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5年後、10年後に残る「永続的な価値」を考えていこうか。

どうも。ヌーラボの原田です。

ヌーラボに転職して早いモノで1年半が経ちました。入社時はマーケティング部に所属していましたが、今では新しく立ち上がったサービス企画部で事業戦略やブランド戦略の策定をおこなってます。

事業を進めていくにあたって、いろんな新しい気づきがあって、知識が増えていく中で転換を迫れることがあります。特に戦略においては、成長していく中で乖離していくこともあるのかなと。

そこで起こる負債をどう処理していくかによって、今後の成長というか、到達点が大きく変わっていくと考えています。

未来を考えるからこそ解像度を高めた上での意思決定をし、存在価値を上げていきますよ!

さてさて、先日、三人掛けソファを探すために「敢えて」Googleで検索をしてみましたが、広告が多い!!!

三人掛けソファを検索した時のキャプチャー

正直、ここで表示されたお店の名前(サービス名)って、自分の中で認知していなければ覚えていないですよね。商品詳細ページまでいけば、商品をなんとなく覚えているかもしれませんが、お店の名前までは正直覚えていないだろうなと。

ということは、10年後そういうサービスは残っていないだろうな~と思いました。

「ソファを買い替えよう」と思った時、「ニトリ」、「IKEA」、「無印良品」のソファを見てみようとか、もしくは「安く探すため」に、価格コムやAmazonに行けばいいって、既に認識しているんですよね。

現時点で認識をしているということは5年後、10年後も残る可能性が高く、これらサービスやプロダクト、コモディティーに共通して言えることは、永続的な価値があるなと。

例をあげると、ニトリのキャッチコピーは「お、ねだん以上。」

まず感じるところは、商品がキャッチコピーに忠実なところで、値段以上の価値がある点です。

ただし、品質が良くて価格が安いだけではありません。その背景、商品開発の裏側には様々な想いがあるわけです。

魅力があるのに、価格がネックとなって市場に浸透していない商品は意外と多いもの。そんな“隠れた人気商品”を研究して、お求め安い価格で提供し、お客様が気軽に購入いただけるようにすることも、ニトリが提案する“豊かさ”の一つ。

株式会社ニトリ

商売には「三方よし」という言葉があります。

売り手と買い手が満足するのは当然のこと、更に社会に貢献できてこそよい商売といえるわけで、おそるべし近江商人なわけです。この経営哲学は究極なんじゃないかと思うわけです。

さらには、ニトリは顧客の声にいち早く答えて、迅速に動くイメージまであります。「それが欲しかった」という顧客の声も多く、不便だと潜在的に思っていたことを解消するような商品を開発しています。

お客様の「不平・不満・不便」の解決を最優先に考え、常にお客様の立場に立って、何が有益かを追求し続けています

株式会社ニトリ

顧客がキャッチコピーを体現しているということは、その価値を強く実感しているということで、これって、社員へのインナーブランディングが生み出した結果なんでしょうね。

商品開発はもちろん、店舗で働くスタッフまでが「お、ねだん以上。」を意識し、自分たちの行動にまで落とし込めているからこそ、顧客がキャッチコピーを体現するにまで至っているわけです。

BtoCで例をあげましたが、BtoBでもSaaSでも同じようなことが言えるのではないでしょうか。B2Bビジネスにおける「企業ブランディング」が重要性を増しています。

BtoBビジネスでは機能的価値ばかりがフォーカスされていますが、多くのステークホルダーや社会に対して、情緒的価値を伝えて共感を得ることが重要だと改めて実感しました。

ソファの検索が「5年後、10年後に残っていく永続的な価値を作るにあたって何が重要なのか」を考えるきっかけを与えてくれました。感謝。

その答え合わせをするためにも、顧客の声に耳を傾けて、ファクトを集めなければいけませんね。そして、そのファクトを元に課題の仮説を立て、検証するというサイクルを作っていかなければいけませんね。

もしサポートいただければ、今後のnoteに生かしたり、他のライターさんへのサポートに回したいと思います。