マガジンのカバー画像

月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日に追加配信/月ほぼ3回/年始年末は配信お… もっと読む
中華圏の現地でどのような注目の話題があるのか。必ずしも日本とは関係のない、また日本では話題にならな… もっと詳しく
¥800 / 月
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

【ぶんぶくちゃいな】国安法下の香港――揺さぶられる芸術政策

今年1月に香港の映画評論家たちの団体「香港電影評論学会」が選んだ2020年度最優秀映画大賞を、ドキュメンタリー映画「理大囲城」が受賞した。

この映画賞は1995年から続けられており、今年で27回目。これまでの大賞作品を見ると、香港映画の伝統ともいえる娯楽作品でもその時々の社会的な視線を織り込んだり、時代の変化を感じさせる作品が選ばれてきている。さすが評論家たちが選ぶ映画祭だ。映画を文化として発展

もっとみる

210316 Newsweek Japan 寄稿:《それでも香港人は諦めない》

3月16日発売の「Newsweek Japan」で香港で耳にした声とともに、「諦めない香港人」たちの表情を伝えました。今、ミャンマーで話題になっている「市民的不服従」…実は、2014年の雨傘運動の前身となった「オキュパイ・セントラル」でも叫ばれていました。今はミャンマーに目を奪われてしまいますが、静かに抵抗を続ける香港人の姿をぜひ、お読みください。。

【ぶんぶくちゃいな】「高齢化中国」、その解決策はどこに?

中国の最高議決機関と称される全国人民代表大会(全人代)が11日、閉幕した。今年は5年を1期とする、第13期の第3回(3回目)会議にあたるが、1985年以来ほぼ3月に約2週間の会議で行われてきたが、昨年は新型コロナ感染事情の影響を受けて5月に7日間、今年はいつもどおり3月に開かれたもののやはり会期は7日間で終了した。

以前はずるずると2週間もかけて、全国から選ばれた人民代表(とその家族)が北京に集

もっとみる

【ぶんぶくちゃいな】削られる香港市民の権利と自由:「選挙は一体だれのため?」

2021年が始まってまだ3月に入ったばかりだが、香港では1カ月ごとに政治環境や社会制度が七転八倒のような変化が起きている。

2月末の中国政府における、香港とマカオの行政特別区の上部機関である中央政府駐香港連絡弁公室(以下、「中連弁」)トップが「愛国者治港」(愛国者が香港を治める)宣言が一つのスイッチになった。故・トウ小平も使ったこの言葉が文字面は全く同じでも、その意図する意味が根本的にすり替えら

もっとみる