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「エッセンシャル思考」を読んで

名著「エッセンシャル思考」読了。
自分自身もシンプルな考え方が好きだし、できる限り実践しようと心得ているものの、改めて読んでみると自分はまだまだこの思考にたどり着けていないと実感した。
日系企業に勤めているとまさに「非エッセンシャル思考」の仕事が極めて多いと感じるし、それがホワイトカラーの生産性を下げていると分かっている。
分かっていつつも、日々の仕事の中でどこかそれを忘れ、非エッセンシャル思考が習慣化してしまっている。そんな自分に気づかされた一冊。

以下、読書メモである。


PART1 エッセンシャル思考とは何か

第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

• エッセンシャル思考になるため、3つの思い込みを変えることが必要
①やらなくては→やると決める
②どれも大事→大事なものは滅多にない
③全部できる→なんでもできるが、全部はやらない
• 恐る恐るでも仕事の依頼が来たときに、「この仕事をやり遂げるための時間とリソースは足りているか?」という基準で受けるかどうかを判断する。
• 次のステップでは、「この仕事は自分が今やれることの中で一番重要か?」という基準にステップアップする。
• やるべき仕事を選ぶようになったおかげで、時間と気持ちに大きな余裕が生まれた。
• 本当に重要なことだけをやると決めると、仕事の質は目に見えて改善された。
• 何もかもやらなくては、という考え方をやめて、断ることを覚えた時、本当に重要な仕事をやり遂げることができる。

• 世の中の大半のものはノイズである。不要なものを取り除くには、いつだって度胸が必要。
• エッセンシャル思考は、より多くのことをやり遂げる技術ではない。正しいことをやり遂げる技術。

• エッセンシャル思考モデル
考え方:より少なく、しかしより良く
行動:やることを計画的に減らす
結果:充実感

• 本質を見失うことの代償は大きい。自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。
• 多くの優秀な人が大事なことを見極められなくなっている。その理由の一つが、断ることを極端に嫌う世の中の風潮。
• 成功のパラドックス
第1段階:目標を定め、成功へと進む
第2段階:頼れる人の評判がたち、任せておけば大丈夫と言われる
第3段階:やることが増えすぎて、時間とエネルギーが拡散、全てが中途半端になる
第4段階:本当にやるべきことができなくなる

• 規律なき拡大は失敗への道
• 人はなぜ方向性を失うのか
①選択肢が多すぎることによる決断疲れ
②他人の意見がうるさすぎる。目の前の人だけでなく、ネットで他人の意見まで入ってくる
③欲張りの時代。なんでもやろう、という風潮の広がり
• エッセンシャル思考におけるクローゼットの整理方法
①評価する:いつか着る可能性がある、という考え方をやめる
②捨てる:いらないと評価したものを今すぐ捨てる勇気を持つ
③実行する:行動を仕組み化して、いちいち意思の力を振り絞る必要のない状態を作る
                                       
• たくさんのどうでもいいことより、数少ない本質的なことを全力で追求する。

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