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セーリング × バレーボール

みなさん初めまして、YMセーリングチームです。
渡部雄貴、植田実でペアを組み、セーリング・ナクラ17級という競技で、2024年にフランス・パリ五輪を目指し江ノ島で活動しています。

日本ではまだまだ馴染みのないセーリングというスポーツですが、僕たちのことを知ってもらうためにも、ペアを組んでいる植田と2人で、これからnoteを使ってセーリングについて発信して、1人でも多くの方にセーリングという競技を知ってもらえたらいいなと思います。

■自己紹介

植田実(うえだ みのり) 
1995年1月22日 兵庫県西宮市出身
趣味・特技:バレー、クレパス、お花摘み場所探し、ものまね、口笛、匂い聞き分け

私は兵庫県出身、ちょうど阪神淡路大震災の年に生まれました。小学校から大学まで、バレーボール一筋で頑張ってきました。大阪の高校に進学し、過去2回目となる私学近畿大会出場が最高の成績でした。引退してからもやはりバレーへの想いが強く、大学でも体育会に所属してバレーを続けました。大学2年生の時に出場した全国インカレの大会で、ベスト16がかかった試合、コートの中も外も、そして応援してくれる人たち全員の心が一つになってもぎ取った最後の1点。まさに会場が1つになる、あの"一体感"は今でも忘れられない貴重な経験です。

セーリングとは縁のない生活を送っていましたが、2020年のある日、幼なじみから「もし、オリンピックを目指せるチャンスがあったらどうする?」と一言連絡が入りました。そのメッセージを見た時、普通は「どうゆう事?どうやって?」の様に動揺すると思います。ですが、私はその時よく漫画である胸が"トゥクンッ"って打たれた様な感覚で、一斉に色んな感情がわいてきたんです!笑
きっとこの時の感情の大半は"未知なる挑戦への好奇心"だったと思います。そして私の答えは「やる」の即答。

セーリングとの出会いはここからでした。

ヨットを始めて、すぐにこれでオリンピックを目指せるぞと思ったわけではありません。私は今まで、体育館で行う対人のスポーツしか、してきたことがありません。もちろんヨットを操っているのは人なので、人と競い合うという意味では対人のスポーツです。ですが、海が舞台なので自然とも向き合う必要があります。ヨットにはエンジンがついていないので、風を制した人が、一番早くゴールまで辿り着くことができます。自然を舞台にしたスケールの大きさに圧倒されました。

そんな私は最初「風の強弱や風の振れを見極めるってどういうこと??」というところから始まりました。潮の流れなども上手く走らせる上で大きく影響している事も絶賛勉強中です。

最近では、見えない自然のパワーに対して、イメージをもつ事を意識しています。海や風、ナクラと自分なりのコミュニケーションが取れる瞬間があると楽しいんです!
だから今は、ヨットを始めたときの未知なる好奇心ではなくて、実現に向けた挑戦への楽しさを感じています!

渡部雄貴(わたなべ ゆうき)
1995年1月9日 愛媛県松山市出身
趣味、好きなもの:ギター、バスケ、水泳

セーリング競技を始めたのは小学校3年生。きっかけは家のポストに入っていた体験教室のビラです。実際に船に乗って海に出た時に、風だけを使って進む感覚が自分の中で新鮮で、そこからセーリングという競技に魅了されました。小中とヨットを続け、高校は国体のことも考え、県外ではなく愛媛県で唯一ヨット部があった弓削商船高等専門学校に進学することを決めました。

高校生の頃に1年間、英語とセーリングのスキルを学ぶために、ニュージーランドに留学。アジア人だったので、人種差別を受けたこともありましたが、その時の悔しい思いが、今も頑張る原動力になっています。

海外のセーリング文化は、日本に比べても全然違います。ニュージーランドでは、ラグビーと同じくらいメジャーなスポーツです。道行く人に「セーリングって知っているか?」と声をかけると、「先週海に出てきたよ」と返ってくるくらい、一般的にも広がっています。
その時の経験が、日本でももっとセーリング文化を広めていきたいなと思うきっかけになりました。

植田とペアを組みパリ五輪へ
植田はバレーボールの選手として14年間活躍し続けていて、当時のシャトルランの最高記録が137回という脅威的な記録を持っていて、いわゆるアスリート心臓がナクラ17級に大きなメリットとして生きてきそうです。

大学卒業後は5年間外資系金融機関で人事担当としてキャリアを積み上げていました。そのキャリアを積み上げている中で、セーリング競技で一緒にオリンピックを目指そうとしてくれています。

五輪という夢みたいな舞台を目指す。その過程で、活動を通して純粋無垢に頑張れば、大きな夢でも叶うという事を二人で表現していきたいと思ってます。

セーリングとは?

じつは、ウインドサーフィンやカイトサーフィンも同じセーリングに含まれます。いわゆる風を扱う競技のことを”セーリング”と呼びます。決められたコースを一番早くゴールしたチームの勝利です!

ちなみに、1回のレースで決めるのではなく、複数回レースを行い、レースの合計で一番順位が良かった(=早くゴールした数が多かった)チームが勝ちとなります!

また、セーリングのオリンピック競技は、ナクラ17、470、49er、49erFX、iQフォイル男子、iQフォイル女子、ILCA6、ILCA7、フォーミュラカイト男子、フォーミュラカイト女子という全部で10種目の競技があります。

ナクラ17級とは?

自分たちは男女混合競技のナクラ17級という種目でパリを目指します。この競技は2016年のリオ五輪からオリンピック競技に追加された新種目です。

「水中翼」により船体が水面から浮いた状態で飛んでいる様に見える為、「空飛ぶヨット」とも言われています。このヨットに変わったのは東京オリンピックからなので、リオ五輪と東京五輪では船の仕様が全く変わっています。

例えるなら、ママチャリとロードバイクぐらいスピード感に差があります!本当に!笑 昨年の東京五輪から次のパリ五輪に向けて、また船の仕様が変わりました。このように常に進化している競技です。

また、この競技はヨットの種目の中でも一番スピードが出る競技と言われています。危険な船なので、安全面を考慮し仕様が変わるたびに船をアップグレードしていかなければならないので、パーツ代がかさむことが大きな悩みでもあります。

■魅力


セーリング競技は、「洋上のチェス」と呼ばれていて、風の向きや、潮の流れをみて、船を操っていくのですが、自然という読めないものに対して、自分たちがどれだけ知識をつけて、戦略を練っていけるのかというところが一番の魅力です。

ヨットは、向かい風でもジグザグに進んでいくことができます。向かい風ですら、前に進む力に変えることができるというところも、魅力です。

一方で、風が全くない時は、ほぼ走りません。逆に、風が強すぎる日は危険です。船がひっくり返って怪我をすることもあるし、壊れてしまう可能性もあります。
海に出るとき、責任が全て自分たちにあるという部分は、プレッシャーでもありますが、逆にそこも魅力的だなと思っています。

ナクラ17は、最高時速約45キロまでスピードが出るのですが、体感スピードは海だと倍!になるので90キロで走っている感覚になります。しかも、いつバランスを崩すか分からない状態で走っているので尚更ドキドキ感満載です!笑

これからnoteを使って、自分たちの活動について積極的に発信していきたいと思っています。より多くの人にセーリングに興味を持ってほしい!と思っているので、このnoteをぜひシェアしてくれたら嬉しいです!

また、私たちは2024年パリ五輪に出場するために、ご支援いただけるスポンサーを募集しております。よろしくお願いします。

お問い合わせ先
渡部雄貴  grassroots.109.esp.y@gmail.com

公式Webサイト:https://www.yukiwatanabe.info
個別支援サイト:https://unlim.team/athletes/ym.sailing.team


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