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巣立った今年の第一号二号

晴れては25度以上と暑くなり、次の日には大雨で寒くなったりと気象が安定しない関東地方。学校でも風邪が流行っているし、パートしている診療所にも喘息症状が出てしまう人が結構来る。暇な職場だけど最近は新しい患者さんがいないほうが珍しいくらい。

ちょっと前に、鼻水が止まらなくて風邪かと思ったんだけど、どうやらアレルギーだったようだ。そんなことで鼻水ごときだがストレスに感じていたらしく、口内炎が急に何個も出来てしまった。それから昼夜逆転気味になっていた。メンタルにもちょっときていたのかもしれない。

普段元気な私だが、気候と寒暖差で世の中の人が風邪をひいているような時には、風邪ではなくても何かしら症状があらわれるものなんだろうなと最近気づいた。

いちいち「不調メンタル」に過敏に反応してしまい、「不調メンタル」が来ることで「不調メンタル」じたいに引きずられがちなんだよな、という事にも最近気づいた。おばさんになったと思うのは少しはまぁ「不調メンタルが来る事のは当たり前だ、皆そうなんだ」って思っていちいち気にしなくなったこと。こうしておばさんは最強生物化していく。

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湿気の多い日が続く中、快晴の気持ちがいい日があった。その朝、今年初のアゲハチョウのさなぎが黒く透けてきて、羽化を迎えそうだった。

こうなると、数分~数時間でさなぎから出てくる。スマホでタイムラプス撮影するといいよ。と息子がやってくれたりして始終見張ってみたのだが・・・。

撮影して数時間、一向に出てこず。
出かける時間になってしまい、撮影は断念。

二匹目。
朝からどんよりした日だったが、気がつけばケースの中で羽化していた。羽化したての時に生まれたてのチョウは不要な水分を下痢として排出する。何てスゴい仕組み。この日は夕方から晴れてきた。


いつも羽化する瞬間を見たい!!と思うのだが自然はなかなか甘くないみたいで観察させてくれない。
運と根気の問題かもしれないが、それは飼い犬やねこが体調不良を隠したり、死に目に合わせないように逃げたりだとか、カラスの死体があまり見つからないとかもしかしたらそういうのに共通するのではと感じたりする。そもそも、さなぎの時間は長いうえに、ほぼ「静」である。植物のようだ。そこにはとてもゆっくりな時間が流れているように思える。羽化の直前まで、「静」なのに、一瞬で羽化して、羽化するとひらひらと忙しく舞う。さなぎとチョウの時間がいっしょととても思えない。

にんげんと違う軸なのか時間なのか次元なのか、共存しているようで、にんげんが知り得ない何かがやっぱりそこには流れているのかなぁ、とか妄察してしまう。


全部そうではないみたいだけど、温かくて体があたたまるような日を選んで羽化しているようだとも思う。幼虫だったあの子たちに一体どーーーーやってそんな事、分かるのだろうか。と、おばちゃんはまた妄想する。

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カメとザリとカエルとトカゲは元気で、今年のうちの玄関は珍動物でにぎやかになっている。


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