マガジンのカバー画像

月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日に追加配信/月ほぼ3回/年始年末は配信お… もっと読む
中華圏の現地でどのような注目の話題があるのか。必ずしも日本とは関係のない、また日本では話題にならな… もっと詳しく
¥800 / 月
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】ポスト新型コロナ期の香港 急速に進む秋選挙狙い撃ち

日本と中国は、正月を含めて休日の概念がまったく違う。もちろん、世界中それぞれの国の記念日や歴史から祭日祝日が違うのは当然だ。だが、正月の概念すらも中国では春節がメインであり、元旦は「ただの休み」でしかない。一方で香港では植民地時代の宗主国イギリスの影響がいまだに色濃く残っていて、クリスマスからその一週間後の元旦を含めた10日から2週間がそれなりに休暇ムードになるので、あまり違和感はないのだが。

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】中国国内で高まる「承認欲求」と台湾叩き

「日本企業を逃がすな!」(別譲日企跑了)。

先週、朝のニュースチェックをしていたら、こんなタイトルの記事が目について、ぎょっとした。

中国メディアに「別譲◯◯跑了」(逃してはならない)というタイトルの記事が踊るのを見るのはこれが初めてではない。4年ほど前には、「李嘉誠を逃がすな」という、国有通信社「新華社」傘下のシンクタンクが発表した記事が出現して、物議を醸した。

香港のトップ富豪である李嘉

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】「大砲」拘束の衝撃:火を噴いたポスト新型コロナ「内」戦

2月は「ウイルス対抗全面戦争」にのぼせ、一息ついたら3月になって海外に向けてつばを飛ばしてムードだけでも「戦後賠償」を求めようとした中国政府が、4月に入って国内の「戦犯」処理に入った――7日夜からばらばらとSNSのタイムラインを駆け巡った、元国有不動産企業の董事長、任志強氏の拘束、取り調べ情報を見たとき、真っ先にそう思った。

わかりやすいといえば、非常にわかりやすい。中国の「戦時体制」ムードにつ

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】「ロックダウン下の灯火」作家方方の武漢日記

来週の4月8日、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけとなった湖北省武漢市の封鎖がようやく解かれることになった。1月23日午前10時に外部との往来をシャットダウンされて以来、なんと77日ぶりの「開城」である。

この間、突然の前代未聞の都市封鎖、そして正体不明のウイルス感染という二重三重の恐怖の中、徹底的な不便を強いられた市民は、それでも大きな混乱を起こさず、怒りを爆発させることもなく、この日を乗

もっとみる