人間関係に悩み、人間関係にまた救われて。この先大切にしたい生き方とは。

はじめまして!ようこです。

私は現在、WEB制作会社で働きながら、社会福祉士の資格をとるために勉強しています。

また、個人では「野に咲くことば」をコンセプトに、noteやインスタグラムでの情報発信や、noteコーチングをさせていただいています。


もともとは特にやりたいこともなくて、
趣味は食べること
特技は寝ること
…と普通の(廃人寄りの)主婦でした。

でも、noteで記事を書いていくうちに読んでくれる人が少しずつ増えていきました。

512日毎日noteを更新した経験をもとに、30人以上の方々のご相談にのらせていただき、

「自分には何もないと思っていたけど
 発信できるネタがこんなにあるなんて」

「優しさと暖かさに胸が熱くなりました」

と多くの声をいただいています。


私はどんな人の人生にも心震えるエピソードがあり、そのエピソードは他の誰かの心を震わせると信じていて、

その人らしい等身大のつよさや美しさである「野に咲くことば」を一緒に見つける活動をしています。


こういうふうに書くと順調に見えますが、決してそうではなくて

・人間関係のトラウマ
・ひきこもって病んだ過去
・長年目指していた自分像が崩れたとき

などたくさんの葛藤や悩み苦しみがありました。

この記事では、私の生い立ちを含め、どう葛藤をのりこえて、どんな未来を目指しているか書いていきます。


「放課後、体育館の裏にきて」

中学生のとき、授業が終わった教室にいると、急に「ねえ」と声をかけられました。

声の主はかわいくて学年でも人気のある女子3人。

「放課後、体育館の裏にきて」

彼女たちの空気感から、言葉の意味を理解するのに時間はかかりませんでした。

ただならぬことが起こっている。
私はなにをしてしまったのか。

幸か不幸か、その日の放課後は職員室に行く予定がありました。

「職員室に行かないといけなくて」

すると彼女たちは去っていきましたが、そのあとどう過ごして、どのように家に帰ったのか、まったく記憶がありません。

翌日以降、廊下で通りすがりに笑われたり、「ようことは喋るな」と言われたり。


これをきっかけに

「素を出したら嫌われる」
「私には心を許せる友だちがいない」

と思い込み、自分を隠してその場の正解を探してふるまうようになりました。

もう嫌われたくない。
あんな思いをしたくない。

だからひとりでできる勉強やピアノに没頭して自分の殻に閉じこもるようになっていきました。


夢は叶ったけど満たされなかった

勉強に没頭した結果、TOEIC940点を達成。
夢だったカナダ留学も実現して、総合商社に就職しました。

仕事ぶりも評価していただき、本部の事務職で初めての南アフリカ出張にも行かせてもらったり、「英語を使ってバリバリ仕事をしたい」という夢がいつの間にか叶っていました。


だけど、全然満たされなかったのです。


なんのために仕事をしているのか分からない。
毎日請求書をつくって、雑用を頼まれて、これをあと30年も続けるのか。

もちろん達成したこと一つひとつは嬉しかったけど、その嬉しさは持続しませんでした。

もっと認められたい。
もっと達成感を味わいたい。

満たされない思いを会社や周りの人のせいにして、「ここでは自分のスキルを伸ばせない」ともっともらしく自分に言い聞かせ、結婚を理由に退職しました。


2年間引きこもって病んだ過去

6年の遠距離恋愛を終え、夫が住む高知県に引っ越しました。

友だちも知り合いもいない場所で、仕事もしていないし子どももいない。

ずっと一人で過ごせる。
なんて自由なの、ラッキーーー!

と思っていましたが、生活はどんどん狂っていきました。

昼の12時過ぎまで寝て、布団の中でスマホ片手にYouTubeやInstagramを見て、お腹すいたらごはんを食べる。

夫が仕事から帰ってきてもそのままゴロゴロ。「お腹すいた」と言われて、ようやく布団から出てごはんを作る。

こんな生活をトータルで2年間くらい続けました。


はじめは楽しかった。

でも途中からはどんどん気持ちが落ち込んでいきました。

なにかしたいのになにもできない。
自分には特別なスキルも才能もない。
私はなんのために生きているのか。

朝目が覚めた瞬間から焦りや不安を感じ、起きたくないから二度寝を何回も繰り返す。そして罪悪感。

マンションの敷地内で人に会うのも嫌で、外に出るのが億劫になっていきました。


悩み解決よりも一杯のラーメン

そんなある日、お金をおろすためにコンビニに行きました。

ATMの前に立ったとき、機械が土佐弁で言ったのです。


「ようきたねえ」


ただの録音された機械音。

なのに、溢れてくる涙が止まりませんでした。



今でも忘れられない思い出があります。

高校生のときの出来事です。

それは、人間関係が絶望的にうまくいかずどうにもならなくて、地理の先生に泣きながら相談したときのこと。

優しい表情でひとしきり話を聞いてくれた先生はこう言いました。


「よし、ラーメンを食べよう」


え?? んん…なんでラーメン!?! 解決策は…????

とは思ったものの、先生は出前を注文。

お店の人が銀のお盆で持ってきてくれた2つのラーメンを、机を挟んで先生と一緒に食べました。


「こういうときは、おいしいものを食べるのが一番」


先生が私の悩みに解決策を出してくれたかは覚えていません。

でもあたたかいラーメンを先生と一緒に食べた。

このときのことは今でもはっきりと思い出せます。


ああ、私は人と関わるのが怖いとひきこもっていたけれど、

本当はあたたかいつながりが欲しかったんだ。

ATMが「ようきたねえ」と言ってくれたように、誰かにあたたかく受け入れてほしかったんだ。

そう感じるようになりました。


「みんなの人生を本気で良くしていくために」

とは言っても、リアルの場で人とつながる勇気も自信もありませんでした。

「今の自分にできることは書くことしかない」とnoteで毎日更新をスタート。

その数カ月後、情報発信を学ぶコミュニティに入りました。

そのオフ会で、人生の価値観がガラッと変わる出会いがありました。


オフ会に参加したのは10人くらい。

静かな心落ち着く空間で、一人ひとり自己紹介をしていきます。

初対面、しかも大勢の人前で話すのが苦手な私は、自分の番がくる数人前から心臓がバクバク。

いざ自己紹介をするも、緊張してテンパって早口でまくしたてる。

心中を察してくれたある女性が、少しでも緊張が和らぐようにと声をかけてくれました。

「ようこさん、noteを3ヶ月も毎日更新されてるんですよね」

彼女は、私がひっそりとツイートした内容を見てくれていたのです。

そこからnoteの話や、大好きだったおばあちゃんが亡くなったこと、それをきっかけにやりたいことをポツポツと伝えることができました。

参加者全員で話をした時間は、合計で8時間を超えていたでしょうか。

その間、その場にいる全員が親身に耳を傾けてくれる。

こんな場があるんだ。
こんな人たちがいるんだ。


しかもです。後日その女性が

「涙をこらえながらも真剣に伝えようとしていた姿に、私はみんなの人生を本気で良くしていきたいんだと覚悟が芽生えました。気づかせてもらい、こちらこそありがとうございます

といった内容を、真剣に熱く、思いを込めて伝えてくれました。


この言葉を聞いて、いかに今までの私が自分のことしか考えていなかったかを痛感したのと同時に

「私も彼女のように、
 人のために心を尽くせる人でありたい」

「ラーメンを一緒に食べてくれた先生のように
 試練に立ち向かう人を支えられる人でありたい

そんな思いが少しずつ、でも確実に深く、私のなかに根をはっていきました。

コミュニティで生き方を学びながら、新しい習慣を取り入れる日々が始まりました。


過去の私には想像もできなかった未来に

そこから私の人生はどんどん変わっていきます。

クラブハウスで毎晩「noteを書くルーム」を開催するようになり、自分と誰かのために懸命に生きるあたたかい人たちが集まってくれるようになりました。

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また、あれよあれよという間にnoteコーチングをすることになり

「情報発信したいけど
 どうしたらいいか分からない」
「記事に書くネタが思いつかない」

といった方とzoomで1対1で顔を見てお話をしながら、自分の経験やコミュニティでの学びをもとに、情報発信の方向性を一緒に考えています。


コーチングに申し込んでくださった方々とお話しさせていただくと、初めは「自分にはなにもない」と言っていた人たちが、どんどん素敵な、その方にしか話せないオリジナルの人生経験を伝えてくれます。

そしてちょっとしたことをお伝えするだけで、「なるほど!」と目がキラキラされたり、「方向性が見えました!」「やってみます!」と言って帰ってくれます。

この瞬間、胸の奥が震え、「よかったなあ」とじんわりとした喜びが湧いてきます。

目の前の人の顔がぱっと明るくなる瞬間に、私の方が幸せや喜びをいただいている。

これは、なんのために仕事をしているんだろうと悩んでいた過去の私、そして人と関わりたくないからと2年間もひきこもっていた私には、想像もできなかった未来でした。


人間関係のトラウマがあったからこそ得られたもの

しかも、中学生のころから悩まされてきたトラウマに対する考え方が一変したんです。

というのも、コーチングを受けてくれた人たちから

「どうしてそんなに聞き出し上手なんですか?」
「どうしてそんなにネタが思いつくんですか?」

とよく聞いていただくんですが、

人間関係がうまくいかなかったからこそ得られた

・聴く力
・相手の感情をくみとる力

のおかげだったことに気がついたのです。

中学生のとき同級生から体育館の裏に呼び出されたほど人間関係がうまくいかなかったからこそ、相手の話をよく聞くようになりました。

目の前の人がなにを感じて、なにを望んでいるのか、今なにを必要としているのか、表情や空気感から察する力が磨かれたんだと思います。

もちろん、人目を気にしすぎて萎縮してしまうこともあります。

それは今後私が取り組んでいく課題でもありますが、一方で周りの人たちの言葉にできない思いを感じ取って、手を差し伸べることができます。


中学時代はどん底で怖くて辛くて、今でも戻りたくはないけれど、その経験から得たものが今の喜びを作ってくれている。

あのとき、周りの人に支えていただきながら、諦めないで、踏ん張って、前を向いて歩いてきて本当によかった。

私は人前に立って誰かをぐいっとひっぱることはできないけど、

話を聴いてどんな思いも包み込んで、その人の等身大の喜びを引き出し、そっと支えることはできる。

そう思っています。


ただ、この変化は、私一人では絶対にできなかったです。

緊張して話せない私に手を差し伸べてくれた人、背中を押してくれた人、自分の殻に閉じこもりがちな私を引っ張り上げてくれた人、私の人生経験を紐解きアドバイスしてくれた人、可能性を信じてくれた人、行動に移せるように役割を与えてくれた人、応援してくれる人。

出会ってくれた人たちのおかげで、硬い硬い殻をやぶり、出てくることができました。


なぜ情報発信をするのか

私がそうやって周りの人に引き上げてもらって、支えてもらって、人生を変えるきっかけをもらってきたように、

私も、試練に立ち向かう人が、たとえ辛いことがあっても「前に進んでみよう」「やってみよう」と思えるきっかけを届けたい。

周りの人からもらったあたたかさを、受け継いで広げていける人でありたい。

そんな気持ちで、

・毎晩21時からの作業会(@ツイッターのスペース
noteコーチング
社会福祉士の勉強

をしています。

そしてそこから学んだことや気づいたことを、noteとインスタグラムで発信しています。


ただ、私にはたくさんの課題があります。

・ひとりではつい楽な方に逃げてしまう
・本音を言えず自分のなかに溜め込んでしまう
・アドバイスをいただくことに怖さを抱えている
・思いはあっても具体的な行動に結びつきにくい
・主体的に人と関わっていくことに苦手意識がある

怖くて手が震えるときもあれば、これでいいのだろうかと不安が押し寄せるときもあります。

でも自分と同じように悩み苦しんでいる人がいるかもしれない。

トラウマや思い込みをきっかけに、本当の望みを抑え込んでいる人がいるかもしれない。

だとしたら、やるしかない。

だから今現在も、失敗しながら、試行錯誤しながら、進んでいます。


より多くの人が、等身大の人生経験から生まれる魅力を活かせるように。

その結果、あなたのよろこびが周りの人に広がっていくように。

そんな世界を目指して活動していきます。

これを読んでくれているみなさんも、一緒に前に進んでいけたら嬉しいです。



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