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2020年3月の記事一覧

200327 「現代ビジネス」寄稿:中国政府が、コロナ危機で「戦時ハイ」になっていた…その危うさ

日本でも深刻な事態に入って、「欲しがりません、勝つまでは」といった戦時用語を振り回す人が出てきました。でも、この記事を読んでいただければわかるように、現状を安易に戦時ムードに喩えてしまうと、さまざまな解釈が進み、個人の基本的な尊重される権利までが踏みにじられる恐れがあります。

「欲しがりません、勝つまでは」はその最たるものです。欲しがっていいのです、でも近くのスーパーに食材がなければ、我慢するの

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【ぶんぶくちゃいな】まだまだ続く、中国の「新型コロナ」戦時気分

前号「『戦勝』に酔う中国政府vs.『戦争』責任を問う市民 」でご紹介した、武漢市中心医院の艾芬医師のインタビュー記事騒ぎ後の1週間、中国ではメディアを舞台に、さまざまな「情報合戦」が展開された。

「合戦」と呼んでいいのかどうか、迷うところなのだが、間違いなく政府はメディアや報道を利用して情報を待つ人たちの心をつかもうとしている出来事が続いた。今回は簡単にその動きをまとめておきたい。というのも、今

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【ぶんぶくちゃいな】「戦勝」に酔う中国政府vs.「戦争」責任を問う市民

「【ぶんぶくちゃいな】新華社の『謝罪しろ、感謝しろ』に見る中国戦時ロジック」で、やっとのことで新型肺炎の確定患者数の伸びが下がり始め、これまで国内に向けて感染事情の抑制を「戦時」に置き換えて「戦時ムード」を振り巻いてきた中国政府が、今度は中国人の「犠牲」を手に握り、世界に向けて「戦後賠償」を求め始めたと書いた。

それから1週間後、中国政府は明らかな「戦勝」ムードに酔い始めた。実際ニュースチェック

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【ぶんぶくちゃいな】新華社の「謝罪しろ、感謝しろ」に見る中国戦時ロジック

ニュースクリップでもご紹介したが、中国の国有通信社、新華社が「はっきりと胸を張って言う 世界は中国に感謝すべきだ」という記事を掲載した。

この記事はもともと新華社内部で書かれたものではなく、SNS「WeChat」で利用者が自由に登録して記事を配信する「公衆アカウント」の一つが発表したもの。「黄氏の金融話」というそのアカウントは深セン市に拠点を持つ、投資相談や投資テク講座を展開する私企業が主宰して

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