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「万葉集」私撰秀歌 歌巻1・15

「渡津海(わたつみ)の豊旗雲(とよはたぐも)に入日(いりひ)さし今夜(こよひ)の月夜(つくよ)清明(あきら)けくこそ

天智天皇」

●整理:

わたつみの
豊旗雲に
入日射し

今宵の月夜
あきらけくこそ

●歌意:

 海の上に大きな旗のような雲があり、そこに夕日が射している。この様子では、今夜の月は明月だろう。

●感想:

 海の雄大な景色が眼前に広がる。豊旗雲という言葉も気持ちよい。

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目次と序:
https://note.mu/yanai/n/n375976ce6891

参考文献:
岩波新書「万葉秀歌」上下巻(斎藤 茂吉)

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