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宇宙の言葉、無限への空想、マクロとミクロの探索

第17週 7月28日〜8月3日 の記憶。 それを探る試みです。 

ルドルフ・シュタイナーが約100年前に記した「魂のこよみ」。
あらためて注意深く読みいってみると、個々の単語が奥深く、その日本語訳が難解な部分も多く存在し、また時代と共に単語の微妙なニュアンスも変化していることが分かります。

このような理由から、表現活動や、なんちゃってマインドフルネスにおいて、分かりやすく、考えやすい、言葉を選ぶことが重要であると感じられました。

この季節のヒントにしていただけると幸いです。

Q. SIEBZEHNTE WOCHE. (28. JULI – 3. AUGUST [1912]).

17.
Es spricht das Weltenwort,
Das ich durch Sinnestore
In Seelengründe durfte führen:
Erfülle deine Geistestiefen
Mit meinen Weltenweiten
Zu finden einstens mich in dir.

Anthroposophischer Seelenkalender, Rudolf Steiners,1912


“宇宙の言葉”が語りかける

あなたは宇宙を
感性の門を開き、心の奥深くに導く準備ができました。

あなたの精神の深みを
大いなるの宇宙や自然の広がりで充たしてください

あなたの中に無限を探索できるように。


◇◇◇

瞑想的空想をしていると、時に、無限のビジョンが出てきます。曼荼羅のようにある次元を中心にして、その内に対しては無限に分割され、外に対しては、無限に広がってゆくといったものです。

イームズ・フィルム「Powers of Ten」は、それをみごとに視覚可した作品で瞑想などしなくても、体験することができるものです。「Powers of Ten」というのは10のべき乗という意味です。この世界を10倍刻みで広さを変えながら見ていくという考え方を1977年に初めて映像化したものです。

今、観るとそれほど新鮮ではないかもしれませんが、空想の世界を旅する地図として参考にしてみてください。



◇◇◇


「Powers of Ten」では、手の甲を眺めることからミクロとマクロ宇宙に飛びこんでゆくのです。手の甲をわたしと想定すると、日常的に感じているわたしという実在が、一枚の紙が数枚重なった程度の薄っぺらい次元の出来事であることが理解できます。

無限という中でのわたしを空想すると、宙に浮かぶような開放感や心が休まる場であることを感じられます。

真っ白な空間の中での、精巧な黒いチリであったり。
真っ黒な空間の中での、
何万光年も離れた先のチリのように輝く星であったり。

そういったもので心を充たしてみよ!というメッセージかもしれませんね。



◇◇◇



自然観察をするときにも、マクロとミクロを意識して眺めてみると、永遠につづく無限性を感じられます。

暑さで悠長なことは言っていられませんが、
散歩がてら、空想の世界を広げてみてくださいませ。


2023年7月29日 無限

蝉たちが出てきたあとか?
かたい土にポコポコと穴があいていますね

シュタイナーさん
ありがとう

では、また

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