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月刊「読んでみましたアジア本」

日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(… もっと読む
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2021年7月の記事一覧

【読んでみましたアジア本】外国人労働者を求め続ける日本が行き着くところは?︰安田峰俊『「低度」外国人材 移民焼き畑国家、日本』(角川書店)

なかなか刺激的なタイトルの1冊。たぶん、このタイトルだけで「もうお腹いっぱい」になってしまう人も少なくないだろう。だが、それは間違いなく、この挑戦的な言葉遣いがもたらす「衝撃」を狙って敢えてつけられている。

帯の「ルームメイトは逃亡しました」という言葉もまた刺激的だ。実のところ、たしかに本書の中には「ルームメイトは逃亡して姿を消した」というケースが紹介されているけれども、それをまるで週刊誌的に大

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