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自分で自分にかけた呪いを解く

先日、ヨーロッパに行ってきました。
北京でトランジットして、パリへ。パリ滞在後は、マルセイユ、ヴェネツィア、ミュンヘンと回って、また北京でトランジットして帰国。そんな旅です。
貼った写真は、マルセイユのオールドポートで撮りました。初冬だというのに地中海ってこれだよねっていうあたたかさと、青空でした。

今年は、春にタイにも行きました。タイは学生時代に行ったきり。
今回の旅の目的地であるヨーロッパも、学生時代に行ったきり。

気がついたらものすごく時間が経っていました。ずいぶんご無沙汰だった海外への旅に、今年は二度も出るなんて。我ながら心境の変化に驚いています。そう、変わったのは心境だけで、仕事も住む場所もなーんにも変わっていないのです。

私の海外への旅遍歴は、学生時代でほぼ途絶えています。社会に出たら仕事に夢中、その後子供も生まれて、海外に行くなんてこと考えなくなっていました。実行するのにかかるコストや労力を考えるのが面倒くさかったんだと思います。
やがて思考は停止し、海外への旅は自分と関係ないものになっていきました。

今思えば、どうしてそんな風に考えたのか、謎です。
夫は家が好きで、海外は私と学生時代に一度だけ、ニューカレドニアに行ったきり。好奇心は旺盛なのに、ちょっと億劫なんだそうです。そんな彼を説得してまで、という思いもあったのかな。

国内は、出張や旅行であちこち行きました。それで満たされていたのかもしれません。特に不満もなかったのですが……。
会社を共に設立した同い年の私のビジネスパートナーは、無類の旅好き。学生時代も、社会人になってからもあちこち旅をしてきたそうです。
そんな彼女が、一緒に会社をやっていることもあり、自分だけ休みを取って行くのもなんだから行こうよ、行こうよ、としつこく言ってくれたんです。おかげで、会社設立してすぐに久々にベトナムに行きました。やっぱり素晴らしかったんですよね。もともと世界中を旅して生きたいと思っていたくらいだから。

その後はまた会社経営に夢中になっていたので、忘れていました。
一年たち、二年がたち、だんだん会社も落ち着いてきて、心に余裕もできてきました。ふと、気がついたら周りには旅しながら働く人が何人かいました。どんな人と一緒にいるかって、とても大事なことですよね。周りの人の影響もあって、今年は積極的に旅をしています。

自分で自分にかけていた呪いを、どうやらとくことができたようです。この「呪い」、きっと自分で自分にかけてしまっている人、たくさんいるんじゃないのかなって思うことがあります。

「私には何もできることがない。」
「私にはやりたいことがない。」
そんな言葉を実際に耳にすることがあるし、私自身もそう思っていたことがあります。それに、今でもそういう思いに囚われる日もあるんですよね。

最初は人から言われるのかもしれないし、勝手に思い込むのかもしれません。言葉は恐ろしい力を持っているから、唱える度に強い呪いになっていきます。だから決して自分で呪いを唱えちゃいけない。

私はこの度、見事海外へ行くことができないという呪いから解けまして、17-8年ぶりにヨーロッパの地を踏むことになりました。
学生時代、あちこち旅したヨーロッパ。暮らした街、パリ。憧れながら、訪れることができなかったヴェネツィア。

呪いは解くことができるのです。その存在に気がつくことができたなら。それが第一歩。

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Yuka Shibayama
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