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明らめ

悟ったようなことを言っているが
俺には何もかもよく分からない
迷って落ち込んで頭を抱えてばかりで
全く前に進んでいないように感じる

いつまで続くのか、光が差すのはいつなのか
いつか安心して眠れるのか
強くありたい、誇りらしくありたい
弱い自分は嫌だ、抜け出したい

そうやって自分を苦しめていたのは
他の誰でもない俺だった
自分らしくいればいい、弱さを抱き締めればいい
そう決断することがずっとできなかった

社会の目ばかり気にして
人の評価の中で自分に価値を測り
「弱い俺は、できない俺は、価値がない」
そう自分に何度も伝えていた

人の評価を、人の言葉を凶器に変えて
自分で自分を殴っていた
心の傷を深く掘ってしまい
何度も何度も自分を責めた

自らを泥沼の中に引き摺り込んで
呼吸ができずに藻掻き、苦しんでいた
苦しい、辛い、しんどい、消滅したい
明日が来なければどんなに楽だろうと願った

明らめなければならない
強くなることを、何者かになることを
全くもって悲観的、消極的ではない
前向きで、積極的な受容だ

未熟な部分、弱さを直視するには簡単ではない
「人の目、評価なんて気にしない」と決意したそばから
誰かの評価で落ち込んでいる
出来事、内省の繰り返しで、血肉化される「明らめ」があるのだろう

俺が本当の意味で自分の弱さを受け入れられているかは、
まだ分からない、まだ執着があると思う
でも、「明らめ」の方に向い
毎日少しずつ、前に進んでいる

頭を抱えて苦しんでいるあなたでいい
他の人が簡単にできることができないあなたでいい
受け入れる行為は、熾烈な困難だ
だからこそ弱さを受け入れたあなたは強い

いつどうなるか分からない人生
すがっていた能力、成果、社会的地位、経験
失ってしまうときが突然来るかもしれない
そんなとき、あなたの価値も失われるのか

そんなことはない世界であってほしい
そんなことはないと、強く信じたい
決意だ、捨象だ、信念だ、真理だ
弱さを抱き締めることで見えてくる景色がある

忘れてはいけない、人生は一度きり
あなただけの、あなたのための生きる営みを創り出せばいい
色も形も重さも、あなただけの特別なものに仕上げればいい
誰がどう言おうと、あなたがあなたの人生の主役なのだから

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