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月刊「読んでみましたアジア本」

日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(… もっと読む
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2022年1月の記事一覧

【読んでみましたアジア本】『三体』に絶望した人も、これから読み始めるといい/劉慈欣『円 劉慈欣短編集』(早川書房)

日本でも大ヒットしたSF小説『三体』の作者、劉慈欣のデビュー作を含む13篇の短編SF集。うーん、これは面白かった。もうその一言。

ネット検索してもものすごい数の感想と高評価が並ぶ『三体』だが、わたしの周囲には「SFは嫌いじゃないが…読み続けられなかった」という人もチラリ。わたしもズラズラズラとならぶ、物理や天文学的な単語をしっかりと読もうとしてめまいを感じた一人である。そこで挫折した人も多かった

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