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熱狂する大人たちが高知に集結!CLS高知2023戻り鰹編に参加しました

皆さんどうも、ヌーラボの原田です。

2023/10/21に高知で開催されたコミュニティの祭典、「CLS高知」に参加してきました。スポンサーとして参加させていただきましたが、私自身は今回が初めての参加となります。

今回12回目を迎えるこのイベントでは、「遠くへ行きたければみんなで行け」というテーマのもと、コミュニティに関する課題を持ち寄り、参加者同士が深い絆を築き上げる時間を持つことを目指します。(と、思っていました。)

このレポートでは、イベントの中でも私が特に印象に残った部分を書いていくので、抜け漏れあるかもしれませんが、ご承知おきください。


キックオフセッション:チームとコミュニティの違い

まずは、コミュニティマーケティングの第一人者であると同時に、パラレルマーケターとしても知られる小島英揮さんと、アジャイル開発を日本に普及させた第一人者で、ソニックガーデンの代表取締役を務める倉貫義人さんの対談でした。

二人が語られたのは「チーム」と「コミュニティ」の違いについてでございます。

まず、チームは「ミッション」から始まる一方、コミュニティは「ビジョン」から始まるという違いが挙げられました。また、チームは各メンバーがプロジェクトなど特定の役割を果たすために存在しますが、コミュニティにおいてはメンバーが単に存在するだけで良いとのことでした。

この違いは、チームがプロジェクトや目的の完了を迎えるとその役目を終える一方、コミュニティは終わりのない持続的な存在として、状態を保ち続けることにあります。

言い換えれば、チームは行動を示す“動詞”で、目的達成のために集まる存在。コミュニティは“状態”を示すもので、価値観、理念などに共感して集まるともおっしゃっていました。

今回のCLS高知のテーマが「遠くへ行きたければみんなで行け」という言葉の“遠く”に関して、小島さんは「未来に向かって仲間を増やしていく終わりがない状態」と捉え、一方で倉貫さんは「未来の状態」と定義していました。

二人とも“未来”というキーワードが入っており、この“遠く”、すなわち未来の状態を目指すには、何をするか、そして誰と行動を共にするかが極めて大事であり、一緒に未来を目指す「誰か」を見つけることが最も重要というお話しでした。刺さるなぁ。

パネルディスカッション1:君たちはどう学ぶか?

このセッションでは、パネリストとして、谷口 ちささん、辻 貴之さん、長橋 明子さんが登壇。会の進行役として、小島さんがモデレーターを務めました。

まずは学びの質や量が、誰とどう学ぶかによって大きく変わることが示されました。学びというものは、単に情報を吸収するだけでなく、それを外に発信することで、更なる理解と深化が生まれきます。聞くだけでなく、積極的にその知識を発信するというアウトプットが「学び」であるという考えに強く共感しました。

実際、今私がこのレポートを書いているのも、セッションで得た知見を共有したいという強い願望からなのかな…

このセッションで興味深かったのは、学び属性の整理です。4名の登壇者がマトリックスに乗せて示した学び属性の分類は、私たちの学びの動機や目的による動きが非常に面白く、考えさせられました。

これを見て、自分自身がこのマトリックスのどこに位置しているのかを考えてみると、私も小島さんと同じく左下なんですよね。そこから、学んでいく中で更に変化していくんだなと。

そして、学ぶ時に「仲間」の存在がいかに重要かを改めて知りました。理由としては、仲間と一緒に学ぶことでインプットと処理能力が共に増幅されるからです。そして、その共有される学びが、自分の成長を加速させるとも。

独りでは難しいことも、仲間がいれば可能ですし、実際、仲間と学び合うことで、継続的な学びのモチベーションが生まれ、学ぶ環境が整いますからね。

学びの中で特に影響が大きいのは「仲間」なんだと….ここでいう仲間とは、職場の同僚や家族だけでなく、一緒に学ぶ仲間も含めた大切な存在です。

このセッションを通じて、学びの質や量が、誰とどう学ぶかによって大きく変わることを強く感じました。

パネルディスカッション2:みんなを導く着火剤

パネルディスカッション2は、パネリストとして、高知県日高村のNPO法人「日高わのわ会」を立ち上げた安岡千春さんと、流山市のマーケティングを担当する河尻和佳子さんが登壇。会の進行役として、再春館製薬の原さんがモデレーターを務めました。

安岡さんが中心となって動かしている「日高わのわ会」は、「できる人が、できる時間に、できることを」という信念のもと、一つの村を家族のように捉え、その家族を支えるためのNPO法人です。

福祉部や喫茶部、製造販売部など、様々な部門が存在しており、その多角的なサポート体制は素晴らしく、特に、県を巻き込む形での総合的なサポートは、他の地域コミュニティやNPO法人では見られないようです。

どのようにして県を巻き込んでいったのか?の答えに、行政の縦割りの中で、必要な人に声をかけて、付き合っていくとおっしゃっていました。

その取り組みは決して簡単なものではなく、地域の難題を解決するために、大学や農家、役場まで巻き込んでいるのは驚きの一言です。

そして、各人が持っている「役割」に気づき、それを最大限に活かすことの重要性をお話ししていました。特に、その役割に気づいていない人には、耳を傾けやすい友人や仲間から伝えていくと…確かに、フィードバックは伝える人によって、効果が大きく変わってきますからね。

このセッションの最後には、感謝の気持ちと笑顔の大切さが強調されました。困難な時ほど、感謝の言葉を伝え、笑顔で過ごすことで、その状況を乗り越える力を得られるのだと感じました。

このディスカッションを通じて、地域コミュニティの重要性や、人と人との絆、そして役割の大切さを再認識することができました。

キックオフ~パネルディスカッションまでのまとめ

ライトニングトーク

ライトニングトークのセッションが始まり、9名が登壇。それぞれの方が5分間の持ち時間で熱意を込めて話を展開しました。中でも特に印象に残ったのは、グラント愛さんのライトニングトークでした。

グラント愛さんとの関係性は、トークの後のディスカッションで私が同じグループに所属しており、彼女の取り組みに対してのアイディアを交換し、背中を押す役割をしました。

愛さんは、過去にくも膜下出血という重い病気に見舞われ、生と死の境界をさまよった経験を持っていました。その経験から、彼女は脳卒中患者のためのサポートネットワークの構築に熱意を持って取り組んでいました。

2023年5月に「CLS高知」に初めて参加した愛さんは、そのアウトプットとして「note」を活用して情報を発信しはじめたそうです。

今となっては、このnoteが彼女の名刺のような存在になっているそうです。

このアウトプット活動により、彼女の人生は180度変わったと言っていました。まさに、アウトプットの重要性を体現するかのような実例です。

総じて、愛さんのライトニングトークは、自身の経験を元にした熱意ある活動や、アウトプットの重要性を強く感じさせるものでした。

特に、後遺症が外見上は見えなくとも、患者自身が日常的に感じる様々な影響をサポートする必要があるとの考えを強調されていて、僕自身、後遺症がなくても、体への不調やメンタルの落ち込みなどが実際にあることを初めて知りました。

“くも膜下出血は致死率が高く、後遺症が残る確率も高く非常に危険な病なだけ、生き残った生存者には「命が助かったんだからそれだけでいいじゃないか」という風潮があり、何か不安を口にすると「それぐらい我慢しないといけない」と言われる事がある。 頭の中の事は誰も理解してくれない。 後遺症がなくてもサバイバーの多くは自分にしかわからない後遺症を抱えている。”

後遺症がなく日常に復帰している人が多いと思っていた中で、愛さんのような体験をされている方もいると聞いて、まずはそういう人がいるということを一人でも多くの人に知ってもらいたいと思い、取り上げさせていただきました。

ライトニングトークのまとめ

まとめ

今回、スポンサーとして初めて参加させていただきましたが、僕はCLS高知の目的について、全国からコミュニティのリーダーが高知に集まって、コミュニティに関する課題や学びを共有しあう会と勘違いしていました。

県内外のコミュニティ関係者と共に高知県の課題解決につながる流れというか、キッカケを創り出すという目的のもと開催されていました。

参加前と参加後でCLS高知のイメージもガラリと変わりました。

そして、CLS高知からコミュニティの新陳代謝の重要性を学びました。内輪だけではなく新陳代謝を繰り返していってて、コミュニティの輪を広げていくこと、人と人とのつながりによって行動力が増していくんだなと。コミュニティとしてとても大切なことを持ち帰ることができたとおもいます。

ありがとうございました。

おまけ(玉子焼きめしは食べとけ)

高知市内にあるラーメン・チョンマゲの玉子焼きめしが本当に美味しかった….玉子焼きめしで、地域課題の何かを解決できるんじゃないか?ってくらい衝撃的でした。

みなさんも高知市に行かれた際はぜひ!


もしサポートいただければ、今後のnoteに生かしたり、他のライターさんへのサポートに回したいと思います。