#香港デモ
220804 【現代ビジネス】寄稿:香港を揺るがした「3つの事件」、その姿を描いた映画が問いかける「今の香港」
現在日本各地で公開中の香港ドキュメンタリー映画『憂鬱之島 Blue Island』の陳梓桓(チャン・ジーウン)監督にインタビューしました。
パイロット版を見た時、意外な発見とトリック(?)に驚いたのですが、一つ一つに監督自らの丁寧な判断と手配が施されていたことを知りました。
すでにインタビューの全文はすでにnoteにて公開していますが、こちらは読みやすいように映画の背景を紹介しつつ、ポイントを
【ぶんぶくちゃいな】33年目の6月4日
6月4日、またこの日が巡ってきた。中国にかかわる人間としては忘れることはできない日だ。それに加えて香港にかかわるならば、もっと重要な意味を持つ。3年前から6月は以前に増して香港人にとってさまざまな思いが去来する月になってしまった。
6月4日の天安門事件記念日がすぎると、9日は3年前に逃亡犯条例改定草案に反対する市民100万人が街を練り歩いた日だ。それでも草案の議決を「予定通り行う」と林鄭月娥行政
210324 「Newsweek Japan」寄稿:《国家安全法の水面下で聞いた「諦めない」香港人たちの本音》
「Newsweek Japan」本誌3月23日号に寄稿した記事がオンラインで無料公開されました。
【ぶんぶくちゃいな】2つの議場突入、その大きな違いとは
2021年入りした途端に世界がかなり騒々しくなっている一方で、中国が意外に静かだなぁ、と感じている。
もちろん、新型コロナがまたぶり返し、河北省石家荘が久しぶりにロックダウンされたし、昨年末からとみに注目されているワクチン外交騒ぎも「ぶんぶくニュースクリップ」で取り上げたように、あれれ…?と海外からもたらされるその有効率の数字がベタ下がりしていて、中国だって決して「平穏」なわけではない。
あと
【ぶんぶくちゃいな】公務員、教師、そして警官…香港国家安全法下の日々
「若さそのものが罪なんでしょ。だからこそ、警察はこの1年間、人を見ればすぐに捕まえてる。警察って市民を保護して、悪い人や犯罪者を捕まえるものだと思っていたけれど、今はすっかり変わっちゃった。180度違う」
これは12歳の少女、パメラさんの言葉だ。彼女は先週日曜日の9月6日、母親と兄と一緒にモンコックで昼食を取り、その後母と分かれて兄と絵の具を買いに出かけたところ、警察に拘束された。突然、荒い声を
200714 「現代ビジネス」寄稿:《「中国の香港政策に口出しするな」「植民地時代はもっとヒドかった」のウソ》
昨年以降、香港で起きているさまざまな葛藤を、「内政干渉はいやだから」「それでも祖国だから」「植民地時代が自由だったわけがない」といった独特の理由で拒絶する人たちがいます。
その人たちの多くが、日頃はリベラルな発言をする優等生であることが、そういう発言に同調する人たちを増やしています。だが、優等生にも知識不足や認識不足がある。そんな優等生的な発言にある誤解を解くために書きました。
200623 「現代ビジネス」寄稿:《中国政府が進める香港への「恐怖支配」…狡猾なやり口が見えてきた》
週末必死に書きました。
実は先週半ばに一旦書き上げて、ほぼ配信する準備まで出来ていたところに新華社が国家安全維持法の内容を「かいつまんで」報道。甘い予想もしていた(反省)ところもあり、がっつり構成を変えて書き直しました。
個人的には「くるぞ、やるぞ」の後に「かいつまんで」報道がきた、というのは予想通りであり、中国はいっぱい(自分的には)伏線を敷いたんだろうな、というのがよく見える「公開」の仕方
【ぶんぶくちゃいな】市民をにらみつける行政長官と「香港の真相」
5月15日、香港の独立監察警察クレーム処理委員会(以下、監警委)が、昨年6月の「逃亡犯条例」改定案立法化反対市民デモ以来続いてきた抗議活動に関する調査報告を発表した。
監警委による調査報告は昨年、市民が突きつけた「独立調査委員会」設立に対して、林鄭月娥行政長官が市民に約束したもの。同長官は独立した新規の委員会設立を求める声には耳を貸さず、既存の警察に向けられたクレームを独立調査する監警委に海外か