見出し画像

水曜21時から夫が焼いたパン

珍しく朝の更新です。おはようございます。

昨日は出社していて、帰ってきたのが21時。大体出社してる夫が昨日は珍しくテレワークだったので「おかえり〜」と迎えてくれたのですが……

そこには見慣れぬ景色が。

炊飯器のような見た目の謎の機械をセッティングしている夫。

こ、これは一体……

「今からこれ焼くから!材料も買ってきたし!」

どうやら正体は「家庭用パン焼き器」。おしゃれに言うとホームベーカリーか。今まで無縁すぎて、呼び名も危うい私です。

これで焼くパンがうまい!と、ずっと噂には聞いていたのですが正体を見たのは初めてで。

昔夫が使っていたもので、なんとなく存在は気になってましたが……ここにきて初対面が叶うとは。

ウキウキした様子で、買ってきた市販のパンのミックス粉と水、バターを入れる夫。

楽しそうで何よりだけど、あまりに突然の出来事にしばらくポカンとしてしまいました。

明日早起きして得意先のところに行くと言っている人が、平日の21時からパンを仕込み始める。

しかも日課になってるならともかく、数年ぶりにやるというなかなかの大イベント。

思い立ったらやらずにはいられない夫の性格を、あらためて実感した瞬間でした。すごい……私にはできない……

あっという間にセッティングは完了して、「食パンコース」のボタンを押すとなかなかの大きな音が鳴り始めて。どうやら「生地をこねる」工程が始まったようです。

どれくらい時間がかかるものなのかな?6時間くらい?と思って画面を覗くと「3.5時間」の文字。そ、そんな短時間でできあがるのか……!

こねる工程が終わると中の様子はこんな感じになっていて

おお、なんだか既にパンっぽい雰囲気。(素人)

安心した様子で夫は先にベッドに向かって眠りにつき、私はソファで寝落ちして。

夜中に起きると、嗅いだことのない、なんとも言えないにおいがリビング中に広がっていました。

そのにおいで起きたのではないかというほど、なかなか強いもので……確実にパンのにおいではあるんだけど、なんというかいわゆる「焼きたてのパン」と言われて想像するものともまた違って。もっと強い発酵臭というか。

想像と違うにおいに戸惑いつつ、果たして中身は無事にできてるのだろうかと若干心配になりながら、そのままベッドに向かいました。

明日の朝の楽しみにしておこう……


朝起きると夫は既に起きていて、ちょうど家を出るタイミングで。

リビングの机の上に目を向けると、いらっしゃいました。

見慣れた「食パン」様が。

バタバタ出ていった夫の様子を見るとおそらくひと口も食べてなくて、いいのかな?と思いつつ。

「食べてくださいね」

とのことだったので、お言葉に甘えてひと足お先にいただくことにしました。

見た目は完全に食パンだし、
包丁を入れたかんじも完全にそう。

ふわふわしていて、おいしそう。

どれくらい食べようかと思いつつ、若干遠慮して少し少なめにスライスしてからいただきました。

なにこれ……

あまりにもふわふわもちもちしっとりだし
バターの香りが絶妙で
ほどよい甘みもあって
とにかくおいしい……!!!!!!!

雑誌に出てくる「丁寧な暮らし」とは程遠い我が家に、突然その要素がやってきた気がしました。

「朝、家で焼きたてのパンを食べる」なんてフィクションの世界だと思ってたのに、こんなに簡単に実現できるのか。

大袈裟じゃなく、幸せを感じた瞬間でした。
(思わずもう1スライスおかわりまでした)

夫の思いつきの行動に半信半疑だった私も、結局大いに便乗させていただき。

残り2日の平日を乗り切る力をもらいました。

帰ったら夫にもちゃんとお礼を伝えつつ、しっかり自分自身で味わってもらおう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?