大切にしていること
ピアノ教室をスタートとしたときから大切にしていることがある。
それは生徒さんとの信頼関係を築くということ。
信頼関係があってはじめて技術やそれ以外のことがきちんと伝わり合うと信じている。
それに指だけがピアノを弾くのではなくて、弾く人自身、弾き手の心がピアノの音の細部にまで含まれ聴き手の心に届く。
生徒さんたちはレッスンまでにあった日常のこと、嬉しいこと、悲しいこと、いろんなことを教えてくれるけど、そうして自分の気持ちを出すことでレッスン室にはいってきた時よりもすこしすっきりした心でピアノに向かう。
とても安心した音、その人らしい音がピアノから流れてくる。
とくに子どもたちはみんな自分の家だと思ってるんじゃないか 笑 そして私のことをずいぶん歳の離れた友達だと思っているんじゃないかとと思うくらいの自然体で。そしてピアノを弾くときは集中してぐーっと弾く。
それでいいのだ。
小さな子たちも大人の方たちも年月が過ぎていく中で話す内容、考え方、もういろんなことが変化していくけれど、それは音の深さに変わりその人自身の豊かさになっていくのを目の当たりにするたびに私はこの仕事をしていてよかったなと思います。
そしてそれこそが『音楽』そのものではないかなと思います。
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