毒親から逃げる方法

かわいいは、つくれる!をパロって「毒親からは、逃げれる!」と呼びかけるため、急遽この記事を書いています。「毒親からは、逃げれる!」大事なことだから2回言ってみました。よろしくおねがいします。

今私は「ゆがみちゃん」という毒親から逃げて自立して回復した課程を漫画にしているんですが、先日起きた北海道の事件を受け、漫画で描くつもりだった毒親から逃げた方法や逃げ方のコツをとりあえず先にテキスト化してみます。今この瞬間も、家庭で絶望している子供に向けて、少しでも光を届けることができるならばとの思いで書くに至っています。

(※12/9 加筆修正済)


そもそも「毒親って何ぞ」と思うかもしれません。毒親=毒になる親の略で、本来子供を保護し社会で生きていくため自立を促す成育を担う親がその役割を放棄し、子供を虐げる親のことです。虐待と聞くと身体への暴力や性的暴行、ネグレクト(育児放棄)を想像しますが心理的虐待というものも存在します。暴言、人格否定、罵倒、無視、嘲笑、差別などがこれに該当します。

そういったものがなくても、今は「不適切な養育」と広い定義になりつつあり「親という立場を不適切に用いて子供の自由を侵害する行為」が該当すると私は考えています。つまり「こういうことをしたから毒親になる」というより、一般的に「筋が通ってない理不尽だ」という行為が毒になると考えます。「筋が通ってない理不尽なこと」が前提で、子供が「個人的に嫌だから毒」ということではありません。

(私は「人」と「行為」を分けて問題視しているので、「毒親」という呼称に対して思うことは多々あります。ですが、今回は子供側への呼びかけなので、ひとまずこの記事に関しては「毒親」で呼称を統一します。)


日本はこれまで、「家族は素晴らしい」「親は尊敬し大事にするもの」という思想が根強く残っていました。しかし私は「家族や親は関係性が素晴らしいのではなく、お互いに歩み寄り尊重し合って初めて素晴らしい関係性が築ける」と思っています。家族に限らず、どんな関係性でも同じことだと思うんです。お互いを大事に思い合う土台があってこそ、大事な関係性を築けるものです。血の繋がりや関係性、立場や年齢を理由に一方が歩み寄る努力を怠れば、相応の結果が相手から返ってくるのは至極当然のことと考えています。

私が主張したいことは、家族や血縁関係というものは絶対ではなくあくまでも人間関係の一つに過ぎないということです。心身の健康に危険を感じた場合、自分を最優先に逃げるという選択肢があるということです。世間は無責任に、相手の状況や過去や心情を一切考えず根拠も無く「家族からは逃げられない」「家族を大事にしろ」と押し付けてきます。これは社会全体で洗脳された筋が通らない常識なので、無視して問題ありません。家族という関係性が手放しで素晴らしいものに値するなら、虐待死が起こることはありません。虐待死は、家族という関係性に甘んじて子供を親の所有物のように扱う人がいるからこそ起こりうることです。子供は子供、親は親と考えられない人が存在します。

子供は親の所有物ではありません。親から生まれても、子供は親とは違う別の一人の人間です。自分の人生に責任を負えるのは自分だけですし、状況を何も知らない世間の言葉に振り回される必要はありません。これはまじです。

まず、緊急のケースを考えて、相談先や一時避難先についてです。児童相談所全国ダイヤル:0570-064-000(居住地域の近くの相談所に繋がるそうです)「虐待 シェルター」で検索すると、各地域の一時避難先などが出てきます。私もまだまだこのあたりは勉強不足なので申し訳ないのですが、家族や周囲がどれだけ腐っていても、どれだけ逃げられないと思わせてきても、世間には私のように逃げ切れた人も大勢いるということを知って欲しいなあと思います。


そして「自分は関係ないな」「自分はこんな状況が理解できなくて幸せだな」と思う方も中にはいらっしゃるかもしれません。私はこの問題を、社会全体の悪循環と考えています。誰しもが直接的でも間接的でも関わってくるものだと思っています。「理不尽な人の理不尽発言」で困ったことはないでしょうか。理不尽がまかり通っている社会の背景に、この「毒親問題」が少なからず関係していると考えています。

今は直接関係ないと思っても、友人や交際相手が毒親持ちなど、いつ関係してくるかわからないご時世です。少しでも多くの方が「当事者意識」の視点で、この文章だけでなく他の文章や漫画も併せて読んで頂けたら嬉しく思います。「もしかして、あの子の親って毒親…?」と、周りが気付いてくれるだけでも心情的に救われることもあります。

一人でも多くの子供たちが、成育環境や家族関係を理由に絶望しないように、自分らしさを取り戻して生きて欲しいと私は思っています。


-----------------------------------


次は具体的方法を提示する前に、まず私の場合がどうだったかをお話します。「ユガミブソンの話なんて誰が興味あんねん」という方はスクロールして後半の具体的対策のところへ飛んでくださいNE!

私の場合を先にお話しする理由は、イメージがしやすいと思ったからです。「こういう状況でも自立できたのかー」と思って貰えたら良いと思います。

なので「これなら私は」とか「私の方がマシ」とか、つらい体験の競い合いをしたいわけではないんです。私は当人が「理不尽だ」と思う不適切な行為=毒という認識でいいと思います。自分は自分で人は人、つらさなんて人それぞれで当たり前だと思うし、「つらさ」に程度や限界を求めてしまったらそれこそ「虐待死して亡くなった子に比べたら私なんてマシ、弱音を吐いてはだめだ」とか、そういうことでは無いと思うんです。自分のつらさは自分のつらさで、人と比べる必要なんてないと思っています。なのであくまでも下記の内容は「ゆがみちゃんという他者のケース」として見てもらえたら、嬉しいです。


私の家は宗教を盲信している家庭で、祖母、父、母は猛毒家族でした。趣味は私への人格否定と罵倒です。自己紹介で主張して欲しい、ナイスな趣味です。「趣味は、人格否定と罵倒を少々嗜んでおります…///」全員ドン引きです!

親族も全員宗教信者で家族からも「宗教をしろ、結婚相手は同じ信者だけ」とクギをぶっさされた状態でした。さらに私の父は公務員なので、社会的立場が容認されていることもあり、もし私が家を出たとしても、社会的立場=人格者と勘違いする世間から「あんな立派なお父さんの何が不満なの?親不孝者!」とセカンドレイプされてしまうし、好きな人ができて結婚しようと思っても「おまえんちwww宗教やっしきーwwwマジ無理別離しょ…」とフラれるし人生オワタと絶望し、この家庭からは一生逃げられないと思っていました。

でも逃げられました。これサブリミナルで各所に入れますね。「毒親からは、逃げれる!」


どう逃げたかと言うと、まずお金を貯めました。高校生の頃はバイトで月7万くらい貰っていたのですが、その頃は残念ながらパープリンだったので、全く貯金できませんでした。その頃から貯金していたら高校卒業後には出れたかもしれませんね。

実際に働き始めたのは19歳の頃で、手取り13万くらいでした。金銭的搾取はない家(むしろ大金プレゼントという名のトラップがありましたが、スルー)だったので、徹底してお金は入れませんでした。タダ飯タダ食らい。でも子供に食事を与えるのは親の義務です「食べさせてもらってるんだから感謝しろ」と感謝の要求をしてきますがこれも無視しました。「自分から親になる選択をしたんだからきちんと育てて」と逆に思いたいです。あと当時は仕事を理由にほぼ家にはいませんでした。家にいると趣味の人格否定と罵倒が始まるので、逃げられる時は仕事に逃げました。

働き始めてからはほぼ遊びませんでした。働いて寝てひたすら貯金する日々。半年経つと50万ほど貯まったので、不動産屋に行って部屋を借りました。今はレオパレスがあるので気軽に出れるかもしれませんね。当時は保証人が必要だったので、私の場合は保障代行会社を使って部屋を借りました。

住所バレを徹底して防ぐため、引越の時は友人に手伝ってもらいました。友人がいると人の目があるからあまり干渉してこないので、友人に手伝ってもらい必要不可欠な荷物だけまとめて逃げました。今でも後悔しているのは、実家の押入れに薄い本を数冊置いてきてしまったことです。燃やせば良かった!

私の場合本当に必要不可欠なものだけしか持ってこなかったので、今でも実家には私の物が大量に残っています。でももうどうでもいいです。体さえあればなんとか生きていけました。学歴も能力もなかったけど、何とかなりました。

あ、ここ入れる場所かな?でも逃げられました。「毒親からは、逃げれる!」


その時は実家の近くだったので、住民票はノータッチでした。でも結局その後色々あって、私は生まれ育った関東から全く見ず知らずの土地・関西へ逃げました。その時住民票を移したんですが「住民票の閲覧制限」という魔法をまだ知らなかったので普通に移動届だけ出しました。これについては後述します。

もちろん関西へ引っ越したことは家族や親族には一切言いませんでした。私は徹底してメールアドレスや電話番号は変えませんでした。理由は、ストーカー殺人が起きた時に、「連絡が取れなくなって不満が溜まって殺した」という話を聞いて、私の父親は割とそういうタイプ(何回か殺すと言われた)だと思い親側のガス抜きのつもりで携帯番号もアドレスも当時のままです。

あとは、親という立場がある限り、どんなに子供が逃げても親が動けば子供の個人情報なんて隠し切れないというまじクソすぎる現状があります。これ本当にクソだなーと思うので早く法改正して欲しいです。あと個人探偵とか言って違法なことしてる人たちもいるそうなので一掃されて欲しいです。許せない。

でも逃げられました。うん、自然な流れですね。「毒親からは、逃げれる!」


そんなこんなで、私は20歳の頃に何の知識もなく関西地方に来たんですが、これが大当たりでした。関西最高~~!どの地域も最高な部分も最低な部分もあると思うんですが、私の性格は関西地域に合っていたようです。

関西に来て数年経って精神的に安定し一人で生きていけるという自信がつき、「今なら親も理解できるのでは?」と甘い考えを持ってしまい、実家へ一度足を運んだことがあります。さらに私は住所を教えてしまうという間違いをしてしまい、その後数年に渡り母親からわけのわからない物が送られてくるという地獄体験を経験しましたので、良い子はマネしちゃいけないぞ☆

そしてたまにストレスを溜めた親から電話やメールでストレスをぶつけられるもとい趣味の人格否定と罵倒をされることもありましたが、私の親は口だけで行動力はそこまでなく、職場に電話されたことがあるくらいで、居住地に来るとか実力行使で家に連れ戻すとか、そういうのが無いのは本当に救いでした。ただ、年齢を重ねると悪化する可能性もあるので、これからも注意は怠らないように心掛けたいと思います。

でももし今されても周りの人に助けてもらおうと思ってるので、大丈夫です。親がどんなに行動的で悪知恵の働く人でも、こうやって私が文章を書いたり、他の人も声をあげたり、被害者が被害だと言えば世間もそのうち動かせるだろうし法改正もできると思います。あくまでも私はそう思うってことですけど、諦めたら何も始まらないと私は思っています。

とにかく逃げられました。「毒親からは、逃げれる!」


一番困ったのは結婚の時です。私の夫は毒親に全く理解がなく、正直いまでもちょっと理解は薄いかもしれません。夫の父親(義理のお父さん)も同じで、結婚する時はすごく大変でした。

私は結婚する時、実家に挨拶どころか、結婚することすら伝えたくなかった。私の親は私の友人や同級生に宗教をすすめる人たちだったので、結婚相手にもすすめるだろうし、そもそも同じ宗教信者じゃないと結婚は認めないと言っていましたので、これは何が何でも、私というより夫や夫の家族を守るため絶対譲れない条件でした。

夫の父親は「実際に会わなくてもいいから、手紙で挨拶だけでもして欲しい」と提案しましたが、私は「結婚相手は絶対知られたくないし、結婚することも知らせたくない」という条件は絶対に譲りたくなかったので、どうしても譲歩できませんでした。

話が一向に平行線だったので、私はひとまず親に「結婚したい人がいるけど、私は挨拶したくないし、誰かも言いたくないし、結婚してからも付き合いたくない」と親にメールしました。まあ、案の定大激怒です。キレすぎて父親から「逃げられないお前は逃げられない孫悟空だって逃げられない」というメールが来たときは「これはもしかしてギャグで言ってるのか…!?」と笑ってしまいましたが、真剣だったようです。最終的に、「お前は不幸になって死ね」というメールが来たので、それを夫に見せたら「ごめん、まさかここまでひどい親だとは思わなくて…」という理解が得られ、その後夫の父親にも何とか折れてもらい、結婚に至りました。

私の親がアレなのでちゃんとした結婚式はしませんでしたが、お世話になった友人たちに向けて2次会みたいなパーティーをしました。いくら親がアレでも幸せになる可能性は0じゃないので、大丈夫です。もちろん結婚だけが人間の幸せではないと思っていますが、親は私の結婚が破談になってしょぼくれてるとなぜか思っているみたいです。ウーン、思い込みが激しい!


何が何でも逃げられました。「毒親からは、逃げれる!」


結婚の時に大変だったのは戸籍等の手続きのことです。この時同時に住民票の閲覧制限という魔法を知り、親がまだ気付いていなかったことを喜びました。「戸籍」と「住民票」は全く別物です。まず「戸籍」の方には結婚相手が掲載されてしまいます。なのでまず親の戸籍から私だけ「分籍」して実家の籍から抜けました。分籍をすると、その後結婚しようが離婚しようが親の戸籍からは確認が一切できません。分籍に関してはややこしいので別に書いた方が良いですね。

そして住民票の閲覧制限、これは今住んでいる自治体だけでなく、転居する前の自治体にも届け出る必要があります。転居する前の自治体には、転居後5年は転居先(現住所)の記録が残っていますので、それを見られなくします。

住民票の閲覧制限をかけると本人以外住民票を取得できなくなります。なので住所がバレにくくなります。

分籍も、住民票の閲覧制限に関しても、少しややこしい話になりますのでまた別の機会に詳しく書きたいと思います。まずは、そういう住所を知られにくくする魔法があるよーということだけ知ってもらえたら嬉しいです。

物理的だけでなく、戸籍からも逃げられました。「毒親からは、逃げれる!」


とまあ今の私の現状はこんな感じです。親が自分の毒を解毒できない限り、私は一切国交断絶、付き合っていくつもりはありません。それは、私というより夫や夫の家族を守るためだと思っています。夫や夫の家族から今は理解されなくても、私がこうやって少しずつできる行動を起こしていけば、変わっていくこともあるだろうナーとのほほんと考えています。

それと私が逃げることに成功した最大の理由は「家族全員に迫害されたから」だと思っています。アメとムチと言ったりしますが、私の場合ムチばかりで、さらに周囲に数人まともな親戚がいたので、アメが全くないのはおかしい!と目が覚めるのが早かった、それだけのことだと思っています。もし、まともな親戚が一人もおらず、少しでもアメを与えられていたら、今の私はいなかったかもしれません。なので、この点に関しては私の能力や性格ではなく、環境が起因して割と早いうちに逃げられたと考えています。でもこれは勉学と同じで早いからいいとか、遅すぎるから無理だとか、私は一切思いません。むしろ、これまで耐えた経験全てが、いずれ何かに役立つと私は考えています。

どんな状況に陥っても、きっと逃げられます。「毒親からは、逃げれる!」


-----------------------------------


はい、私の話が長くなりました。では具体的な「毒親から逃げる方法」です。


まず、毒親自身はもとより、世間や周囲から聞こえる「でも親なんだから」「親は大切にしないといけないんだよ」という声は徹底的に無視しましょう。これはもう本当に絶対です。私だって、大切にしてくれた親なら大切にしたいと思いますよ。でもそうじゃないですからね。大切にしてくれなかった人を、こちらだけが一方的に大切にする必要なんてないんですよ。血が繋がってても結局自分とは違う一人の人間です。これだけは間違いなく言えます。


次に、あなた自身がどこまで親に耐えれるか、どこまで付き合っていきたいかによります。あなた自身が望む「親との距離感」です。

例えば、もう本当に暴力や暴言がひどくて無理!だと思ったら、もうすぐにも逃げて欲しいと私は思います。体だけではなく心もボロボロになってしまう。暴言だけだから、聞き流すフリくらいならできるかな…という場合は、それはそれでいいと思います。でもあくまでも、「無理しない」範囲が大前提です。暴力も暴言もないけど、ちょっとしんどい…。完全に関係を断ち切らなくてもいいけど、距離を置きたい…という場合もあると思います。

つまり①今すぐ逃げたい②そのうち逃げたい③逃げないけど距離感が欲しい この3種類くらいにわけるのが妥当かなーと思います。北海道の少女は間違いなく①の状況だったでしょうね。私は②だったと思います。③は微毒親かな?


<①今すぐ逃げたい>

①の場合、緊急を要すると思いますので、最初の方に掲載した相談ダイヤルや逃げ込めるシェルターなどで一時的にでも親から距離を置くことが必要です。その後のことは心が安定してから考えても遅くはありません。まず「逃げる」ことを優先して欲しいです。その後のことは②と相違ないかもしれません。


<②そのうち逃げたい>

②の場合少し耐えることが必要ですが、でもその後は楽しい人生待ってるぜ!という心意気だと頑張れるかもしれません。まず現実的に、逃げるにはお金がどうしても必要になってきます。働ければいいのですが世間には子供を経済的に縛るため、働くことを許可しなかったり、働こうとしたら邪魔したり、働きはじめたら口座を握りはじめる親もいます。このあたりは勤務先とのやり取りや、新しい口座を開設することでどうにか死守できる可能性もありますので、勤務先や銀行の人に「親に金銭を握られて困っている」と相談するのも手だと思います。

後は体の問題などで働けない人。このケースが本当に心苦しいです。どういう対策ができるか考えることが今私にできることですが、こういう働けない状況にある人たちを積極的に救える行政体系に早くなって欲しいと切に思います。

あと、私の場合もありましたが「働いたり家を出ることを邪魔するケース」は強行突破するしか現状はないのかな…と思います。「あんたなんて働いたってうまくいかない」「家を出たってどうせ戻ってくるに決まってる」という負の感情を植え付ける場合もあります。ある種「呪い」なんですよね。難しいかもしれませんが、右から左に受け流して欲しい…と思います。私の場合、散々「あんたは不幸になる!」と言われ続けましたが、正直家を出てからずっと、いいことしかないです。なので、真に受けないことが大切かもしれません。

強行突破の手段として、コメントを頂いたような「出稼ぎ」や「住み込み」も一つの手かな、と思います。あとは寮付きの期間従業員とか、そういう手段もあります。最初はしんどいかもしれませんが、ずっと続くわけではないので、そういう選択肢もあるよーといった感じです。

しつこく追ってくる親の場合、海外に逃げるのも1つの手かもしれません。私もこの手を考えて英語を勉強していた時期があるのですが、その後すぐに夫と知り合ったため計画だけで終了しましたが、今後もしどうしようもない問題が発生したら、その時は海外に逃げようと頭の片隅に置いています。


とりあえず、お金ができたらレオパレスや賃貸を借りてすぐに逃げましょう!賃貸を借りる場合は、保証人に保障代行会社を使うなどすれば借りられます。住所は絶対に知らせないようにしましょう。転職する場合は、勤務先は絶対に伝えないようにしましょう。個人情報は一切漏らさないことが大事です。

転居前と転居先、両方に住民票の閲覧制限という魔法をかけておきましょう。この時のポイントは、割と都会方面に行くといいことがあるということです。都会の何がいいかというと、①仕事が地方より多い②すぐ働ける③色んな人がいるのでおもしろい④多様性が認められている⑤自治体のサービスが良い という点です。

私は関西の都会に住んでいますが、分籍をしたり住民票の閲覧制限をする際に自治体の人がすごく親身になってくれました。分籍もスムーズにできましたがどうもこれが地方の田舎とかになると「どうして分籍なんてしたいの?」とか担当者の個人的考えをぶつけられるケースがあると聞いたので、まあ一概には言えないのですが「都会の方がスムーズな可能性がある」ということです。

あとは頼れる友達や親戚がもしいるなら、つらいしんどいとたくさん愚痴っておきましょう。私はあまり愚痴らなかったので理解が得られなかったのですが「ゆがみちゃん」に出てくる友人のゆなのように、日常的に家の愚痴を言うと周りが味方してくれたり、理解してくれるケースもあります。ただ、その時に冒頭の「でも親なんだから」とか「親は大切にしなきゃ」と言われても、一切鵜呑みにしてはいけないということです。なるべく、私は筋の通らない理不尽でひどいことされてるとアピールすることが重要かもしれません。やり過ぎは良くないですけど、現状を周囲に伝えておくのは大事だと思います。


<③逃げないけど距離感が欲しい>

③の「逃げないけど距離感が欲しい」場合は、そこそこなら耐えられるかなーという親に有効かもしれません。例えばどうしても行きたい大学があるとか、結婚の時にさすがに親がいないと結婚式できないし…とか、自分の今後と天秤にかけられる状況の方向けでしょうかね。

とりあえずは「親が絶対」「親は素晴らしい」「親孝行しないといけない」という間違った価値観から足を洗うことが重要かなーと思います。親だからって全てを受容れるのではなく「親は親、自分は自分」という線引きを明確化することが重要かもしれませんね。「これはイヤ」「これは許せる」という線引きをノート等で整理すると、この後の付き合い方が見えてくるかもしれません。



私が経験してきて感じた中で、今ひとまず言えるのはこのくらいでしょうか。他に思い出したり、まとめようと思ったら随時追記していこうとは思います。

思ったことは、「私の親はアレだし世間にもアレな人はいるけど、全員が全員アレじゃないし、むしろ味方になってくれる良い人もいる」ということです。実家で強力な認知のゆがみフィルターをかけられて、くもった目で世間を見ていましたが、世の中には認知のゆがんでない常識人もちゃんと存在します。

幸いにも私の結婚相手、そしてその家族は(毒親への理解度はまだ薄いけど)認知がとてもフラットな方たちで、人を自然に尊重できる人たちです。そんな家族に囲まれて今こうして自分らしく生きていられるのは、毒親の元を離れたからこそだと思っています。「こんな家に生まれたこと自体が無理ゲーだ」と自殺しようと思ったこともありますが、今は生きていて良かったと思います。

幸せになれる人が、幸せな未来を逃してほしくない。そう切に思います。最後にもう一度。こんな私でも逃げられました。「毒親からは、逃げれる!」


最後と言いながらこれが最後になります。私が親から逃げた自分に送りたい曲があるんですが、globeの「illusion」という曲です。大好きな曲で、この曲に何度も救われました。つらい時や苦しい時は音楽や漫画や映画など自分が思う「楽しいこと」を優先して欲しいし、つらい・苦しい思いをする人が一人でも少ない社会になって欲しいし、していきたいと、そう思っています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?