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なぜ、経済的に困窮しているコロナ後遺症(ME/CFS)の患者ほど高額な自由診療に手を染めてしまいやすいのか

コロナ後遺症、特にME/CFSの患者が自由診療のカモにされている。
これは、憶測でなく、全て体験済みの自身の証言であり、告白である。

自由診療の一部にはこんなものがある。

・rTMS (1クール 10~25万) 
・硬膜外気体注入療法(単発で10万円)
・1回で2万近くの鍼灸/整体
・レイキ療法  (15分で6500円 × 10回)
・「コロナ後遺症」「耳鼻科鍼灸師」と名をうった整体師
・栄養療法

なぜ、ただでさえ収入源もない、貯蓄もいつ底をつくかわからない患者たちが、高額な自由診療に手を染めてしまうのか。

これには、2つの要素が絡んでいる。

1つ目は医療という行為の権威性。
要するに、難しいことを研究している「何かすごそう」(な集団)というそのただ1点だけが医療を医療足らしめているわけだが、この2年半の闘病生活を通して感じたのは、実際には医師にできることはほとんどない。
唯一あるとすれば、偉そうにすること、ただそれだけと言っても過言ではない。

その証拠に、自由診療はもちろんだが、基本的には医師は何の責任も取ることはない。患者が生死をさまよい、身を切る思いで、自由診療費(10万)を用意したにもかかわらず、何も状況は好転しなかったとしても「状況が悪化しなくてよかったですね」という言葉を吐き捨てるほどに根が腐っている。
日本でこれほど楽な商売があるのだろうか。

少し話は逸れるが、X(Twitter)なんかで、「後遺症の患者は〜の発症リスクが3倍」などのツイート(リツイート含む)をしたりしている医師も基本的には、金儲け(売名)だと思った方が良い。本当に苦しんでいる患者達に向かって、何の具体的な対応策を示さず、不安だけを煽ろうとしている人間は全員生きる価値のないクズである。これは断言する。

もう1つは理性が崩壊している患者としては、有り金をフルベットしてでもいい思えるくらい精神的に追い詰められているということ。

もう生きているのか、死んでいるのか、区別がつかない。
だからこそ、最後に有り金を使い込んでしまう。

だけど、その方向には破滅しかない。
これは全てを体験した私からの忠告であり、お願いでもある。

ある意味、死ぬ覚悟も決まっているからこそできる芸当だが、
個人的には、もしそこで本当に色々なものが尽きて死んでしまったら、それまで頑張って耐えてきた自分自身に対してものすごく失礼だと思う。

だから、もうこれ以上、自分自身を傷つけるのはやめよう。
迂闊には自由診療に手を出さずに、何かあれば、周りの経験者を頼ってほしい。

そして、数年単位でコロナ後遺症(ME/CFS)に苦しんでおられる方は、ぜひ私のnoteもひとつ参考にしてほしい。

何をやってもダメだ、というその怒りだけで2年半私財を投げ打って研究を続け、その後も東洋医学の先生方の協力を仰ぎながら、多くの患者さんの社会復帰を支援するにまで至っている。

正直、コロナ後遺症の成れの果てでたどり着くME/CFSの怖さはなったものにしか分からない。
だからこそ、そこから這い上がれるのも、本当に一握りの人間だけである。

世界でもまだその数は少ない。1000人いたら990人が自殺を選ぶような過酷さであるからこそ、頼る人を間違えてはいけない。



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