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高齢者ファッションショー 人気はドレス

『おしゃれ心』は、高齢者にとって必要不可欠

先日、介護専門職の総合情報誌「おはよう21」2024年5月号の新連載に
『おしゃれをあきらめない 衣服の知識』というタイトルで
「高齢者のおしゃれへの関心」について、特集されていた。
山野美容芸術短期大学 大野淑子先生が執筆された記事は
高齢者向けファッションレンタルサービスの事業立ち上げに向けて
必要なデータと、これまでご苦労されて積み上げられた高齢者のお洒落と、
衣服の理論が盛り込まれていた。

中央法規出版 「おはよう21」2024.5月号 特集 "暮らし"を支える

そのCOLUMNに、とても興味深い内容があった。
高齢者施設でファッションショーを行った際に、最も人気があった衣装は、「ドレス」。その中でも、ウェディングドレスを着たいという方が
複数いらっしゃったとのこと…。

そしてファッションショーに向けて、舞台上で杖なしで歩くことを目指し、当日は真っ赤なドレスを着て、しっかりと自分の足で歩き
ランウェイしたというのだ!

改めて、高齢者にとって「お洒落を楽しむこと、選ぶ喜び、
目標があることで生まれる生き甲斐」が、いかに大切か

ページをめくり読み進めながら、痛感した。
このような事例から『高齢者にとってのお洒落心』は、
生活意欲を向上させ、認知機能低下を防ぐ効果もある
ことは、
明確になったと言える。

これだけメリットが分かっているものの…
ファッションショーとなると、簡単には開催が実現できるものではない。
実施に向けてハードルも高く準備も大変なうえ、
実際に利用者の方が着用できるのは、限られた数時間。
もちろん、その数時間の体験は、かけがえのない思い出になるが
開催をする側の施設や自治体にとっては、費用や開催までの準備の大変さは
容易ではないと察する。
もっと、高齢者の方々が新しい事にトライでき、明日を楽しみに生活できるような、仕掛け作りはできないのだろうか…

VR (バーチャルリアリティ)体験中の高齢女性 生成AI画像


高齢者ファッションの未来 VRで夢を叶える

2023年10月に行われた香川県主催の「瀬戸内チャレンジャーアワード」に
出場した際のプレゼンテーション後に、渡邊 智惠子審査員から
  (公益社団法人 ジャパンチャレンジャープロジェクト理事・
    一般社団法人 サーキュラーコットンファクトリ 代表理事)
「高齢者へのファッション提供の中に、VR(バーチャルリアリティで)
体が不自由な方にも、好きな洋服を着用した雰囲気を味わえるような
夢を叶えるサービスも、今後目指してもらいたい」といった、
言葉をいただいた。

「瀬戸内チャレンジャーアワード2023」渡邊 智惠子 審査員からコメントをいただく様子

ステージ上の私には、発表したばかりのビジネスプランへの熱意もあって
まだまだ先の、手の届かない事業と思えたが…
超高齢化社会になった現代の課題に、テクノロジーを融合させることは
喫緊のテーマであり、そのニーズは十分ある!と、
頭の中で、パズルのピースがはまった感覚がした。

それは、サービス学会に参加した際に、目の当たりにした最新技術の数々。今では、実地研修や旅行までもが、バーチャルで行われる時代。
コロナにより人と接することが制限される生活が続き
その技術は、より加速された。
だからこそ…手の届かない夢ではなく、実現できるサービスとして
共に、トライ&ランしてくださる企業や研究団体を、見つけたい!
と、本気で考えるようになった。

1. 高齢者向けファッションレンタルサービスで現物の洋服を届けることと
2. 「ドレス」のように、着用してみたいを叶えるVRの体験と
併用できれば…
自立している方だけでなく、支援や介護の必要な方にも、ご利用頂ける。
自分の身体を動かせる可動域と体力、
そして周囲から「どこに着ていくの? それを着て、誰に見せるの?」と
いった言葉に左右されることなく、
自分を喜ばせ、自分を満足させるための一つのツールとして
バーチャルファッションで、夢を叶えることが出来れば…。

起業に向けて準備する中で、フェーズの一つとして考えている。

最新のVRによって、X(Twitter)で繋がっている高齢者施設では、
VR体験で伊勢神宮参拝という、イベントまで実際に開催されている。
なんて斬新で利用者満足度の高い、素敵な試みなんだろう…と感激した。

私が現段階(2024年4月)、ネット上で調べたところ
介護でのVR活用は、介護職員の方の技術向上、
認知症患者の物の見え方や状況を疑似体験できるといった利用。

もちろん、介護現場では覚えることが多いため、これらVR活用によって
介護職の方の指導の負担や、時間の拘束が減ることは言うまでもない。
ただこれからは、高齢者である利用者自身が、
『夢を叶えるツール』としてVR開発が進むことを期待
している。
そこに、ファッションを是非、取り入れて頂きたい。
「ドレスが着たい! 」という願いを叶えたい!
そしてこれらの体験から、もっと長生きして人生を謳歌したい!と
より健康的に日々生活し、楽しみを見つけられる方々を
今以上に増やしていきたいんだ。

夢で逢えたら…

バーチャルの世界では、デジタルファッションによって
アバターに様々なファッションをコーディネートし、楽しむ時代。
もう既に、ファッションブランドのいくつかが参入し、
ブランドの個性とスタイルを堪能できるよう、
リアルな洋服と遜色ない仮想現実世界が、広がっている。

もしかすると…近い未来には、VRを活用して
ウェディングドレスを着用した高齢女性が
天国に旅立った旦那様に、もう一度逢える…といった
忘れられない…、心が震えるような体験が出来る日も
遠くないかもしれない…。

 

テクノロジーの進歩により、バーチャルが生活の一部を担いつつある。
ただ、高齢者世代にはアバターではなく、
ご本人が希望の洋服をリアルに身に着けているような感覚の
『バーチャルファッション』として、実現
できるよう…
私も、小さなトルネードを巻き起こしていきたい…
今、高齢の方にも、そして将来の自分のためにも…
そう心に、誓っている。

ここまで興味を持って読んでいただき、ありがとうございます!
是非、今後の記事にも関心を持って本ビジネスプランを
温かく見守って頂けましたら、幸いです。
引き続き、よろしくお願い申し上げます!



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