『とうふの角で頭を打った話』


あらすじ

“倒府“、それは徳川埋蔵金の在処が記されているとされる暗号文書。
歴史の陰で倒幕を志す反社会的運動家達の手から手へと渡り続け、
『実在するのは間違いないが誰も本物を見たことがない』と
実しやかに噂されていた曰くつきの書物であった。

世界的に有名な絵本作家、
【童部健一郎・花子】夫妻がその発見と所有を公表。
この暗号を解読するため、夫妻が領有する阿笠島の洋館へ
文学界の名だたる著名人達が集められた………


嵐の夜、島にいるのは
金絡みのスキャンダルが噂される“絵本作家夫妻“
数百にも及ぶ医学書の著者兼“世界的名医“
点字の魔術師とも言われる“全盲の小説家“
ノリにノっているナルシストな“売れっ子ミステリー作家“
古今和歌集の編纂にも携わった一族の末裔“生きる古書堂“
ミステリアスで妖しい雰囲気を持つ、“女性ファンタジー作家“
どの家庭にも一冊はあると言われる母の味“大衆料理本作家”
憂いを漂わせる絵本作家の一人娘、“深窓の令嬢“
オドオドとした“痣だらけのメイド”
神経質で“完璧な執事”

……そして、招待状の宛先ミスによって誤って呼ばれた“一般人“


突然の嵐、絶海の孤島、
牽制しあう参加者達、
怪盗による犯行予告……!?

何も起こらないはずはなく、
童部夫人が何者かによって意識不明の重体に。
凶器は……

なんでかわからないけど無駄に尖った倒府の角っこ?!

舞台も役者もそれっぽいのにどうしてこうなった??!
すれ違いと勘違いとが織りなす
悩んで閃いて笑って泣いての
ミステリー(っぽい)ドタバタコメディ☆
絶海の孤島、完璧なクローズドサークル!
あなたは“笑って“この島を出られるのか!!?

梨子木優弥が送る。
【なんちゃって⭐︎マーダーミステリー】

【CAST】


[一般人]
斜向かいに住んでいる某少年漫画家と間違えて招待された一般人。
専門知識があるわけでもなく、流行に敏感でも
文学にも歴史にも明るい訳でもないので余計に場違い感が否めない。
ただ、奇跡的なほどに“運がいい”。


[絵本作家・童部(ワラシベ)夫妻]ーNPCー
“世界中の子供が一度は読んだことがある“と言わしめる
“なんか小さくて可愛い動物達“を主人公にした絵本シリーズの著者。
印税によって一代にして巨万の富を得た。
絵本はその実裏設定が陰鬱でグロテスク。
巷では“大人も楽しめるダークな絵本“として有名。
最近、投資失敗による多額の借金が噂されている渦中の人でもある。


[童部家の令嬢]
童部夫妻の一人娘。
物静かで、西洋人形の如き美しさをもつ女子高校生。
人見知りなのか、あまり人前で喋りたがらない。


[世界的名医]-NPC-
“彼の名を知らない医者はモグり”とまで言われる
世界的な外科医であり、医学書、手術のメソッド等を
わかりやすく図説することで有名。
無国境医師団にも所属しており、
無償で人を治す仏のような人とも言われる。


[全盲の小説家]
白杖を携え、分厚いサングラスを身につけた全盲者。
幼少の頃に事故で両目の視力を失うも点字を学び、
目が見えない不自由さとそれでも感じる人の温かさを描いたエッセイを発表。
沢山の人に感動を与え某文学賞を受賞。
今日に至るまでハンデを抱えながらも多数の作品を発表している。


[売れっ子ミステリー作家]
数ヶ月前に突如として爆発的なヒットとなったミステリー小説の著者。
童部夫妻とはお互いが売れない時からの付き合い。鹿撃ち帽を被っている。
根っからのナルシストでここぞとばかりに灰色の脳細胞を動かす。


[生きる古書堂]
日本は京都の旧家出身。
かの古今和歌集の編纂にも関わった公家の一族の末裔。
驚異的なまでの記憶力の持ち主で、和歌の暗唱は勿論
一度読んだ古文書の筆跡まで完璧に模写することができるほど。
現代の曲を古文にて謳うというショート動画の公開もしており、
「エモい」とSNSにて大バズり。若者からの人気もある。


[女性ファンタジー作家]
魔法使いの学園生活を題材にした
世界的有名なファンタジー小説作家。
西洋の作品観を壊したくないという理由から
数ヶ月前までは頑なに外部への顔出しはしなかった。
アジア系の絶世の美女で妖しい雰囲気を纏っている。


[大衆料理本作家]-NPC-
どのご家庭にも必ず一冊はあると言われる
簡単豪快節約レシピがメインの料理研究家。
テレビへの露出も多く、その豪快な料理方法から
エンターテイナーとしても国民から親しまれている。


[痣だらけのメイド]
大人しく、私語を全くしないメイド。
基本的には事務的な受け答えと
『はいorいいえ』でしか話さない。
小動物の如きか弱さがあり、
何にするにもオドオドとしている。


[神経質な執事]
元超高級ホテルのホテルマン。
童部家の執事 兼 秘書 兼 料理人でもあり
その腕はどれをとっても超一流。
完璧主義のきらいがあり、
時間、マナー、清掃どれをとっても神経質。
メイドに対しての当たりが強いようだ。

さぁ、“犯人”はだぁれ?

※この物語はフィクションであり、パロディです。
実在の人物、団体、事件とはなんら関係がありません。

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高校卒業の時に作った演劇台本を元に執筆中
コメディ色たっぷりのマダミスになる予定!

完成の暁にはたくさんの人にやってもらえたら嬉しいなって思ってます♪

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