えます。 就職はそのまま大学職員。 就職活動は全く上手くいきませんでしたが、最後に大学に拾ってもらいます。大学は5年勤めました。
行きたくなかった大学ですが、人より5年間も長くいるという皮肉な人生です。


オトコはカネ。だって自分で食えないんだもん。

大学という場はきっちりした場なので、ストレスがたまっていたのか、就業後は遊んでばかりでした。23歳ですし、ストレスで痩せていたので可愛く見えたのか…もうモテモテも良いところでした。
お願いすればなんでも買ってもらえたり、財布なんていらなくて、どこにでも遊びに行けて。
「人生ラクショーじゃん」って思いました。

このころ、努力をせずとも男性が全て助けてくれるという根性が生まれてしまいました。

私は仕事を辞めました。 弟が就職すると同時に、もうやりたいことやろうかなと。
付き合っている男性はいなくても、きっと誰かが助けてくれるから大丈夫と心の奥底で考えてました。
プラプラと、「イラストレーター&ライター」と言いながらほぼ生活が成り立たないようなお金をもらいながら実家で暮らしてました。 秋葉原のコンセプトカフェ(メイドカフェ的な)やキャバ嬢も少しやりました。

全く食べれる状態じゃないし、今まで助けてもらえてた過去があるので、
男性の好みを聞かれたら正直に「お金持ちーっ」と答えました。
共働きなんてムリ。 だって私は絵を描きたいんだもん…と。
これは28歳ごろのお話。 28のくせいに、あまりにも世間知らずでダメなヤツだなぁと今では反省しています。

何人も男性と付き合っては別れてました。
男性はみんな立派な方でした。 ただ結婚してくれず別れを切り出す彼氏に私はイラついてました。

イラついては一人になり、少し病んで。 また新しい男性と遊びに行きました。

「漫画面白いじゃん」と褒められる。

去年の7月。 プラプラとしていた私は、ツイッターで見つけた北海道・旭川のとあるシェアハウスが無料!という情報を見て、中学の時から仲が良い友達が住んでることもあり、2週間ほど遊びに行きました。

全てを諦めだしたころです。
付き合ったお金のある男性は結婚してくれないし、結婚してくれなきゃお金も安定もないから漫画家になれないし。 そんなこと考えてました。

北海道はヒマなので、楽しかったことを漫画にしてブログで発信しました。
遠い地にいれば、めんどくさい人間関係も考えなくてもよくなり、少しスッキリしました。

東京に帰るとデザイナーの知人に声をかけられ、「漫画面白いから、もっと描け」と言われました。思えば、彼のプッシュがなければ、継続して漫画を描くということをしてなかったのでありがたく思います。

SNSやブログで発信しているといろんな方からのシェアや「面白い」の声が届きました。
それが嬉しくて嬉しくて。
沢山の方が見てくれることが、こんなに嬉しいことなんだと初めて知りました。

それから、絵や漫画の依頼が増えて、それを楽しみに待ってくれるクライアントさんや読者の方が出来ました。

オトコはカネじゃなくなる。

今までの男女関係ですと、私が可愛くなくなれば別れるという構図でした。
ボロを出したら負け。そんな感じです。
(女性には嫌われまくってました。ごめんなさい…)

漫画を頑張り出したとたん、たくさんの方が味方になってくれました。
自分を出しても笑ってくれる。 楽しみにしてくれる。
「こんな世界があったのか…」と疑うくらい、周りが暖かくなりました。

今までの私は「本性を出したら別れる男性なんてクソ!」とか思ってましたが…
ただただ努力をしてなかっただけでした。
怠慢で可愛くない私を誰がもらってくれようか。(いやもらってくれない)

これで20歳であれば良いんですが…
30歳の私に「オトコはカネっ♡」と言う資格はなかった…本当に申し訳ございませんと謝罪させてください。
23歳の時のなんでも買ってもらえる時代と比べても、今が一番良い。

人生や夢は人に頼るものではなく、自分の責任にしたほうが楽しい。

恋愛は、引っ張られるのではなく、ともに歩んでくれるパートナーがいい。

遅くて怒られそうですが、やっと気づけました。

まとめ:自分の人生に責任を持ってみる

やっと私はひとのせいにせずに動けるようになったのです。
やっとなんです。 ツイッターを見ると、高校生や大学生なのにどんどん動いている子を見ると「ただただすごいなぁ」と感心ばかりしてしまいます。

私の責任っていうものは、一人で全部頑張るというより、
「失敗した時は自分のせいにする。
成功した時は、周りで支えてくれた方や読者の方に感謝する。」
というものです。

もちろん一人では仕事できません。
アシスタントがいて、クライアントさんがいて、読者の方がいる。
需要が高まれば、値段や価値を上げ仕事にしていく。
もっとたくさんの人に見てもらって喜んでもらえるように、私は「漫画家」として頑張りたいです。

私は自分のゴーマンさを恥じまくり、反省の意味をこめ、その穴を埋めるがのごとく今日、明日とまた1日頑張ります。 まだ11月8日に出る税金の本の中身が終わってないんですよ…(宣伝)
お堅い内容を、笑えて共感できる漫画にすることは得意分野なんです。(宣伝2)

ここまで読んでくださった皆様、貴重なお時間ありがとうございました。
また、どこかでお会いできれば嬉しいです。
もしすぐ会いたいとあらば、ツイッターをフォローしていただければありがたい限りです。

若林杏樹 あんじゅ先生 (@wakanjyu321

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