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都道府県魅力度ランキングの真実

関東に住んでいると
北関東の魅力たっぷりの場所なのに・・・
あのランキングっでは・・・
なぜなのかと・・・
考えてしまいます。

北関東の道路事情は特筆すべき

小生は北海道出身なので・・・


地元が一番というのはうれしい・・・
そこは否定でいません。

一方・・・魅力が低いと言われる・・・
茨城・栃木・群馬・・・そして埼玉に
訪問するたび・・・

千葉や東京のほうがなぜ上位

・・・
と考え込んでしまいます。

都道府県魅力度ランキングは
民間調査会社ブランド総合研究所が
毎年「地域ブランド調査」を
実施した結果であり
平成9年から始まった調査です。
調査項目は観光意欲や地域イメージなど
89の設問があると記載されています。

調査対象は20~70歳代の男女で
昨年は3万4117人の回答を得たそうです。
同研究所が地域的な偏りが出ないように
年齢
性別
居住地
をもとに回答者を調整するそうです。

ただし・・・
その調整は
「ブランド総合研究所」
が実施します。
調整内容は公表されていません。

どこの誰から聞いたのか・・・
アトランダムではなく
あくまでも任意に調整された対象です。
当然・・・非公開
公平性は残念ながら担保されていません。

ブランド総合研究所は

日経BP社出身の田中章雄社長によって
2005年に設立された
地域ブランドおよび企業ブランドの研究と
コンサルティングを行う専門企業です。

「地域ブランド調査」
「SDGs調査」
など調査事業を
企業や官公庁から受託する・・・
いわゆるコンサルです。

コンサルはすべて恣意的

で数字を操作している
というつもりは毛頭ありません。

そんな事をすれば・・・
自社の信用が毀損し
発表するランキング自体
誰もありがたがらないのは自明の理です。

ただし・・・
コンサルは・・・
クライアントにとって
「望ましい」
「受けの良い」
情報を集める・・・

そうです

「確証バイアス」

が働くのは
わざとではないが・・・
避けるのはむずかしい。

「あなたの会社には将来性がない・・・・
すぐに商売を畳んだほうが利口」

そんなコンサルへ依頼するクライアントは
よほどお人好しか世間知らずです。

ブランド総合研究所のランキングは・・・
この企業のデータを商売へ繋げて
「旅番組や特集」を組む
マスメディアや
観光客・企業誘致などを実施する
自治体にとって都合のよい情報
となるのは必然です。

ランキング上位の自治体は・・・

沖縄を除けばすべて人口の多い自治体です。

人口が多いので・・・
テレビもいっぱい見るし
雑誌や新聞んもたくさん買います。

彼らにとって魅力的な場所・・・
よりも・・・

マスコミや自治体にとって望ましい結果へ
引っ張られるのは・・・・
ある意味当然です。

生活者の実感としては

「日本有数の住みやすい地域」
埼玉・群馬・栃木・茨城県が・・・
ランキングとして低順位なのは・・・
東京近郊ではあるが・・・
たくさんお金を落としてくれる
有力施設が少ないからです。

魅力度の意味は・・・
住民にとっての魅力ではなく

広告を出稿したり・・・
観光客を誘引したり・・・
輸送する交通機関や

イベントを企画する側にとっての「魅力度」

だと思いませんか?

千葉県に住んでいると・・・
道路は狭く・・・
道は悪く・・・
歩道が少なく・・・
アチラこちらで渋滞・・・

住民にとっての魅力は・・・

「東京に近いこと」だけです。

一方・・・水戸や宇都宮・高崎・さいたまなどの
都市インフラの充実度は
道路以外にも・・・
目を見張るものがあります。

生活者目線で・・・
コンパクトに様々な施設がまとまり
移動もスムーズ・・・
よほど北関東の方が魅力的です・・・

そして・・・
千葉県にはまともな山地もありません。

でも・・・
千葉県はディズニーランドなどの
施設があり・・・

東京から手軽に行ける場所です。
ランキングでは常に上位です。

北関東地域を訪れる度に・・・

「生活するなら絶対にこちらのほうが・・・」
と思ってしまいます。

本当の魅力度はどこでわかるか?
それは・・・住宅取得価格です。

東京都内は土地の供給が少ないので
仕方がないのですが・・・

千葉県の郊外の住宅地と
茨城・栃木・群馬の住宅地の価格は
ランキングの差ほど
価格には違いがありません。
我が家の近所では
建売住宅が3000万円ほどで買えますが・・・
宇都宮や水戸・高崎・前橋でも新築建売住宅の差は
あんまり変わりません。
さいたま市なんて・・・
千葉県より高額な場所が多いくらいです。
利便性を考えれば当然の結果です。

毎年都道府県魅力度ランキングが
発表されるたびに・・・

肩身の狭い思いしている皆さん・・・

このランキングを最初にとりあげたのは
「秘密のケンミンショー」だという事実を
思い出してください。

あの番組のコンセプトにこのランキングが
必要だったから・・・
ランキングが一人歩きをしているのです。

アキバ総研による魅力度ランキングでは
1位 茨城県
2位 千葉県
3位 埼玉県
4位 北海道
5位 栃木県です。

真反対の結果ですね。

コンサルは・・・
お客様が納得する方法を売るのが商売です。

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