YAMAHAのMONTAGEをv3.5にUpdateした

 noteのヘッダーサイズが変わったせいで、写真上部のMONTAGEが写らなくなってしまった(泣)。

 という話はさておき、2020年5月末ごろに、ヤマハのモンタージュに待望のアップデートがきた。9か月ぶりである。Version3.5。お待ちかねである。2016年発売のシンセであるが(もう4年も経ったのか……)、更新を続けてくれるのはありがたい。末永く使いたい。なんてったってフラッグシップモデルだし。

 ここのところ、どうにも仕事が忙しく、なかなか取り掛かる時間も確保できていなかったのだが、先日ようやく優碧スタのレイアウト更新に伴い、アップデートするに至った。最近はめっきり外部音源としての仕様に甘んじていたが、今後は積極的に弾いていこうと思う。鍵盤弾けないけど。

 更新の内容についてだが、目玉はなんといっても『スマートモーフ(SmartMorf)』機能。バグフィックスだけでなく、いまだに新機能を搭載してくれるのが嬉しいところ。今後も頼みます。

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 さて、その『スマートモーフ(SmartMorf)』機能についてだが、なになに、スマートなモーフィング? なんのこっちゃ。えー、なになに、

モーフィングによって新たなFM-X音色を創造するツール「スマートモーフ機能」。
この洗練されたA.I.アルゴリズムは、Part9~16に割り当てた2つ以上のFM-X音色を画面上のマップに白い点として配置、各音色を補完する中間音色を機械学習により生成します。また、マップのカラーリングを構成する「レッド」「グリーン」「ブルー」の三原色はそれぞれ固有のFMパラメーター値を色の濃淡で表現しており、色が薄い程パラメーターの値が小さく、濃くなるほど値が大きくなる事を示しています。
プレイヤーは演奏中にマップ上を指でなぞったり、任意の2点間の動きをスーパーノブにアサインする事で、これまでにないFMサウンドの演奏表現が可能です。

 ……だそうだ(笑)。

 つまるところ、FM-Xで使える機能が増えましたよってこと。
 メカ的な知識はないので、正しく説明することはできないが、たとえば、『A』というFM音色を選択し、そこに他のFM音色をいくつかアサインしたとする。その後アナライズを実行すると、選んだAIアルゴリズムによって、32x32=1,024の音色が自動生成される……ということ。たぶん。
 生成後は、液晶画面やノブ、モーションシーケンスなんかで1024の音色をリアルタイムに切り替えが可能になる。音と音の間の音をAIが自動生成し、ときにはアルゴリズム自体も変わりつつ、破綻しないサウンドを生み出す。FM特有のトンデモ変調を、破綻しないように機械が勝手にやってくれるってこと。……で、合っているのだろうか。

 面白いなぁとか、すごいなぁとか、そういう感想はもちろん出てくるのだが、これ、使いどころという意味で、使うの難しくないか……(笑)。
 もちろん、テキトーに操作して、たまたま気に入った音色になったら、そのサウンドをポチっと保存することは可能である。トンデモFMサウンド自動生成機能といえば聞こえは良いが、そのトンデモサウンドを使いこなせるかという部分は、また別の問題である。クラブ系の曲なら使えそうかね。生音系や、劇伴ちっくな音楽では……うーん、モーフという意味では、時間軸に沿った音楽に使えそうではあるが、うーん……。まだ何とも言えない。単純に、締切の都合上、制作時に音色をゼロから試行錯誤できるほどの余裕がない。ある程度めぼしをつけてコントロールできるようになればいいのだが、ランダム性の強い機能ゆえに、それも難しそうである。
 といってもまぁ、普段からモジュラーシンセを多用している人間からすれば、ある意味では同じようなものなのだが。サウンドの選択肢が増えたという意味では、非常にありがたい。しっかりと使いこなせるように、研究を重ねたい。音楽制作の仕事ください。

 その他追加分としては、互換性が増したり、シーケンサー機能の拡張、パフォーマンスの追加等々、いつもどおり。

 久々にいじっていて思ったのだが、プリセットって更新されるのね。いや、普段全くといっていいほどプリセットを使わない人間なので、Live Set Listを眺めていて「v3.0のときに追加されたプリセット(Best ofみたいなやつ)(たまたま存在に気が付いていた)がないぞぉ~」なんてやっていたのだが、バージョンによってプリセットも更新されているのね。そりゃそうか。アップデート時に何かやらかしたのかと思っちゃった。だって、ググってもなにひとつ情報出てこないんだもん……。まぁ、データリスト見りゃ一発だったんだが(笑)。


 繰り返すが、いくらペースは落ちたとはいえ、4年たった今でも更新を続けてくれたり、機能を追加してくれたりするのは、ユーザーとしては非常に嬉しいところ。場所によっては、4年も経てば、新機種に移り変わり、早々と見捨てられるということもザラである。
 いま思い返せば、ヤマハに問い合わせのメールを送ったときも、大変親切で素晴らしい対応をしてくれた。大企業なんだから、ある見方をすれば当然のことなのかもしれない。が、それは順序が逆だと思う。サポートがしっかりしているからこそ、大企業になったのだろう。信頼は積み重ねである。

 ベタ褒めである(笑)。でも本当のことだから仕方がない。ボクは昔からYAMAHAの楽器が大好きである。うちにはYAMAHAの機材がたくさん転がっている。なんてったって、質がいいから。機能面でも、変態的な意味では全くといっていいほど突出していない。が、安心感は突出している。見かけだましの機能なんか必要ないのである。今のところ、ヤマハに裏切られたことはない。今後も、安心を届けてほしい。


 おわり。

優碧(next marginalized progress)
Ci-en:活動本拠地。
YouTubeチャンネル:過去作置き場。
Booth:過去作販売。
干し芋のリスト:寄付するよろし。
HP:ぜんぜん更新できていない。

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